最近の我が家のお菓子といえば、綺麗に、そして豪華に飾られた洋菓子ばかり。
たまには、昔懐かしい駄菓子はないものかと近くの大型店へ。
種類は少ないものの陳列されていたのを見たときは嬉しかった。
その中で、心が動いたのがこの「あめせんべい」。
薄くて、やわらかな2枚の煎餅にはさまれた中には「水あめ」がたっぷり。
1袋に2セット入っていて105円也。
3袋も求めてしまった。
この味を知ったのは、小学校高学年のころ。
近くの同学年数人とガキ大将の地位を競っていた。
この頃でも古新聞回収業者が来ていた。
新聞紙は立派な包装紙。また、加工し紙袋として再生された。
おじさんが来るのを知ると、ガキ仲間は家から新聞紙を持ち出した。
対価として渡してくれたのが「あめせんべい」。
広場の大きなポプラの下に集まって皆で頬張った。
「うだでうめーなー。やめられないなー」。
こんな昔の事を思い出しながら、かぶりついた。
そこからは昔の味がした。
しかし、食べれば食べるほど差し歯にあめと煎餅が絡んで四苦八苦。
ロマンを求めて買った「あめせんべい」だったのに・・・。