果物シリーズみたいになったが序だからこのまま暫く行こうか、梨は柿と同じ位好きな果物だ、昔は大抵長十郎と二十世紀の二種類で長十郎は川崎と埼玉が主産地なので梨狩りが今でも盛んである、二十世紀は鳥取だったか山陰地方の原産だが長十郎と比べると果肉が軟らかく水分が多い、どちらも捨てがたい個性が有って長十郎のシャリシャリとした触感と如何にも梨らしい匂いが好きなのだが孫はあの「しゃりしゃりした感じが嫌だ」と言う、しかし最近はこの2種類の交配種だと思うが幸水、豊水と言う梨が殆どになった、嫌いではないが昔ほど買わなくなったのは此のせいかも知れない、最近改良された農作物は私の記憶からすると段々個性が無くなってしまい(あの頃の味を味わいたい)と言う物が多くなった、特にトマトは売り文句が「甘い」と言う事が主になってしまいあの独特の青臭さが懐かしい、大根も昔の青首はもっと辛みが強く大根下ろしももっと刺激が有ったと思う、加工品も梅干しなどは「蜂蜜入り」とか「カツオ梅干し」と言った物が出まわり昔ながらの酸っぱい物が少ない、大体市販の物は甘くなったな。昔娘が未だ小学校の頃川崎の北の方、多分稲田堤付近だったと思うが未だ暑さが残る頃梨狩りに行った、息子も未だ小学生で果物狩りは初めてだったが此処で梨の木にセミの抜け殻が有るのを見つけた、良く見るとやたらに有る、季節は夏の後半なのに蝉も随分いる、果物の木は樹液が多いのかもしれない、しかし子供達は結局お土産用に買った梨の袋より大きな袋に一杯の蝉を獲って帰って来たのを思い出す、今でも看板は見るのだが数はかなり減ってしまった様だ、子供達もゲームの方が良いのかもしれないが孫をリンゴ狩りに連れて行ったら随分喜んだ、どうも親自体が行かない様な気もするな