河内長野WALK&RUNとともに

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           びしょぬれの“ササユリ”登山

2007-07-07 14:26:43 | 登山
7月7日(土)、雨が止んだので、午前8時30分ごろ自宅を出る。
南海高野線天見駅で9時過ぎ下車。 緑道は濡れているがそれが返って気持ちよい。蟹井神社までの緑道には、“アジサイ”が百花繚乱という感じで咲いている。

               

                   雨にぬれた緑道(ランニングロード)のアジサイ

 島の谷の入り口では、何と畑に生えた“タケノコ”を見る。

               

                          畑に生えたタケノコ

小屋で、孫と収穫した作物の整理をしていたおばあちゃんが向こうから話しかけてきた。「何を撮影するの?」「ササユリ」と答えると「もう終わったワ。それにイノシシが球根を食べてしまうんでナ。 草刈りも今は草刈り機で根こそぎやるもんで、花の咲くとこまでいかんのヨ」と説明してくれる。
実は、今日の登山の目的は、“ササユリ”である。
でも、おばあちゃんの話を聞くともう遅いようだ。
しばらく行くと、“アジサイ”が崖に咲いていた。

               

                       崖にのびのびと咲くアジサイ


自然の“アジサイ”はのびのびと咲いている。
“ヒマワリ”も大きく伸び、大きな花を咲かせている。
小雨が降り出してきたので、持参の傘を差す。
「十字峠」には、10時30分頃、到着。
休まず先に進む。 所が、ブッシュに差し掛かると、重たく溜まっていた雨粒がモロに身体にかかる。 ズボンは言うに及ばず、靴、上着もびしょぬれとなる。
靴の中で、水が音を立てるほどだ。
昨年十数本は見た場所に着くも、花はもちろん、茎さえも発見できない。失望感と、疲れが体を覆う。
ただ、あちこちで見た“キノコ”の数には驚かされた。

               

                          暗い道に怪しく光るキノコ

ブッシュは時々待ち構えて、全身を濡らす。
葛城18岩瀬の経塚辺りで、林道に下るつもりが、行き過ぎてしまったようだ。
となると、「旗尾岳」を目指すしかない。

                    

                       もやに覆われた登山道


この辺りで、3人組に出会う。「府庁山から、クヌギ峠」に向かう」と言う。 「ブッシュの所が数か所ありますよ」というと、「やはり長ズボンがよかったか」と半ズボンの人が言う。 
所が、意外に早く、11時44分には「旗尾岳」に到着する。
ここで、昼食とする。と言っても、パンとバナナだけである。
登山口には、12時30分頃着く。
結局、“ササユリ”はかけらすら見ることが出来なかった。


                 6 月 の 映 画 鑑 賞

2007-07-07 07:23:22 | 映画
憑  神

               


6月27日(水)、午後、なんばパークスシネマ

原 作    浅田 次郎
監 督    降旗 康男

主な出演者  妻夫木聡、西田敏行、赤井英和、香川照之、森迫永依、夏木マリ他

時代は、幕末の激動期。将軍家の家臣で、将軍家の影武者を代々勤めてきた別所家の次男・彦四郎(妻夫木聡)は、婿養子先で罠にはめられて失職し、離縁される。
妻子とも離れて実家で居候ぐらし。 いわゆる現代的に言えば、ニートとかフリーター。 出世を望んだ彦四郎の前に現れたのは、貧乏神(西田敏行)、疫病神(赤井英和)などのとんでもない神。
第3の神・死神(森迫永依)と会い、彦四郎は、自分らしい生き方を見つける。
それは、徳川慶喜将軍とウリふたつの顔を活かし、歴史の中に身を投じることであった。

降旗監督は「現代も、戦後60年を経て、また戦争のできる国になろうとしている。今の若者達が、そういう時代の変動を敏感に感じ取っているのではないか。自分の意思で、自分の道を決める彦四郎のような生き方はどうかと、若者に問いかけてみたい」と言っている。

職のない若ざむらいが、悪戦苦闘して、自分らしい生き方を見つけようとする姿は、今に通ずるものがあるのではないか。


東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン


                



6月13日(水)、午後、梅田ピカデリー

原 作   リリー・フランキー

監 督   松岡 錠司

主な出演者 オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たかこ、小林薫 他

才人りりー・フランキーの210万部を越えるベストセラーを映画化したもの。

舞台は九州の小倉。東京での夢破れて故郷に帰ったオトン(小林薫)は、酒に溺れていた。オカン(樹木希林)とボク(オダギリジョウ)は、オトンの元を出て、筑豊のオカンの実家に移る。
やがてボクは、東京芸大に入学する。だが、その生活たるや、マージャンに明け暮れ、ギャンブルに通い、女にうつつを抜かす、まるで大学生とは縁のない生活。
だが、オカンは、食堂で働き、息子の大学卒業をひたすら念じて送金する。
その金が、浪費されてるのも知らず。
それでも、ボクは、1年留年して卒業する。
オカンは、卒業証書を額に入れ、宝物のように大事にする。
所が、ある日、オカンが倒れる。
ガンであった。 その頃、ボクもイラストレーター、エッセイストなどの仕事が順調になってきていた。 そして、オカンを東京に呼び寄せる。
オカンは、日々弱っていく。 オトンに連絡すると上京してくる。
オトンは、昔の夢に思いを巡らす。
やがて、オカンは、「東京タワー」の見える病院で亡くなる。

この映画は、ガンによってもがく姿をリアルに表現し、逃げていない。
それゆえに、返って、家族の愛が深く感じられるのかも知れない。
三度泣いた。 何か、子どもの頃のボクが、私の子どもの頃と重ね合わされるような錯覚を覚えた。