福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

無精髭(1) 効能はいろいろ

2023年09月25日 17時48分29秒 | コラム、エッセイ
 私はものぐさである。とりわけ髭を剃るのが嫌いである。
 しかしながら日本では無精ヒゲは社会生活の中では会う方々へ失礼になる。だから、現役の頃は毎日または隔日に、短い時には電動カミソリで、長くなった場合にはT型の安全カミソリで剃っていた。

 引退してからは髭剃りの頻度はどっと減った。週一くらいになった。病院内の業務中には無精髭を隠す目的でマスクを着用した。

 そのうち、放置していた顎髭は20cmほどにまでなった。

 何故ヒゲを生やしたか。私にとって都合が良い効能があったからである。
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(1)要するに、ものぐさで面倒だと言うこと
(2)自ら別人になったような気分を味わい得たこと
(3)他人から無視されるようになった。他人から見れば、まことにむさ苦しい、見苦しいジジイに見えるからであろう。自由人を自認する私には好都合である。
(4)に当時はクロスバイクで通勤していたが髭が風に当たってそよぐのが気持ちよかった。
(5)ネコどもが親しげに寄ってくるようになった(?)・・・・・。
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 それが二つの理由で頓挫した。
(1)2016年9月鼠径ヘルニアの手術には全身麻酔が必要で、気管内に入れたチューブを顔面に固定できないから麻酔科医から髭を落とすよう指示された。約3年間の結晶が泡と消えた。

(2)2020年COVID-19流行とともにマスク着用が当たり前となり、髭が伸びていると顔面に密着せずに装着効果が失われるから感染予防のためにも髭を伸ばせなくなった。

 本年5月以降はCOVID-19が5類になったこともあって真面目な髭剃りは時々サボっている。

 先日、ヒゲという漢字が分からなくて国語辞書を引いた。
 ヒゲには3種類の漢字があった。髭はくちひげ、鬚はあごひげ、髯はほほひげを指すという。 日本語というか、漢字というか、繊細な分類と表現に改めて驚いた。

 かつての偉人達は 髭と鬚をのばしていて形良く整えている。流行もあったかも知れないが、恐らく、ある種のエリート意識とか威厳の表現に用いていたと思う。
 
 一方、イスラム社会では男達は髭、髯、鬚 の二者または三者をほぼ全員生やしている。ここでも結構よく手入れされている。この社会では男はヒゲを伸ばさないと一人前に扱われないとか。

 どっちにせよ無精髭は全く評価されないようである。


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