著者の大高氏はシオランの生涯と業績をうまくまとめている。だから、目次とその小項目を並べてみればこの本の内容とシオランの考え方がわかる。以下に目次の大項目と小項目のうち、私が読んだ項目を記載する。この他にも若干の項目あり各項目は数が多いために横並びとした。この目次を読んだだけでシオランと著者が言いたいことの概要がわかる。
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■前章 シオランの生涯
出生と幼少時代 / 大学生活とデビュー / ジャーナリズム活動 / ドイツ留学 / 出会いと別離 / 崩壊概念の成功 / 健康重視の生活 / 病と死
■第一部 シオランと見る人生と世界
第1章怠惰と疲労
パラサイト生活/ 怠惰の高貴さ/ 社会とは番人のいない牢獄/世間は怠惰より人殺しに寛大/ 世界の錯乱に同調しない怠惰/ 怠惰のユートピア/ 横たわることと怠惰の重要性
第2章自殺
シオランと自殺/ 自殺の観念の効用/ 自殺は解放である / 最後の報復としての自殺 / 自殺の遅延としての人生
第3章憎悪と衰弱
悪徳の有益さ/ 友と敵/ 憎悪は力である/ 憎悪と怨恨の快感 / 中立の不可能性/ 無関心の無力 / 衰弱の利点/ 人類全体がペシミストになる日
第4章文明と衰退
歴史の暴言 / 文明の強肩と衰弱 / 自由の逆説 / 野蛮の誘惑 / 自由と無関心 / 聚落の時代の役割
第5章人生の虚しさ
人生は虚しい/ 人生の疲労 / 人生の徒労/ どうせ死ぬのだから / 人生に意味がないから生きる
第6章病気と敗北
病気は実在する/ 苦悩は実在する/ 挫折した人間/ 敗北の礼賛/ 死と敗北/ 敗者の厄介さ/ 栄光は一つの盗み/ 苦しみの効用
■第二部 シオランの失敗と再生 生まれないことと解説
人生のうんざりと覚醒/ 生を厭う/ 死は生に内在/ 生からも死からも救済/ 生まれなければよかった/ 子供を作るべきでない/ 解脱と智恵の伝統/ 解脱は人生を克服する/ 生きたまま支社になる/ 解脱の不可能性/ 苦痛を求めるペシミズムは人生を憎むことを愛する/ ペシミズムの大失敗/ 生きる知恵としてのペシミズム/ 失敗のゆえに近しい
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本書は、最高の悲観論者と言われるシオランについて知るために有意義な本と思う。私には良書であった。
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■前章 シオランの生涯
出生と幼少時代 / 大学生活とデビュー / ジャーナリズム活動 / ドイツ留学 / 出会いと別離 / 崩壊概念の成功 / 健康重視の生活 / 病と死
■第一部 シオランと見る人生と世界
第1章怠惰と疲労
パラサイト生活/ 怠惰の高貴さ/ 社会とは番人のいない牢獄/世間は怠惰より人殺しに寛大/ 世界の錯乱に同調しない怠惰/ 怠惰のユートピア/ 横たわることと怠惰の重要性
第2章自殺
シオランと自殺/ 自殺の観念の効用/ 自殺は解放である / 最後の報復としての自殺 / 自殺の遅延としての人生
第3章憎悪と衰弱
悪徳の有益さ/ 友と敵/ 憎悪は力である/ 憎悪と怨恨の快感 / 中立の不可能性/ 無関心の無力 / 衰弱の利点/ 人類全体がペシミストになる日
第4章文明と衰退
歴史の暴言 / 文明の強肩と衰弱 / 自由の逆説 / 野蛮の誘惑 / 自由と無関心 / 聚落の時代の役割
第5章人生の虚しさ
人生は虚しい/ 人生の疲労 / 人生の徒労/ どうせ死ぬのだから / 人生に意味がないから生きる
第6章病気と敗北
病気は実在する/ 苦悩は実在する/ 挫折した人間/ 敗北の礼賛/ 死と敗北/ 敗者の厄介さ/ 栄光は一つの盗み/ 苦しみの効用
■第二部 シオランの失敗と再生 生まれないことと解説
人生のうんざりと覚醒/ 生を厭う/ 死は生に内在/ 生からも死からも救済/ 生まれなければよかった/ 子供を作るべきでない/ 解脱と智恵の伝統/ 解脱は人生を克服する/ 生きたまま支社になる/ 解脱の不可能性/ 苦痛を求めるペシミズムは人生を憎むことを愛する/ ペシミズムの大失敗/ 生きる知恵としてのペシミズム/ 失敗のゆえに近しい
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本書は、最高の悲観論者と言われるシオランについて知るために有意義な本と思う。私には良書であった。
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