福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

季節の話題2024(15) もともと雨は私の友達であった、が・・・(1)

2024年06月29日 08時07分24秒 | 季節の話題
 秋田は、幼少時に過ごした岩手に比較して降雨量が多い様な気がする。
 確かにそうだろう。地形的に見ても十分理解できる。日本海で十分に水蒸気を吸収した季節風が、秋田の平野で温められ上昇し、奥羽山脈にぶつかって雨を降らせ、米作に向いた肥沃な土地をもたらした。一方、奥羽山脈を越した大気は湿気を失い、そのため岩手側は快晴になりやすい。

 秋田市郊外には雄物川があり、秋田市内にも河川が数本流れている。そのおかげで秋田市は生活用水、農業用水に不足することはなく、水という面ではとても恵まれていた。

 しかしながら、昨年7月には東北地方北部を中心に大雨となり、局地的に約500ミリとなるなどの記録的な大雨となり、基本的に平野が多い五城目、秋田、秋田市岩見三内、仁別、角館で72時間降水量が観測極大値を更新し,驚くことに秋田市街が冠水し、床上浸水の住宅、車の水没が頻発した。私どもの病院も地下の設備を中心に多大な被害を被った。
 私が秋田に住む様になってからほぼ50年になるが水害は初めての経験であった。新しい治水策が必要になるだろう。

 秋田の降水という点では夏よりも冬の降雪が問題で、最近かなり少なくなってきているとはいえ降雪は県民にとってかなりストレスになっている。12月中旬から2月下旬までは厳しい日々が訪れる。しかしながら、連日の降雪、積雪と戦いながら秋田県民の雪を受け入れる眼差しは暖かい。有数の稲作地帯として、夏に備える水瓶としての意義を理解しているからである。

 私は2020年9月運転免許証を返納し、56年間の運転に終止符を打った。これによって私は再び雨と親しむ、時には雨と闘わなければならなくなった。返納当時、通勤は往路は基本的に6:40のバス、復路は通常は家内の車に同乗して帰宅していた。間もなく4年になる。もう高齢でもあるし、厳しい気象時には無理をせずにタクシーでの出勤もやむを得ないと思っていたが、雨や風雪でタクシーを利用したことはまだ一度もない。
 免許証を返納と同時に最初に購入したのは大型で丈夫なビニール傘
 16本の丈夫なグラスファイバーの骨で支えられ、空気の逆止弁がついており、風の影響は少ない、という。素材は通常のビニールとは異なり三層構造で丈夫である。実行直径は約108cm、重さは約590gとやや重くできている。手に持つグリップ部分は丈夫な木製である。コンビニで売っているビニール傘とは違う重圧感があり、14.000円もしたが、それだけの価値ある製品だと思う。

 免許を返上すると直ちに天候に左右される生活になる。
 もともと雨は私の友達であった、が歳とともにそんな優雅なことを言っておれなくなった。6:40分の朝の通勤時間帯には雨が降らないことを毎日願っている。

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