ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

そぉっとまずは一歩

2009年04月08日 | お家狂想曲
今日は変なお天気でした。
空気が今日は冷たいね、なんて話しながら朝のお茶碗を洗っていると、目の前の窓の外では雪がハラハラと舞い降りていました。
やっと雨が上がったと思ったら雪?
けれどもやっぱり春。雪はすぐに降り止み、冷たい風だけが残りました。

そんな今日の夕方に、家のオーナーがわたし達に購入の権利を与えることに決めたという連絡が入りました

旦那は早速、前回お世話になった弁護士ステュアートに連絡し、契約に必要な書類を揃えてもらえるようにお願いしました。
こちらの家の売買は、物件自体古い物が多いので、値段を決めてそれじゃいただきます、というふうに簡単にはいきません。
特に、わたし達のような、かなり古いタイプの家好きの買い手が惚れ込むのは、普通に古いのではなく、築100年、またはそれ以上の家です。
目に見える所から見えない所まで、家が抱えている問題はもちろん山積み。

あるがままでお買いください。と紹介リストには書かれてあっても、あるがままで済むことと済まないことがあるので、そこのところの線引きを、双方の弁護士が腕によりをかけて駆け引きします。
その駆け引きはメールで行われるのだけれど、その全文がわたし達の方にも送られてきて、文章を読んでいるだけでかなりドキドキします。
もちろん彼らはその道のプロなので、当たり前なのかもしれないけれど、へぇ~、こんなふうに話を持ってくのかぁ~みたいなことがいっぱい。

線引きのおおよそが決まり、双方の書類が交換されるのが今日から3日間。

そして相手からの書類を手にしてから10日の間に、買い手の方は、インスペクターの力を借りて、購入する家の内情を徹底的に調べ、
そこで見つかった問題について、売り手側に責任があること、買い手側が責任を持つことを明確にし、その上で最終的な支払い価格が決まります。
それをもとに、わたし達は大急ぎでローンを組まなければならないのですが、それも今回は準備万端、前と同じ担当者のマイケルにお願いしてあります。

お互いに、すべての事項に納得できた時点で、本決まりの契約書が作製され、そこにサインをしてめでたく三三七拍子。かんぱぁ~い!


前回は、インスペクターのおじさんがいろいろ調べて見つけてくれた問題を、誰が責任持つかってところでもめた……というより、もめようが無く(夏休みでみんなバケーションに出かけちゃって、質問→答がいちいち時間かかり過ぎ!)、
いい加減ダレるよな~ってブツクサ言っているうちに夏が終わり、問題の1番トップにあったオイルタンクの撤去やらが始まった途端に金融カオス?!

今回の家にも、やっぱりございますオイルタンク。しかも、とぉ~っても古いです。地下に埋もれているのがあったら最悪!

けれども、旦那もわたしも、それからチームリーダーのステュアートもインスペクターのおじさんビルも、そしてローン担当者のマイケルも、前の物件で長い長~い間、同じ釜の飯を食った(食わされた)仲間なので、しっかりできてますよ、心の準備が。

なので今回は、静かぁ~に、慎重ぉ~に、けれどもせっかくなので楽しみながら、もしかしたら引っ越しできるかもしれない、という夢を抱っこしながら、
そぉっとそぉっと、まずは一歩、前に進みます