まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ミャンマー祈りの旅⑨ 涅槃で待つ

2018-09-07 | 旅行、トレッキング
 ついに今さら感ハンパない最終回!
 絵葉書のことでウダウダしたやりとりをしてた私と受付くんの間に、西洋人の青年が突然割って入ってきました。何だその対応は?みたいなことを、受付くんに言ってる青年。オロオロする私に、彼は僕が代わりに絵葉書を出してあげると提案してきました。思わぬ事態に戸惑いながらも、え、ほんまでっか?助かります、おおきに、とオロオロしながら切手代を彼に渡す私。まあ、騙しとられても大した金額じゃないしね。さっさと自室に戻りたかったけど、いちおう礼儀としてちょっとだけ彼と会話。彼はドイツ人で、ちょっとフランスのマクロン大統領似のイケメンでした。異国での親切は、本当に心に沁みます。後日、絵葉書は無事に日本に到着。ダンケ!

 ↑ミャンマーのパトカーと消防車
 翌朝、手配していたタクシーに乗って空港へ。可愛いホテルオーナー&受付くんに見送られて、ホテルを後にしました。タクシーの運ちゃんは、これまたおしゃべり好きの人懐っこいおじさんで、私が日本のどこから来たかだけでなく、私の職業まで知ってる!な、なぜ?!恐怖に固まる私。でもしだいに、彼がチャイティーヨーに行く日の朝に利用した、バスセンターまでのタクシーの運ちゃんと同一人物であることが判明。ぜんぜん気づかんかった。びっくらこいたわ~。話しているうちに、何と彼、私より年下だったことも判明!おじさんなんて言って、すんません💦ワイルドスピードで空港に到着すると、see you ! と気持ちよくお別れ。

 いよいよミャンマーともお別れ。おおむねミャンマーの人たちは親切で愛想が良かったのですが、最後の最後になって、出国審査での職員のおばはんが、めちゃくちゃ失礼な態度で腹立ったわ~。不愉快な思いはやはり、避けて通れない海外旅行です。出国ゲートの売店のお土産が、ぼったくり過ぎる高値で驚き。余ったミャンマーチャットを使い果たしたいので、カフェに入ってカフェラテを注文し、のんびりと時間潰し。
 午前10時45分に、搭乗した飛行機は無事ミャンマーから飛び立ちました。私の隣は空席でラッキー!でも、周囲を中国人団体観光客に囲まれてしまい、その騒々しさに頭痛が…中国人さん、なぜそんなに傍若無人なのですか?ここはあなたたちの部屋じゃないんよ。

 午後16時頃、クアラルンプールに到着。23時40分までの待ち時間、また街に出ようかと思ったけど、もう身も心もくたびれ果てていたため、もう空港内でじっとしてることにしました。マレーシアの貨幣リンギットも残ってたので、空港内にあるカフェ、オールドタウンホワイトコーヒーで使い果たすことに。
 マレーシアのスタバ、みたいなカフェ。定番らしいホワイトコーヒーを買って(注文してお金を払って、番号札をもらって呼びだしを待つ形式)、時間はたっぷりあるし、席についてゆっくり旅行記でも書くことに。ホワイトコーヒーとはいうものの白くはなく、フツーの甘めのコーヒー牛乳でした。のんびりしていると、いつしか夜のとばりがおりて、ガラス張りの空港も明るい彩光を失っていました。コーヒー一杯で長時間粘るのは申し訳ないので、レモンジュースとマレーシア料理のラクサを注文しました。ラクサはマレーシア版ラーメン?美味しかったです。

 さあ、そろそろ搭乗時間も近くなった、と思って念のため出発の掲示板をチェックすると、ん?23時40分関西空港行きが、大幅の遅延?って、ええええ?!??!!朝の4時40分に変更!?う、うそやろ!?8時間も待って、またさらに待てと言うのか?!そんな殺生な~にわかには信じがたい事態に、気が遠くなってその場にへたりこみそうになる。最悪…ああ、どうしよう。もうカフェで時間つぶしも限界。朝までどうすりゃいいの。ていうか、何でそんなに遅れるのよ?!日本で何かあったのかと不安に。もう思考回路も麻痺するほど疲れ果てていたので、出発ゲート前の椅子で寝ようと重い足を引きずって歩いてると、通りかかったインフォメーションに置いてあったものに目がとまる。有料の休憩ルームのチラシ。どんなのか、とりあえずそこまで行ってみる。

 受付にいた女性はとても感じが良く、可哀想な私に同情して親切に接してくれました。5時間コースが120リンギット。ちょっと高いが、椅子で野宿はやっぱ抵抗がある。ので、利用することにしました。部屋は狭いがこぎれい。やっと寝転がれたのに、疲れすぎて眠れん!眠り込んで寝坊してまう恐怖も手伝って、結局一睡もせず、読書などして過ごしました。3時過ぎに部屋を後にして出発ゲート前へ。ゲート前では、たくさんの日本人が椅子で寝ていました。4時40分、やっとのことで関空行きの飛行機に乗ることができました。ガラガラ空席が目立ち、冷蔵庫の中にいるような寒さ。凍え死にそうでしたが、これで日本へ帰れるという安堵が勝って、すぐに爆睡。気が付くと、間もなく関空到着との知らせでした。
 とまあ、いろいろありましたが今回も生還できました。今にして思うと、なんでミャンマー?と、自分でも不思議になりますビルマのどこかに、私を待ってる人はいませんでした。仏縁のような出来事も出会いもなかったけど、特異で楽しい体験となりました。そしてあらためて思った。日本に生まれてよかった、と。もしまたどこかに行けるのなら、なるべく行き当たりばったりはせずに、計画的に行動したいです。まったく参考にならない、チンタラ自己満足旅日記にお目汚しいただき、ကျေးဇူးတင်ပါတယ်
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする