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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

犯人さん、出てらっしゃい

2010-02-10 | 日本映画
 赤ちゃんのジミーをめぐって、家族間で奇妙なニックネームが定着化。
 親父=抱きじじい 加齢臭が好きなのか、ジミーは祖父に抱かれるとご機嫌。
 my mother=ウンコばばあ 便秘気味なジミーのお尻の穴を、綿棒でホジホジしてウンコ出させるのは、母の役目。
 M子=乳女 おっぱいやるのが、最大&唯一?のジミーのママの仕事(汗)。
 ダミアン=エアー兄ちゃん 年の離れた従兄は、ジミーにとっていてもいなくてもいい空気な存在。
 わし=容疑者 ジミーが泣くと、つねったとか叩いたとか、真っ先に疑われる私(涙)。そんなこと、するわけないじゃん!!
 ぶくぶく、じゃない、まるまる太ってすくすく育ってるジミーと、あったかくなったら外に出て遊ぶのが楽しみです♪
 
 「犯人に告ぐ」
 少年誘拐事件が発生、身代金受け渡しでの失態で犯人に逃げられた上、被害者は死体で発見される。現場の指揮をとっていた警視の巻島は、責任を問われ足柄署に左遷となる。6年後、世間を震撼とさせている少年連続誘拐殺人事件の捜査に加わるよう県警本部に呼び戻された巻島は、ニュース番組に出演。彼はBADMANと名乗る犯人に挑発的な呼びかけをするが...
 マスコミを巻き込み世間を騒がせる、いわゆる劇場型犯罪を描いたサスペンスです。面白くないことはなかったけど、何だろう?衝撃度とかミステリー度が薄いというか低いというか。現実に起きた幼女連続誘拐殺人事件や酒鬼薔薇事件のほうが、はるかに奇奇怪怪でショッキングで、下司な好奇心を刺激する謎とスリルに満ちてた。まさに事実は小説より映画より奇なり。
 捜査の様子や警察内部の軋轢とかよりも、事件がなぜ起きたのか、犯人の心の闇とかをもっと面白く描いてほしかったかも。ラストに捕まった犯人、誰?こんな人、出てたっけ?だったし。とにかく劇場型犯罪というネタを使いたくて、犯罪の背景とか動機という中身を詰め込むのを怠った派手な張子、みたいな映画だったのが残念。
 あと、巻島警視が飛ばされた足柄署。まるで県警の流刑地か墓場みたいな扱い。ホンモノの署員さんに失礼だよなあ。
 巻島警視役の豊川悦史、私のタイプではないのですが、カッコよかったです。ちょっとカッコよすぎかも?カメラに向かっての犯人への宣戦布告も、まるで映画の台詞みたい。もし大事件が起きて国民に協力や注意を呼びかけたければ、警察はなるべく男前な刑事さんをTVに出したほうが得策かも(笑)。不眠不休の捜査でヨレヨレボロボロなはずなのに、パリッとしたスーツ&おしゃれに崩れない長髪なトヨエツ警視でした。背が高くてスタイルが抜群なのも、こんな刑事いねえよ!だけど素敵でした。トヨエツ、見た目も雰囲気も独特な個性派男優だけど、声がビミョー?彼、あまり台詞がない役のほうがいいかも。
 この映画を観たのは、脇役で出演してる小澤征悦が目当てさ♪

 お偉いさんの子息で超エリートな植草警視役のオザユキ。背が高くて足が長くてスーツの着こなしも上品で、下膨れな豊頬も栄養たっぷりに育った証って感じで、ホントいいとこの坊っちゃんな風貌。毛並みの良さを鼻にかけ、若造のくせに上から目線で威張りまくってる、高慢でイヤミな役なんだけど...オザユキなので何を言ってもやっても可愛い♪って、それじゃダメなんだけど(汗)ホントは橋田スガ子先生のドラマに出てくるような、性悪でズルい小姑っぽさを出して観客をムカッ&イラッとさせなきゃならない役なんだけど、やっぱオザユキの演技力では(涙)。ただもう人の善いボンボンにしか見えない。でも、ぼんぼん特有のお人よしな滑稽さはよく出てた。頻繁にリップクリームを塗ったり、スクープを狙う女子アナのお色気に負けて手玉にとられたり(彼女の胸の谷間を見てゴクッなオザユキが笑えて可愛かった)、上司に世間知らずの二世坊っちゃん呼ばわりされてムスっとしたり。植草警視を卑劣な悪役ではなく、人間が小さいだけの憎めないキャラにしちゃってました。実際にもオザユキ、撮影現場で七光りの坊っちゃん扱いされて嫌な思いしたこともあるんだろうなあ。
 それにしても。私があの女子アナだったら、仕事よりも結婚に持ち込むよ。女子アナやってるより、あんな男前なエリート坊っちゃんの妻のほうがいい!女子アナが明らかに植草とエッチしたくなさそうだったのも不思議だった。植草警視って、やっぱオザユキみたいなイケメンではなく、女が嫌悪するようなブサキモ男にしたほうが説得力あったかもね。

 1974年生まれ、年男のオザユキ。渡辺ケンの愛娘や滝川クリステルと恋の浮名を流すなど、当然といえるモテ男ぶりです。恋愛の話題が、良い仕事へのステップになればいいけど。演じる役がワンパターン化してるので、もうちょっと果敢で新鮮な挑戦を期待。もう35歳なんだし、大人のラブストーリーを!