意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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日本の病理 6  平均崇拝病

2011年10月22日 | スタンス
日本人は『平均』というものが解っていないと思います。
もちろん、辞書的な「いくつかの数や量の中間的な値を求めること。また、その数値」といった意味は解っているのでしょうけど、何のために平均を出すのかという意図が解っていないのです。

例えば、学校のテストの平均点。
平均を何のために出すかと言えば、テストの難易度を見るためです。(または授業の出来不出来をみるためか?)
はっきり言えば、平均点が何点であっても自分の成績には一切関係ない。
テストにおいて一番大切なのはそのテストで解らなかったところを勉強しなすことです。
それ以外にない。

要するに平均を出すということに意味はあっても、平均そのものに意味がないのです。
ま、平均なんて自分以外の『誰でもない誰かの数字』でしかないですしね。

でも、日本人はそれが解っていないのですよね・・・.
議員の数、公務員の給料、たばこの値段とか、何かにつけて『平均が~』とか、『世界平均では~』というのです。

じゃあ、『全てのものを世界平均通りにすれば良いのか?』と言いたくなります。

制度には必ず、意味や主旨があり、それを踏まえてからメリット・デメリットを勘案しなければならないのです。
そこには平均などというものは微塵も入り込む余地はないのです。

結局のところ、平均を持ち出す人はそれを論じるだけの根拠を持ち合わせていないのです。
だからこそ、平均という、一件すると正当性があるっぽいだけの価値のないものを持ち出すわけですですけど、論理性を無視した議論になど何の意味があるのか・・・・。
全く価値がないどころか、誤った判断をしかねませんね。

平均を持ち出す前に、平均というものの意図を考えてほしいという話でした。

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2 コメント

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Unknown (クマン)
2011-10-23 12:09:58
確かに平均が○○だから日本も・・・とか仰る有識者らは御免ですね。

自分の論理を有利にするために平均データを持ち出すのならまだわかりますが
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管理人 (赤熊)
2011-10-24 17:53:35
クマンさん、こんにちは。

赤熊は平均を持ち出す人に「その平均を使う理由は何か?」と聞くことにしてます。
大抵の人は言葉に窮しますね。
まぁ、嫌われるものの言い方ですけど。(笑)

それはともかくとして、結局のところ、平均値である必要があるわけではなく、現状に適合したものを求める必要があるわけですので、それを蔑ろにしては議論が咬み合わないと思いますね。
そういうことが議論が深まらない一つの原因だと思います。
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