1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

ロシア国民はタンデム体制を、どう評価しているか(2)

2011-01-14 | ラジオ
世論調査の結果に話を戻すと、大統領と首相の同盟は、しっかりとしたものではないと、そんなふうに捕らえているのは、世論調査にアンケートに答えたうちの15%で、主に野党の支持者、高齢者、物質的に決して恵まれた状態には無い層の人々のなかに、そうした意見を持つ人が多いようだ。
また42%の人々がロシアを正しい方針によって導いている、然るべき政治家チームが国を治めていると、そんなふうに見ているが、16%の人々は国を現在統治している政治家達は、力量不足であり国を経済危機から脱出させる方法を判っていないと批判している。

調査ではタンデム体制は効果を齎していないと答えたのは18%にとどまり、そうした人々は先ず、物価の値上がりやインフレ、経済危機に不満を表明している。
尚1年前の調査では、生活レベルの落ち込みに付いて先ず不満の声が挙がったが、今回はそうしたふうにはならなかった。
今回の調査で興味深いのは、タンデム体制を肯定的に評価するとした人々の動機に変化が見られることだ。以前はチームの仕事振りが、よく調整され効果を生み出しているかに先ず目が行ったが、今回は生活レベルの伸び、そして国の安定化に向けたタンデム体制の仕事の成果に付いて、その判断を下す傾向にある。

当局が社会政策に優先的な注意を払い、危機対策措置を首尾よく現実のものとし、ロシアの国際的な地位を向上させていることを、ロシア国民はタンデム体制の大きな成果として評価しているようだ。

2010年12月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

ロシア国民はタンデム体制を、どう評価しているか(1)

2011-01-13 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領とプーチン首相の同盟関係、いわゆるタンデム体制はどの位長く存在するのだろうか。また現在のロシア当局は効果的に機能しているのだろうか。
全ロシア世論研究センターが実施した調査に参加した人々は、こうした問いに答えた。

それによるとロシア人の三分の二はメドヴェージェフ・プーチン両氏による、国の共同統治についてその正当性が証明され、長期政権の性格を帯びていると答えている。
こうした見方を支持しているのは先ず、与党統一ロシア党の支持者達、また若者たち、さらには暮らしに不自由していない裕福な層のロシア人たちだ。
彼らはメドヴェージェフ・プーチン両氏による政権は、現実的成果をもたらしたとし、何よりも国民生活のレベル向上を挙げている。 

ロシア政治経済コミュニケーション機関の事務局長も、ロシアの声のインタビューの中で、メドヴェージェフ・プーチンの、いわゆるタンデム体制は効果を示したとして次のように指摘した。
「タンデム体制は一人の強権的な大統領に比べ、大きな困難を伴うが、様々な利益を広く考慮し、つまるところ大きな効果を生むものだ。
人々はこのことを理解し、絶えず仕事をしている二人の力強い政治家がいると信じている。そのことは快い印象をもたらしている。
ましてタンデム活動の成果は目に見えている。危機対策政策、失業者抑制措置、数々の社会政策は効果的に行われている。私の見るところ、タンデムは政治同盟へと進化しつつある。
そしてこれはロシアの政策の一つのファクターであり、このファクターは政策に良い影響を与えている」
事務局長は、このように指摘している。

戦慄リポート世界を動かす超権力者76人
AKI国際問題研究所
双葉社

ロシア国民はタンデム体制を、どう評価しているか(2)へ続く

2010年12月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

1月9日に北朝鮮で体育とスポーツの日

2011-01-12 | ラジオ
1月9日、北朝鮮のピョンヤンでは、今年初めての体育とスポーツの日が祝われ、大規模な徒競走が催され、これには政府機関の役人、労働者そのほか国民各層の代表者が参加した。

ピョンヤン以外でも同様の催しが、北朝鮮の全ての市町村で催された。
北朝鮮では月の第2日曜日は、徒競走やバレーボール、サッカー、綱引き、朝鮮相撲や(?)などの協議会が開かれている。

また1948年から8月と9月には、毎年体力測定が実施され北朝鮮の国民全ては性別、身長、スポーツの専門別に、その規準がさまざまに決められた試験を受けている。

(?)は何と言っているのか不明

1月9日放送 ロシアの声・ニュース

ロシアの検索エンジン『ヤンデックス』2010年を総括

2011-01-12 | ラジオ
世界有数のIT企業でありロシアの有力検索エンジンを運営する『ヤンデックス』は2010年、ロシアで最も人気のあった検索ワードの調査を行った。
例えば様々なイベントや新作映画の公開をはじめ、ユーロビジョンなどのコンクールなどのコンクールはユーザの興味を引き付けはするものの、終わってしまえば検索する必要は無くなってしまう。

しかし思ってもみなかったような出来事が突然起こった場合には、長期間にわたってユーザの興味を引き付けているとヤンデックスの分析担当者は述べている。
「2010年にどのようなテーマが定期的に検索されたのかを分析した。そのなかから興味が最も高かった8つのテーマを選び出した。
結果的にはそれほど明るいテーマではなかった。最も関心が高かったのはモスクワ地下鉄での爆発事故だ。
一方で夏の猛暑に付いては最も長期的な関心を呼んだ。7月から8月いっぱいにかけてはクーラー、扇風機、天気予報などがよく検索された。
いったい何時になったら猛暑が終わるのか、人々は待ちわびていた訳だ。
また8月には山火事やモスクワ、ペテルブルグで見られたスモッグへの関心も加わった。
同様にバンクーバーオリンピックや、ロシアで秋に行われた人口調査への興味も高いものがあった。もちろんヨーロッパ全体で飛行機が飛ばす、空港で人々が列を作る原因となったアイルランドでの火山噴火にも関心がもたれた」
ヤンデックスの分析担当者は、このように話している。

ロシア西部スモレンスクで起こった飛行機墜落事故では、ポーランド大統領およびポーランドの政府高官らが死亡したが、その悲しい事件も非常に強い印象を残した。
スモレンスクの事故に付いて4月には、一日当たり10万件の検索があったということだ。
またルシコフ・モスクワ市長の更迭とソビャニン氏の新市長の就任は、現在進行形の出来事と言うことが出来、今後とも検索が増えるものと見られている。

人生の1秒1秒がすでに事件だと言う人がいる一方で、人生そのものが掛替えの無い独自の事件だと言う人も居る。
それは直ぐに結論が出せる問題ではないが、迷ったときにはヤンデックスを利用して検索してみるのもいいかも知れない。

ダメおじさんでも目からウロコ インターネット情報検索
阿部 信行
講談社


Yandex http://www.yandex.com/

この男性アナウンサー、もう少し自然体で喋れないものかね

2010年12月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

先週一週間の青森での出来事(304)

2011-01-11 | 青森
1月3日~1月9日まで、青森県内の出来事をテキトーにピックアップ

■3日、八甲田スキー場で遭難した親子が午前7時45分ごろ捜索隊に発見

山の遭難 生きた、還った―セルフレスキューの秘訣


東京新聞出版局


このアイテムの詳細を見る

■4日、五所川原市金木町の踏み切りで列車と中泊町社会福祉協議会の軽ワゴン車が衝突
■4日、七戸町の南部縦貫が旧南部縦貫鉄道七戸駅構内にある機関庫を一般公開
■現在の県内の景気について県内主要企業の6割が「回復の兆しは見られず
■県内で貴金属の強引な訪問買い取り多発

■4日、断水していた五戸町手倉橋荷軽井の40世帯の簡易水道が復旧
■5日、青森市の文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」グランドオープン
■秋サケ漁の水揚げは昨夏の猛暑による高水温の影響で平年を下回る
■青森大学は仙台入国管理局の調査をきっかけに通学実態のない、2008年度から2010年度までに計122人の留学生を除籍処分
■6月の知事選に向け出馬予定者の活動が本格スタート

■4日、黒石市出身のプロボクサー・千葉透(が黒石市役所を訪問
■2010年12月1日現在の県推計人口は137万1880人
■5日、県内各地の魚市場や青果市場で初競り
■県から市町村へ権限移譲は5年で2倍
■県内の新設住宅着工戸数が2010年1~11月の累計は前年同期比8.2%減の4333戸

■2008年度の県民経済計算の確報値は物価変動の影響を除いた実質でマイナス2.8%と、2年連続のマイナス成長
■青森市出身の冒険家の三浦雄一郎さん(78)が2013年に80歳で世界最高峰エベレストに挑戦む
■2010年度の県内の献血者数が20歳代の若者が減少
■5日、むつ市の海上自衛隊大湊航空基地で2011年の初訓練飛行
■5日、弘前市駅前町の複合商業施設「ジョッパル」の3度目となる入札期間を2月25日~3月4日と公告

■5日、青森県教育委員会は生徒に体罰を加えた青森市浅虫中学校校長(59)を戒告
■5日、建築工事業のサラサホーム青森(青森市)が自己破産申請、負債総額は約1億4千万円
■5日、酒気帯び運転などの疑いでアメリカ軍三沢基地に勤務する2人のアメリカ人を、青森地検八戸支部にそれぞれ書類送検
■5日現在の県内ガソリン平均価格134円60銭
■東北町に大型養豚場立地の可能性

■東北電力は今冬から電気料遠隔検針を実験
■5日、八戸市博物館が約10年ぶりに展示内容の一部をリニューアルし、約2カ月ぶりにオープン
■青い森鉄道が青森市に2新駅計画
■6日、青森地裁八戸支部で2009年夏から休館している「よねくらホテル」土地・建物の入札開始
■黒石市の「よされ鍋」に持ち帰り用が登場

■黒石市内で今秋「全国やきそばサミット」
■県視力障害者福祉連合会が観光ガイド養成へ
■6日、1985年12月1日にオープンした県営スケート場の入場者500万人を達成
■6日、県教育委員会が2011年3月中学校卒業予定者の第2次調査結果を公表
■6日、大間-函館フェリー航路の存続問題で県、大間町、津軽海峡フェリーが存続で合意

■6日、青森市文化会館で劇団四季のミュージカル「嵐の中の子どもたち」
■2010年の県内企業倒産件数は前年比23件減の79件で、負債総額は同124億4700万円減の284億900万円
■大みそかの暴風雪で漁船18隻破損
■7日、おいらせ町百石地区で「百石えんぶり」に向け、子どもたちのえんぶり教室
■7日、むつ市の氷点下8.6度など県内12地点で今季最低気温を記録

■7日、青森市大野前田の住宅地で用水路に雪がつまり道路が冠水
■県内の書店関係者が電子書籍に熱い視線

電子書籍のつくり方・売り方

小島 孝治
日本実業出版社


このアイテムの詳細を見る

■7日、八戸市の海上自衛隊所属のP3C哨戒機が今冬のオホーツク海の流氷を初観測、初観測は昨年より4日早く平年並み
■7日、弘前公園で「第35回弘前城雪燈籠(どうろう)まつり」に向け、陸上自衛隊弘前駐屯地の協力隊による雪像造り始まる
■7日、八戸水産高校生徒達が航海実習に向け実習船「青森丸」に乗り込み八戸港を出港

■7日、弘前市相馬地区のリンゴ園で新春剪定大会
■8日、県観光物産館アスパムで「あおもりカレーまつり」始まる

カレーのすべて―プロの味、
プロのテクニック


柴田書店
柴田書店


このアイテムの詳細を見る

■8~9日、青森市の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」で、ねぶたの面づくり教室
■9日、田舎館村大根子地区で2年ぶりに伝統行事「カパカパと福俵」
■9日、県立三沢航空科学館で第4回あおもり科学大賞」の研究発表会

■9日、県内20市町村の21会場で成人式
■9日、三沢市武道館で日本習字県書初席書大会
■9日、県総合社会教育センターでNPO「あおもりラジオくらぶ(あおラジ)」がインターネット上で約4時間にわたって公開生放送

はじめてのインターネットラジオ局 (I・O BOOKS)

松谷 芳比呂,福田 良平
工学社


このアイテムの詳細を見る

■9日、アピオあおもりで県三師会対抗囲碁大会
■9日、青森市で屋根の雪下ろしやつらら除去中の転落事故が相次ぐ

■9日、弘前市の農場でリンゴ「ふじ」を中心に約2万5千個を雪蔵に貯蔵

東奥日報、NHK青森放送

対話攻勢を仕掛ける北朝鮮

2011-01-10 | ラジオ
北朝鮮が対話攻勢を仕掛けている。緊張が高まる朝鮮半島情勢で、北朝鮮は8日、韓国との二国間対話の早期再開を求めるとした声明を改めて表した。
北朝鮮がこうした呼びかけを行うのは5日に続いて、今週二度目だ。1回目の声明の発表に対し韓国は冷静に応対、宣伝を行うのではなく、誠意を見せるよう求めたほか、昨年の天安号沈没事件に対する責任を認めるよう訴えた。
天安号の沈没事件について韓国は、北朝鮮による魚雷の発射が原因とした調査結果を明らかにしたが、北朝鮮はこれを認めていない。
さらに北朝鮮は昨年11月23日に発生した黄海での銃撃戦が、北朝鮮による韓国延坪島への砲撃事件によって引き起こされたとする、韓国の主張も否認している。

こうした韓国の絶対的な立場を受けて北朝鮮は8日、あらゆる猜疑心を払拭し、開かれた心で対話をスタートさせたいと呼びかけた。
対話は北朝鮮と韓国との国境線に近い開城市で、1月末または2月初旬に行うよう提案がなされている。
一方北朝鮮は5日にも、無条件で早期の対話再開を求める声明を発表していたが、韓国はこれを不適切な形で行われたと批判した。そこで北朝鮮は2度目の提案を行うこととなった。

昨年末から南北朝鮮関係が急激に悪化するなかで、アメリカ、韓国、日本の3ヶ国は何度も中国に北朝鮮への圧力を強めるよう要請してきた。
一方ロシアは緊張が高まるのを阻止するため、特にアメリカと韓国が北朝鮮国境付近で演習を実施した後、仲介役としてのシャトル外交を活発化させている。

これについてロシア外務省のボロダフキン次官は次のように語っている。
「ロシアの示すサインは極めて分かり易く明確で強力なものだ。必要なのは周辺地域での軍事行動を停止し、自制心と賢明さを発揮し、武力対立から対話へと移行していくことだ」
外務次官は、このように語っている。

二国間対話を早期に再開するとした北朝鮮の提案には、ロシアも中国も賛同している。また恐らくアメリカ、日本、韓国といった6ヵ国協議の参加者らからも然るべき評価を受けることが期待されている。
さらに危機的状況から抜け出すため、北朝鮮と韓国に国連事務総長特使を派遣するとした、ロシアの提案もまだ効力を維持している。
ロシアは朝鮮半島情勢の正常化に向けた妥協案をとりまとめるため、6ヵ国による緊急会合を開催するよう求めている。。

1月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

法秩序維持に関する新法に付いて

2011-01-09 | ラジオ
ロシアのメドヴェージェフ大統領は、法秩序維持に関する新しい法律に署名した。今回の新しい法律の以前には1992年からの法律があったが、すでに現在の状況には適応できていないと判断された。

新しい法律が必要とされている背景について、ロシア議会下院国家院のグーロフ議員は次のように述べている。
「時間が経つとともに国内の脅威も、国外の脅威も変化した。しかも政治、経済すべてのシステムが変わったにも関わらず、古い法律が相変わらず生きているのだ。ですから今の状況を考慮した、現在の脅威に対応した新しい法律が作られたのだ」
グーロス議員は、このように話している。

メドヴェージェフ大統領はロシア連邦安全保障会議の場で、今回の法律は我国に存在する脅威と、それに対応するための手段を定めるものだ。と指摘している。今回の新法は安全保障会議をはじめ、関係省庁の作業を体系化することを目的としている。
近年になって自然災害や技術的災害が大規模になると共に、諸外国や地域連合などとの協力関係にも新たな問題が生まれている。
メドヴェージェフ大統領は、安全保障における国際協力に関する戦略にも変化が見られると指摘している。

国際政治の分野において、主要課題として挙げられているもののなかには、ロシア連邦の主権保護および領土保全をはじめ、海外にいるロシア国民の利益保護も含まれている。
ロシアは戦略的パートナー国との関係を強化し、国際機関の活動に参加するとともに、積極的に紛争の調停に努めていく。
新しい法律は海賊およびテロとの闘い、麻薬生産と密輸など、多くの脅威にロシアが取り組んでいくことを示すものなのだ。

また今回の法律では、社会における民族的排外主義や国粋主義の強まりも指摘されており、充分な対策を講じる必要性が明記されている。
それと同時に人権や自由といった原則が、安全保障における根本となることも明らかにされている。
つまり国家機関と社会団体および市民が一緒になって、予防的措置を講じていくことが優先課題となっているのだ。

今回の法律によって、経済をはじめ社会全体の法秩序を維持していくことを目的とした、関係機関の協力が一層進むことになるだろうと、専門家らは述べている。

2010年12月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

危機克服に成功したロシア経済

2011-01-08 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領は、去り行く年2010年度の経済の諸問題を協議したなかで、この一年のロシア経済の発展ぶりについて振り返り、悪くないものであったと述べた。
大統領は主要な成果は危機の後遺症から抜け出し、よい展望が開けた事であると評価している。
メドヴェージェフ大統領はまた、2008年の末から2009年のはじめにかけて、景気の後退がこれだけ長く続くと、最後まで認識していた人々は少なかった。
しかし世界的な金融危機、マクロ経済的な諸問題、そして今年の夏の多数、国を襲ったあの自然災害にも関わらず、今年のロシア経済には、好ましい出来事がやはり以前よりも増えた。

大統領はこのように強調し、さらに次のように続けた。
「今年我が国の経済において実現されたようなシナリオは、決してこれまでのものに比べ悪いものではなかった。むしろ全体としてそれは、かなり穏やかで好ましいものと言えた。
もちろんロシア経済の構造的な欠陥を含め、我国の国内的な困難は、このシナリオに影響を及ぼした。
そして今年の夏は、とても辛いものだった。異常な暑さが続き、自然発火による火事が農業に打撃を与え、その結果、我々は収穫物の内かなりのものを失ってしまい、マクロ経済的な指標が一部損なわれた。
全体として指標は昨年は事実上10%の落ち込みであったのが、今年はほぼ4%の伸びを記録しそうなので、決して悪くないと言える。

さらにインフレのテンポに付いて言えば、こちらは何も良いことは言えない。
農作物の不作から一連の基本的な食料が値上がりしてしまった。これは明らかに一般の人々の家計に打撃を与えている。
残念ながら我々は自分で自分たちに課した数字を守れなかった。インフレ率は事実上、8.5%以下と予測していたが、結局若干それよりも高くなりそうだ。どのような場合でも、かなり前に予定された方針、首尾一貫して次の年度のインフレ率の低下に取り組むという方針の実現に向け、努力を続ける必要があると思う」
大統領はこのように強調している。

メドヴェージェフ大統領が政府の前に掲げた、もう一つの課題として投資環境の改善があった。これに付いて大統領は次のように発言した。
「外国投資家達がロシアに入ってきているが、我々が望んでいるほどに積極的ではない。残念ながら我が国の投資環境は、婉曲に言っても、より良いものが望まれる状態に今もある。
なるほど私たちは危機の後遺症を打ち負かすことができ、失業者問題を解決し、社会的な義務を守った。その意味で政府の良心にやましいところはない。
しかし投資環境は大変複雑かつ困難であり、そこには客観的にもまた主観的にも原因がある。十中八九この状況を変えるためには、独創的な措置が必要だと思う。
来年はロシア、ベラルーシ、カザフスタン3国の関税同盟のメカニズム改善に向けた努力が傾けられることになるだろう。
またこの3国の間の統一経済圏形成に向けた準備も、しっかり進んでいる。この3つ国の統合は大きな政治的な勝利と言えるものだ。とはいえ同時にロシア経済にとって、それは重大な試練でもあるのだ」

12月末に「去り行く年2010年度」は間違い

2010年12月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

ロシアとNATOの関係改善

2011-01-07 | ラジオ
今年2010年はロシアとNATOとの関係の安定に向けた1年となった。ロシアのドミロゴジン・NATO大使は、グルジアによる南オセチア侵攻が行われた、2008年以来冷却化していた、ロシアとNATOの関係は今年、大きく改善されたとの評価を与えている。

新たな関係の基礎は2009年末築かれていたが、今年その基礎がさらに強化されることとなった。
ロシアはNATOとの間に安定した予測可能な関係を築きたい意向だ。ロゴジン大使はこれについて、ロシアはどんな相手と関係を持っているのか、西側からの安全に不安を抱かずにいられるのかについて知りたいと考えていると述べた。

NATOは今年ラスムセン新事務総長の指導の下で、ロシア政府指導部との間で信頼関係を築いていくとの方針に取り組んだ。
一方でNATO事務総長のロシア訪問、そしてメドヴェージェフ大統領およびプーチン首相との会談は、両者の間に意見の対立がまだまだ残されていることを露呈した。

現在NATOは新たな戦略概念の採択を目前に控えている。NATOの新戦略概念は今後10年以上にわたって採用されるNATOの憲法のようなものだ。
NATOはこの新戦略概念の採択に向けて、ロシアに対する見解でNATO内の一致を図りたい考えだ。
しかしこれは沿バルト諸国や東欧諸国の否定的な立場を考慮すれば容易なことではない。
最近民間の内部告発サイト・ウィキリークスが公表した、ポーランドと沿バルト諸国のロシアからの防衛に関する、NATOの計画に関するスキャンダルはそうした国々が、NATOとロシアとの対話に強固に反対していることを物語っている。

しかしロゴジン大使は、最近リスボンで開催されたNATOサミットで、メドヴェージェフ大統領の参加が受け入れられたことは、ロシアとNATOのパートナー関係の発展と、信頼醸成に向けたプロセスにおける大きな進展だと指摘している。
「サミットは肯定的な結果を生んだ。ヨーロッパにおけるミサイル防衛といった複雑な問題を含む、複数の問題をめぐる協力の方向性を定めた貴重な声明が採択された」
ロゴジン氏は、このように語っている。

またロゴジン氏はロシアはいかなる政治機構にも幻想を抱いていない。ロシアにとってあらゆる軍事ブロックは潜在的な危険を持つもの。何故ならその軍事力は何らかの条件下で、ロシアの利益を損ねるために用いられるかもしれないからだと指摘している。
だからこそロシアは危険や予測不能な事態から自国を守るため、世界の主要な軍事政治機構との協力拡大を積極的に進めているのだ。
ロゴジン大使は両者が得た良い結果について、今、ロシアもNATOもそれぞれの関係を前もって計画していくことが出来る点だと指摘している。
「NATOや西側諸国全体を含めた、これらの関係が多くなればなる程、ロシアにとっては良い状態となる。
何故なら協力の幅が広がれば広がる程、反ロシア的な人々にとっての障害となるからだ。我々の課題はNATOがロシアを重要視することだ。
こうした視点から見て今年は成果があった。NATOとの対話に関しては、飛躍的な成果が見られた」
ロゴジンNATO大使は、このように発言している。

ロシアはNATOがロシアとの関係において、より重みのある団結した善隣的立場を持つよう期待している。この様な変化はヨーロッパ共同の新たなMDシステムに、ロシアとNATOがどのような形で参加するのか。この決定によって示されるだろう。

2010年12月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

グリーン・プロジェクト・新しい街づくりによせて(2)

2011-01-06 | ラジオ
一方これに対し建築の専門家達は、現代の技術や素材を利用して、モスクワのそうしたマイナス面を改善する事は可能だと主張している。
11月の末、モスクワで開かれた、第1回国際フェスティバル「グリーン・プロジェク2010」では、現代のメガポリスを公園都市に生まれ変わらせる数々のプロジェクトが紹介された。  

例えば、ある建築家は建物自体を全て強力な支柱の上に建てて、支柱の下に公園や緑を設けるというアイデアを出した。また別の建築家は、その反対に屋上庭園を発展させるべきだとし、都市を醜く見せる工業地帯は、プラットホームのようなものの下に作って人々から見えないようにし、そのプラットホームの表面を、広大な緑の絨毯のように整備することを提案した。ちなみに、そうして出来た緑のゾーンへは、公共交通機関を使って自由に入る事が可能だ。  

ロシアの大都市のほとんどが共通の問題を抱えている。まるで一滴の水から生まれたような、クローン化されたようにお互いにそっくりな集合アパートが列を成しているという、無味乾燥でつまらない風景が、どこでも広がっている。
そうしたアパートを建設する場合、どうすれば街の顔をもっと魅力的で人間的なものにできるだろうか?。
これはロシアだけでなく世界の建築家達が、すでに数年にわたって真剣に討論を重ねてきた中心的なテーマだ。  

モスクワの建築家達は、その一つの答えとして、街づくりに当たって、新しい素材や技術を使うだけでなく、古くからある街づくりの原則を尊重すべきだとの(???)に達している。
人間の背丈に合った高さの家が並び、曲がりくねった横丁があちこちに走る中世の街並みから、現代の建築家達はインスピレーションを受けている。
彼らは中世の街並みを参考にして、学校や幼稚園、人工の池を持った小さな公園の周りに、あまり高くない個々の建物からなる街区を作るというやり方での新しい街づくりを提案している。
もしそうした街が現実に生まれれば、モスクワやロシアの大都市郊外のベッドタウンに林立する高層アパートでの暮らしより、ずっと快適で人間的な毎日が過ごせるように思えるのだが、さてどうだろう。

(???)は何と言っているのか不明

2010年11月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル