1010 Radio

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地球から緑色が失なわれていく(1)

2013-12-04 | ラジオ
21世紀初頭から地球上で人災、火事、害虫によって、およそ150万立方キロメートルの森林が失われた。これは20世紀末の数値よりは小さいものの、専門家たちは、それでもこれは地球が耐えうる範囲を超えているとの見方を示している。
計算は簡単だ。地球上の全森林面積8700万平方キロメートルのうち、ここ12年間で破壊されたのは150万平方キロメートル。この速さで破壊が進めば、70年後には地球には、一本の木も残らないことになる。
このことを人類は見ることもないかもしれない。なぜなら森林が減少すれば大気中の酸素量も減り、炭素ガスが増え、呼吸できるものがなくなり、気象も変化してしまうからだ。人類がこれだけの変化に耐えられるとは思えない。

ほぼどの国にも国家指導型の森林復興プログラムや、保護プログラムが存在している。ですがそれがどれだけ機能しているかは様々だ。
たとえばブラジルは今日、他の国よりも森林伐採量を大幅に削減しているが、隣のパラグアイではカタストロフィー的に急速な伐採が進んでいる。森林伐採の速度で世界最高という不名誉な地位に甘んじているのはインドネシアだ。
中国の状況もひどくなっている。中国政府は昨今、森林復興に巨額の資金を投入し始めた。ロシアでは依然としてすさまじいほど大きい森林面積が損なわれ続けているが、それでも国立森林化学大学の専門家、ウラジーミル・ペトロフ氏は、森林復興作業もスピードを上げつつあると指摘し、次のように語っている。
「ロシアでは伐採された面積と復興面積を比較した場合、復興された面積のほうが上回っている。ですがロシアで依然として問題となっているのは、復興された森林の質(何と言ってるか不明)だ」
専門家の話だ。

地球から緑色が失なわれていく(2)へ続く
若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない箇所がある

正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
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11月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル