IMF・ロシア経済に楽観的な予測

際通貨基金・IMFはヨーロッパ経済、特にロシア経済に付いての報告書を発表した。
IMFのアントニオ・ボルゲス欧州局長は、2012年のヨーロッパ経済の成長テンポは1.8％にまで低下するだろうとの予測を示している。
またボルゲス局長はアメリカ経済に付いて、経済政策の麻痺に付いての懸念を示している。

しかしロシア経済に付いては懸念材料はなく、予測も楽観的なものだとして、次のように述べている。
「2012年に関してはロシア経済の成長テンポは、4％を超えると予測している。
しかし石油価格の不安定さとロシア経済の石油への依存度を考えてみると、ある程度のリスクはあることは確かだ。
ロシア経済は急成長する潜在力を秘めているが、それを実現するためには石油への依存度を減らし、多角化を進め工業部門の強化を目指す必要がある。
手始めに国家財政を改善することが必要ですし、金融政策、通貨政策において対策を採らなくてはならない。
優先課題としてはインフラの抑制および、投機的資金の流入を防ぐことなどがある。ロシア政府および大統領は、投資環境の改善を目指す意向を明らかにしている」
欧州局長は、このようにコメントしている。

ボルゲス局長はロシア経済には安定と成長という、明るい将来があることを確信している一方で、その条件としては指摘された問題の解決が必要だとしている。

	IMF(国際通貨基金) - 使命と誤算 (中公新書)
	クリエーター情報なし
	中央公論新社

10月8日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル