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福島以後の原発状況、楽観許さず(2)

2011-10-06 | ラジオ
ロシアの新しいプロジェクト原発2006は、ヨーロッパの基準にもIAEAの基準にも全て合致している。
この原発2006プロジェクトは加圧水型原子炉で、1200メガワットの出力を持っている。例えばロスアトムがインドで建設を進める原発もこのモデルだ。クダンクラム原発の第一段階は、11月にも稼動を開始する予定だ。

しかしニグマトゥリン氏は、ここでもベトナムのような困難が存在していると指摘している。その話の続きをお聴きください。
「理解すべきなのはインドでは現在、大きな反原発運動が起こっているということだ。それはクダンクラムの建設が始まったときに見られた。特に福島以後の今となっては、状況はさらに複雑だ。
ベトナムが原発の建設を予定しているのは海岸沿いだ。福島の事態を繰り返すことのないよう、万全の保護を取らなくてはならない」
ニグマトゥリン氏は、このように語っている。

インドのクダンクラム原発に反対している勢力は、ロシアの技術に対して反対しているのではなく、原発そのものに反対している。しかしロシアの原発は高い安全性で優れていると、ロスアトムのセルゲイノヴィコフコーポレートコミュニケーション局長は指摘している。
「専門家やIAEA、世界原発事業者連盟などが認めているように、私たちのモデルのみがポスト福島の基準をクリアしている。防御のシステムで言えば、アクティブなバリアとパッシブなバリアを兼ね備えて(舌がもつれている)いるというものだ」
局長は、このように指摘している。

専門家たちは福島以後、世界の原発建設が40%縮小すると見ており、ドイツでも脱原発の方針が打ち出された。
ところが、そこで生じる電力不足を補うため周辺国にとっては、電力輸出のチャンスと到来する(正しくは「チャンスが」だと思う)かも知れない。一時的にフランスやチェコ、そしてテメリン原発およびモホフツェ原発が完成すれば、スロバキアからも電力を輸入する必要性があるだろう。

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9月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル