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世界の穀物市場での地位を取り戻しつつつあるロシア

2011-10-27 | ラジオ
今年2011年のロシアの穀物生産高は昨年を上回る9500万トンで、アジア諸国を含め輸出にかなりの量を回せそうだ。
ロシア政府はすでに穀物及び、その加工品の輸送に特恵的条件を付与する事を約束している。
国内の生産者に対する特典は輸入業者、先ず第一に中国やモンゴル、南北朝鮮、そして日本の輸入業者にとって、より低い価格でのロシア産穀物の輸入を可能にするものだ。

ロシア農業省のチェルノゴロフ次官は、ハバロフスクで3日から開かれている極東経済フォーラムで次のように述べている。
「現在ロシア政府内では穀物や、その加工品をシベリアやクルガン州からロシアの港、またウクライナや北朝鮮、韓国、モンゴルとの国境に輸送する場合の特恵的な諸条件を決める問題が詳しく検討されている。
また大豆や鉱物肥料の輸送に関する提案も準備されている」
農業省次官は、このように伝えた。

特恵的な税率や料金の導入は、かなり以前からロシアの農業生産者も、また外国の輸入業者達も心待ちにしていた。
ロシア穀物同盟のズロチェフスキイ議長は、もう大分前から、あちらこちらの業者には契約する用意ができていた。
例えば日本の業者などは、極東に穀物ターミナルを建設する費用を投資する用意さえ示していたが踏み出せないでいたのが現状だ。このように指摘し次のように続けた。
「買い手は損失を負わないよう、はっきりとしたルールを作って欲しいと求めている。私は大統領に対しシベリアからの小麦の輸送に対する、一定の特恵的条件を設け、それを5年間保障して欲しいとお願いした。そうなれば組織された円滑なルートが出来上がる。
シベリアは大分前からアジア市場に穀物を供給する用意が出来ている。アジアはシベリアにとって相応しい市場だ。政府内で特恵的な諸条件の問題が討議されている間、私達は日本をはじめとした買い手側と、穀物ターミナル建設への投資も含めた交渉を行っている」
次官は、このように述べた。

現在ロシア(音声が途切れて全く聴こえない)港が建設中だ。バルト海に面するサンクトペテルブルグとカリーニン(音声が途切れて全く聴こえない)、そして黒海沿岸のノヴォラシイスクだ。
しかしアジア諸国におけるロシア産穀物の需要の高まりによって、東にもう一つターミナル港を建設すべきではないかとの声が上がっている。

それではまたここで農業省のチェルノゴロフ次官の発言を引用したいと思う。
「極東における穀物積出港を、いったい何処に建設すべきかを調査するなかで、私たちが目的に適った場所として決めたのは、ナホトカに使いヴォストーチヌィ港だった。
今重要なのは沿海地方が近く、ターミナル建設用に土地を分与する決定を下す事だ」
次官は、このように述べている。
ロシアは昨年の不作によって失ってしまった、世界の穀物市場での地位を、現在取り戻しつつある。計画によると輸出を年4500万トンまで拡大する考えだ。

10月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル