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女性を大切に、アジアでの男女産み分け

2011-10-28 | ラジオ
アジアでは1億1700万人も女性が不足している。国連人口基金とベトナム政府がハノイで催した会議で、この驚くべき数値の(※ふつうは「多くの人口」だよね)
生物学的には105対100で男の子の方が女の子よりも多く生まれる。しかし最初の10年でその比率は均等になる。しかし人間が自然の成り行きに手を加えると、比率(「ひれつ」と聴こえる)に不均衡が生じる。

生まれてくる赤ちゃんの性別を事前に知ることが出来る、超音波検査装置が開発されて25年が経った。
この間、中国、インド、ベトナムさらにその他のアジア諸国では、男の子と女の子の出生率の差が開き続けている。
中国とインドでは、おとの子の子(女性アナウンサーが言ってる通りそのまま記載)120人に対し、女の子は100人でベトナムでは112対100となっている。

赤ちゃんの性を事前に知ることが出来る技術が開発されたことで、多くの親たちが人工中絶をするようになってしまった。
アジアの国々では息子は娘よりも常に尊ばれてきた。息子は跡継ぎで、老後の支えで(???)で亡くなった後は魂をとむらってくれるが、娘は出費以外のなにものでもない。
持参金と結婚式費用を出した挙句、よその家族の労働力となってしまう。儒教の最も有名な格言の一つに、息子が一人いれば跡継ぎができるが、娘が10人いたら何もなくなってしまうという言葉がある。
生まれゆくる(こんな言葉あったっけ???)赤ちゃんの性別を知った親たちは、当然のごとく男の子を生み、女の子を堕胎するようになった。

インドでは1994年より、医学的な医療的な事由がない限り、赤ちゃんの性別を判別することを禁止する法律が施行されており、2003年からは違反した医師を禁錮に処する規定も盛り込まれた。
しかしこの法律は効果がなく、私立の病院では赤ちゃんの性別判定が15ドルから30ドルで行なわれている。その結果インドでは、一日に2000人の女の子が堕胎されている。

同様の法律は中国にもベトナムにもあるが、性別判定の希望者はそれを行っている病院を簡単に見つけることができる。
学者、医者、社会活動家たちは男女比の不均衡により、現在はもちろんのこと未来によりいっそう深刻な問題が起きると警告している。
この問題は女性へのレイプや、生きた商品として女性が取引されるというような社会的な緊張を引き起こ(???)。

フランスの人口学者のギリモト氏は、これからの10年間で男女比が正常に戻ったとしても、中国とインドの男性は結婚相手を見つけるのに、数十年は苦労するだろうと考える。
男女比の不均衡は、社会的経済的に深刻な問題を引き起こすことは明らかだが、解決すべき最大の問題はそれではないと、政治学者人口学者のクルプノフ氏は次のように述べている。
「生まれる前の赤ちゃんの性別を知り、生むかどうかの選択をするという、人智を超えたようなことが可能となって来てしまっている。
ここに私たち人類の存在自体に関わる道徳律と、世界観の問題が提起される。
それは生きる権利という、個人の最も根本的な権利を人間たちが奪ってもよいのかという(声が出ていないため聴こえない)。
その問題対処には先ず宗教的指導者側が声明を出し、この問題の深刻さを喚起しなければならない。そして政府側は女性の社会的地位向上に努め、権利の擁護を(声が出ていないため聴こえない)」
クルプノフ氏は、このように発言している。

今の処この危険を察知し、効果的な対策を施しているアジアで唯一の国は韓国だ。1991年には男の子116対女の子100であったのが、近年ではこの比率は均衡に戻りつつある。

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(???)は何と言っているのか全く分からない。
この女性アナウンサーは、いつも後半になると喋り疲れるのか声が出なくなるね。それにしても言葉が滅茶苦茶

10月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル