去年の暮、大斜面の道に集めたカヤを、ようやくばあちゃんは束ね始めました。
毎年やって来た仕事ですが、去年の夏のことを思うと感慨無量です。
朝の内は日の当たる畑を耕し、昼前からカヤを束ね始めました。
午後も黙々とやり続けて、残りわずか。
違う仕事をしていた私は、束の出来具合を見て斜面に行きます。
出来た束を下に転がして、それを軽トラで畑に運ぶ、その繰り返しです。
5時直前ばあちゃんは全部束ね終わり、私は最後のカヤをトラックに積んで家に運びました。
畑に運ぶのは、明日に持ち越しです。
きちんと薬を飲めば今まで通りに仕事が出来るので、ほんとに良かったです。
ばあちゃんにとって、生きている=外で仕事をする、ということですから。