ユリ科の「スカシユリ」です。花弁の間に隙間があるのでこの名前になりました。花弁に赤い斑点があるのも特徴です。真鶴半島で撮りました。和歌山県以北の太平洋側と新潟県以北の日本海側に分布している海岸植物です。日本海側と太平洋側に別れているのが面白いです。フォッサマグマ帯の以北であることは確かです。塩分と風の強いところに分布しています。風の強い風衝地が好きですので花の大きさと比較して茎が短いです。一般に風の強い場所では樹木の葉が小さいです。例えば箱根のブナの葉は小型です。植物の生態は人間では考えられない行動を取ります。自然界の中でうまく棲み分けているようです。それぞれの個性を生かしてお互いに共存していると言うことでしょうか。なかなか賢い生き方です。46億年の知恵と言ったところでしょうか。
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