昨日、東寺の「がらくた市」へまじくんと一緒に出かけました。土日、朝方だけですが2日連続で雪が少しだけ積もったので、市を楽しむ前に雪の写真が撮れるかも?と、「第44回非公開文化財特別公開」が行われている「小子房(しょうしぼう)」を拝観してきました。(拝観料:大人600円、小学生300円)雪の庭・・・とまではいきませんが、なんとか雪が残っていました。久しぶりの雪景色です。ブログを書き始めてから初めての雪景色じゃないかな?
「小子房」は、現在、真言宗最高の秘儀行事「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」が行われる場所で、昭和9年に再建された建物です。後七日御修法は、古くは宮中で行われていましたが、御所が東京へ移った後は東寺内で行われています。庭は7代目小川治兵衛によるものです。
右下写真の建物は「蓮華門」です。弘法大師が高野山で隠棲を決め、長年住み慣れた東寺を出ていく際に、この門から高野山へ旅立ったといわれています。その際に、念持仏として西院に祀っていた不動明王が見送りに来て別れを惜しみ、さらに弘法大師の足元には蓮の花が咲き、歩いていった足跡にも蓮の花が咲いていたという逸話が残っています。
小子房の内部は、6つのお部屋に分かれていて、内部は日本画家堂本印象氏の襖絵で飾られています。5室には水墨画、最も奥にある「勅使の間」には金箔地に極彩色の絵が描かれています。勅使門から入り正面にある部屋「鷲の間」には大きな鷲が描かれ訪ねる人を厳しく見つめます。その他の4つの部屋には、牡丹や瓜、枇杷など自然が描かれ心を和ませてくれます。草花のかげには虫や小動物が描かれ、まじくんも、バッタやカマキリを見つけては大喜びでした。
残念ながら内部写真を撮ることはできません。専門のガイドさんが内部の案内をしてくれます。(拝観時間20分程度)
勅使の間には今回初公開の「後七日御修法」の際に、天皇の御衣を入れる唐櫃も展示されています。
小子房は3年前にもご紹介しています。【前ぶろぐ】にて。
東寺はよく出かけています。【東寺周辺・弘法市:カテゴリ】