まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

「第61回正倉院展」へ行ってきました!

2009年10月28日 | 奈良

P1090688 昨日、携帯ぶろぐでもお伝えした通り、奈良国立博物館で行われている「第61回正倉院展」へ行ってきました。10月24日(土)から11月12日まで行われています。なお、今年は、天皇陛下の即位20年を記念し、例年より3日長いです。

正倉院展は、昭和21年(1946)に始まり、毎年たくさんの人が訪ねています。正倉院は、もともとは東大寺【前ぶろぐ】の倉庫で、東大寺を建立した聖武天皇(第45代)が、756年に亡くなり、49日法要の際にゆかりの品々を大仏に奉納したのが、正倉院宝物の始まりです。

出陳品の中で、ひときわ人気が高かったのは、光明皇后直筆の書「楽毅論(がっきろん)」です。中国・戦国時代の将軍の伝記を、天平16年(744)、皇后が44歳の時に書写されたものです。力強い筆の運びで、男勝りでひたむきな性格が伺えます。

P1090672倉庫には、宝物ばかりではなく、東大寺の大事な儀式で使われた仏具や、当時の生活用品なども保存されていました。これらは、宝物としてではなく、生活倉庫の一部の品がそのまま残ったのではと考えられており、儀式に使われた伎楽のお面や衣装、荘園の地図や文書なども見ることができます。

興味深かったのは「子日目利箒(ねのひのめとぎほうき)」です。富山(高岡)にゆかりのある大伴家持が詠んだ「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまはばき) 手に執るからにゆらぐ玉の緒」という万葉集の歌にでてくる玉箒です。古代中国では、お正月の最初の子の日に、皇帝が田を耕して豊作を祈り、皇后が蚕の部屋を掃いて養蚕の成功を祈るという儀式が行われ、日本にもこの儀式が伝わっていました。この玉箒はその儀式に使われており、長さ65センチの箒の先には、ビーズが飾られていました。現在は5個しかビーズがついていませんが、当初は触れ合って音を立てるほど多くのビーズで飾られていたと考えられているそうです。

出陳品を見た後は、外を見ながら、お抹茶(500円)を頂きました。紅葉の見ごろはまだまだ先ですが、あちこち色づいています。

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見学時間は、入り口で借りる音声ガイド(500円)のポイントをゆっくりまわり、その他の品をそれなりに見て1時間でした。お土産も買って、全体で90分薄暗い中、ずっと立ったままじっと見るんで、けっこう疲れます。(^^;)好奇心と気力、体力が必要かも?小さな子供が見やすいようにはできていないので、子連れの方は、きれいなもの面白いものなどポイントをしぼっての見学をおすすめします。

P1090717_2昨日の朝、奈良へ出かけようとする私に「おかーさん、今日はどこ行くん?まじくんも行きたい!正倉院展行きたい!去年も一緒に行ったやんか・・・。」と、すがってきました。しかし、今年は、学校があるのであきらめさせました。機会があれば連れて行ってやりたいのですが、土日は混んでるし・・・とりあえずお土産を買ってきました。

毎回買っている「知ってる?正倉院 歴史編」の本などです。この本、子供むけですが大人でも十分読み応えがあります。これらのお土産は、特設ショップで買えますが、レジが行列で時間がかかります。時間がない場合は、地下のミュージアムショップでも(一部の品を除き)買えますので、そちらがおすすめです。ちなみに写真内の碁石チョコレート【前ぶろぐ】は、特設会場じゃないと買えませんのでご注意を。

奈良国立博物館 http://www.narahaku.go.jp/index.html

第61回正倉院展 10月24日(土)~11月12日(木) 観覧料金 大人:1,000円 大:700円 小中:400円 *近鉄奈良駅で前売り券:100円引が買えます。11月12日は天皇即位20年記念で入場無料です。

当日の混雑状況は読売新聞のサイトで確認できます。昨年の実績でいうと、平日なら30~1時間待ち、土日祝なら1時間~2時間以上待ちだと思います。