まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

第43回非公開文化財特別公開「伏見稲荷大社:お茶屋」

2009年02月12日 | 京都市伏見区

一昨日、第43回非公開文化財特別公開が行われている伏見稲荷大社の「お茶屋」へ行ってきました。伏見稲荷大社は、五穀豊穣、商売繁盛の神様として古くから信仰を集めています。また全国に広がる稲荷大社の総本宮で、平成23年にはご鎮座1300年を迎えます。

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公開されている「お茶屋」は、本殿に向かって左側にあります。お茶屋の門はいつも見えるものの、ここが一般公開されるのは12年ぶりだそうです。(地図写真クリック拡大すると位置がわかります)

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「お茶屋」は、寛永18年(1641)、後水尾院より伏見稲荷大社の神主であった羽倉延次(はくらのぶつぐ)に下賜されたもので、仙洞御所の一部だったとされています。(現地で葉うふ頂いたパンフレットには慶長11年(1606)となっていますが、公式ガイドブックでは、寛永18年となっています)重要文化財に指定されています。

P1030337書院造りが数寄屋造りに変化していく過程の珍しい造りで、宮廷好みのお茶屋の雰囲気を備えています。なお、お茶屋とは、天皇がお茶を楽しむための建物で、お茶室のように狭い部屋ではありません。お茶を煎れて飲むための建物があるなんて・・・すごい!

内部は一切撮影禁止ですので、いつものように看板写真でお察し下さい。写真は、お茶屋の上の間で、書院造りの特徴である違い棚や飾窓が写っています。

このお茶屋のほかにも、大正年間に建てられた2階建ての建物の「松の下屋」も公開されています。建物内には12枚24面の棟方志功の襖絵が飾られています。昭和36年のご鎮座1250年奉祝記念の際に奉献されたものです。その他に伏見稲荷大社の神様は男神とされていますが、志功が思い描いた男神さまの夫人(女神)の絵も見ることができます。

また、稲荷山を借景とした回遊式庭園も公開されていて、散策する事ができます。今は木々が生い茂げり、稲荷山が借景とはいえませんが、見ごたえはあります。昭和になってから作られたお茶室「瑞芳軒」が庭を一望できる所にあります。この日は朝早く出かけたので、見学者が少なく、静かにじっくり説明を聞いて回ることができました。傘がいらない程度の小雨が降っていたので、庭の緑が一層きれいでした。

「第43回非公開文化財特別公開」は3月18日(水)まで 大人(中学生以上)600円 小学生:300円 10:00~16:00 ガイドさんによる説明があります。所要時間30~40分ほどです。

京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/ 公開についてはこちら

伏見稲荷大社 http://inari.jp/index.html

伏見稲荷大社は参拝は無料、駐車場も無料です。ただし、付近はー方通行などありますのでご注意ください。なお、大きな行事の際は閉鎖されています。駐車場のそばの参集殿では食事もできます。

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伏見稲荷大社は、通常参拝される本殿、千本鳥居のそのまた奥には、万本の鳥居が(@Д@;)2年ほど前、まじくんと2人で出かけています!【前ブログ