ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

インターネットITSの続き

2004年10月19日 | ITS
いよいよ世界ITS会議が名古屋で開幕した。
山本寛斎氏がプロデュースした大きなイベントにもかかわらず、メディアへの露出は予想以上に少ない感じ。
一般的に、メディアの受け止め方は「将来交通事故死ゼロを目指す」という安全の部分に関心が向けられているようだ。

さて、昨日のインターネットITSの続き。

インターネットITS協議会の事務局長時津直樹氏談
「カーナビは、カーナビしかできない。それなのにノートPCが買える20万円も払ってる。PCなら画面も大きいし、通信機器もついている。従っていずれはナビもPCの様になっていくだろう」

いや、もっと単純に考えた方が良い。車の中で必要な情報の95%はナビで充足されているのだ。ワープロ専用機がPCに駆逐されたのとは訳が違う。

さらに、将来自動運転になったら運転業務から開放され、インターネット接続をしたくなるだろうと述べている。それはその通りだろう。しかし、それは単なる暇つぶしのネットサーフィンであり、ITSじゃない。
さらに自動運転が実現する未来にはおそらく携帯機器も相当進歩しているだろうし、車載TVも地上波デジタルでの安定した受信が実現しているだろう。
車載機器からのインターネット接続はあり得る話だが、車内エンタメの主流になる保証はない。

車車間通信による自動運転にも言及されている。すべての車に搭載されなければ意味がないという点を認めているが、10年、20年先にはどの車にも(インターネット接続機器が)積まれていると断言されている。

しかし、本当だろうか?メリットが無ければ、搭載される事はない。10年先を見越してカーメーカーが標準装備するとは考えられない。

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