トヨタは10月にマイナーチェンジしたクラウンにITSコネクトを搭載した。でもこれって何?と思われる方も多いだろう。
ここで話はテレビ放送の地デジ化にさかのぼる。2012年にTV放送用アナログ波は停止され、地デジに完全移行した。
これにより従来使われていたアナログTV放送用周波数帯域が空地となったのだが、この貴重な有限資源である周波数帯域はなんとしても国民に納得してもらえる有効活用をすることが政府(総務省)としては必要だった。
本来は移動体通信に振り分けるべきだったのだが、外資の参入を嫌がった日本の放送局が総務省に掛け合い、まずは760MHzを高度交通システム(ITS)に割り当てられた。この760MHzは主にトヨタがITSを進めていくことになるのだが、これはいわばトヨタの企業献金のようなものだ。
そして、携帯端末向けデジタル放送にも周波数が割り当てられることになり、これはDOCOMOとKDDI+クアルコムが争うことになる。ここも外資に渡しなくない政府の意向が働いてDOCOMOになったという人が多いが、私の見方はちょっと違う。クアルコムはすでにその時点でデジタル放送であるMediaFloをほぼ諦めていた。多分、勝ちにいかなかったのだと思う。結果としてこの帯域はDOCOMOのものとなり、NOTTVがスタートするわけだがこれは御存知の通り全く改善の余地がない赤字事業となり、もはや風前の灯状態。これをしてDOCOMOにマーケティングセンスが無いというような論調があるが、これとて国策への協力のようなもので、多分DOCOMOも赤字は折り込み済みなのかもしれない。
いずれにしても外資に周波数を渡したくない、かつ国民に説明がつくような事業でアナログ空き地を埋めたい総務省がこれには大きく関与していて、その中心にいたのは例のジャニーズ有名スターのお父さんだという話もある。
ITSコネクトに話を戻す。
これもNOTTVと同じような話だと私は思っている。
クラウンに装備されたけど、これは路車間通信、車々間通信でなければ機能しない。つまりは道路や他の車に通信機が装備されていなければ何もできない。現時点愛知県に実験的な路側機があるようだが、一般的な普及はまったくしていない。クラウンへの装備も、卵と鶏の話で車に装備しなければインフラ整備も始まらないので、価格弾性の低い高級車から付けてみました、といことにすぎない。
ではこの先未来があるのかというと、これは大いに疑問なのだ。
見通しの悪い交差点から飛び出す車は車両装備のレーダーやカメラでは捕捉できない。したがって完全な安全運転支援、ひいては自動運転を目指すためには通信が必要だという議論がある。これは確かにそのとおりかもしれないが、果たして日本中の見通しの悪い交差点に路側発信機設置するのか?あるは私道や駐車場などから飛び出す場合はどうするのか?そして自転車や歩行者にも通信機をもたせるのか?車々間通信にしても、それなりに装着が進まないと使いものにならないだろう。
飛び出す車や自転車を完全に捕捉できるなら安全運転支援として価値があるが、設備が整っている、もしくは通信機を持っている相手だけを捕捉するというような状況では安全運転の参考情報とはなってもそれに完全に頼ることはできない。
いずれ、IoTな時代が来て路上を動く全てのものがネットに繋がる世界が来るのかもしれないが、それは相当先のこと。その時に果たして760MHzなのかというのもよくわからない。
どちらにしても安全運転支援の主役はレーダ、カメラといった車両自律機器で、760MHzのITSコネクトは極めて限定的かつ補助的なものでしかないだろう。さらに言えば、DSRCとの関係をどうするのかもよくわからない。
これもNOTTVと同じくトヨタが国策に協力したのだと私は思う。しかしそれに付き合わなくてはならない電機メーカーはたまったもんじゃないよね。
ここで話はテレビ放送の地デジ化にさかのぼる。2012年にTV放送用アナログ波は停止され、地デジに完全移行した。
これにより従来使われていたアナログTV放送用周波数帯域が空地となったのだが、この貴重な有限資源である周波数帯域はなんとしても国民に納得してもらえる有効活用をすることが政府(総務省)としては必要だった。
本来は移動体通信に振り分けるべきだったのだが、外資の参入を嫌がった日本の放送局が総務省に掛け合い、まずは760MHzを高度交通システム(ITS)に割り当てられた。この760MHzは主にトヨタがITSを進めていくことになるのだが、これはいわばトヨタの企業献金のようなものだ。
そして、携帯端末向けデジタル放送にも周波数が割り当てられることになり、これはDOCOMOとKDDI+クアルコムが争うことになる。ここも外資に渡しなくない政府の意向が働いてDOCOMOになったという人が多いが、私の見方はちょっと違う。クアルコムはすでにその時点でデジタル放送であるMediaFloをほぼ諦めていた。多分、勝ちにいかなかったのだと思う。結果としてこの帯域はDOCOMOのものとなり、NOTTVがスタートするわけだがこれは御存知の通り全く改善の余地がない赤字事業となり、もはや風前の灯状態。これをしてDOCOMOにマーケティングセンスが無いというような論調があるが、これとて国策への協力のようなもので、多分DOCOMOも赤字は折り込み済みなのかもしれない。
いずれにしても外資に周波数を渡したくない、かつ国民に説明がつくような事業でアナログ空き地を埋めたい総務省がこれには大きく関与していて、その中心にいたのは例のジャニーズ有名スターのお父さんだという話もある。
ITSコネクトに話を戻す。
これもNOTTVと同じような話だと私は思っている。
クラウンに装備されたけど、これは路車間通信、車々間通信でなければ機能しない。つまりは道路や他の車に通信機が装備されていなければ何もできない。現時点愛知県に実験的な路側機があるようだが、一般的な普及はまったくしていない。クラウンへの装備も、卵と鶏の話で車に装備しなければインフラ整備も始まらないので、価格弾性の低い高級車から付けてみました、といことにすぎない。
ではこの先未来があるのかというと、これは大いに疑問なのだ。
見通しの悪い交差点から飛び出す車は車両装備のレーダーやカメラでは捕捉できない。したがって完全な安全運転支援、ひいては自動運転を目指すためには通信が必要だという議論がある。これは確かにそのとおりかもしれないが、果たして日本中の見通しの悪い交差点に路側発信機設置するのか?あるは私道や駐車場などから飛び出す場合はどうするのか?そして自転車や歩行者にも通信機をもたせるのか?車々間通信にしても、それなりに装着が進まないと使いものにならないだろう。
飛び出す車や自転車を完全に捕捉できるなら安全運転支援として価値があるが、設備が整っている、もしくは通信機を持っている相手だけを捕捉するというような状況では安全運転の参考情報とはなってもそれに完全に頼ることはできない。
いずれ、IoTな時代が来て路上を動く全てのものがネットに繋がる世界が来るのかもしれないが、それは相当先のこと。その時に果たして760MHzなのかというのもよくわからない。
どちらにしても安全運転支援の主役はレーダ、カメラといった車両自律機器で、760MHzのITSコネクトは極めて限定的かつ補助的なものでしかないだろう。さらに言えば、DSRCとの関係をどうするのかもよくわからない。
これもNOTTVと同じくトヨタが国策に協力したのだと私は思う。しかしそれに付き合わなくてはならない電機メーカーはたまったもんじゃないよね。
搭載しても
DSSSでさえ路上に新規増設がなく
ITSコネクトだと、全国の、お犬様が
ワンといって路上設置するのか疑問?
一応、
電波を活用した安全運転支援システム用ITS路側機外1種の買入れ のようだが
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetuzuki/nyusatu/pdf/jh1/271020_rosokuki.pdf
光ビーコン主義が
電波設置もやる
お犬様の神経が
わからないです? ハイ!