ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

インターネットITS

2004年10月18日 | ITS
インターネットITS協議会の事務局長である時津直樹氏のインタビューがインプレスのIPv6情報サイト「IPv6スタイル」に掲載されている。

この中で、時津氏は「車と何かがコミュニケーションして初めてITSである」と述べている。

私が疑問に思っている事をそのまま表現してくれている。やはりITSはまず通信コミュニケーションありきなのである。

そして、ITSとインターネットITSの違いについては
「ETCは単に通行料金を引き落とすだけ。VICSは交通情報を表示するだけ。インターネットITSというのは、そういう「だけ」ではなく、ITSをインターネットに接続することで、これをフルに活用したITSを目指す。」

とおっしゃっている。インターネットは確かにほとんど無限の情報源である。
しかし、その具体例といえば「音楽をダウンロードして聴いたり、クルマのさまざまな情報をアップロードして診断したりする」という、いつもの例えになる。

実際、ここが問題なのだ。無限の可能性といいながら、実際に何があるのかといえば、ほとんど無いのである。

故障診断に関してはすでに何回も指摘しているが、車の故障診断はダッシュボードに表示されればいい話で、何故それがどこかにアップロードされなくてはいけないか、私は理解できない。
例えば、自宅で健康診断が出来る機械があれば便利だと思う。でも、それが特定の病院に接続させており、体調に問題があるとその病院から勧誘が入る仕組みだとしたら、どう思う?
致命的な病状だと、葬儀社や墓石販売会社にも情報がいくようになってたりね。

車の事は良く分からないから全部ディーラーに任せますって人はそれでもいいと思う。実際、3割くらいのユーザーはそういう人たちだろう。その人たちにとってはサービスの向上だ。しかし自分の意志でメンテナンス先を選ぶ人にとってはあまりありがたい物ではない。

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