ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETCポータルサイトにしれっと嘘が書いてあるので

2020年05月12日 | ITS

世の中新コロでETCのことなんかどうでも良くなっちゃってるけど、このブログの本業のエントリーもたまにはしないとね。

ETC総合情報ポータルサイトではETC2.0の賢い料金(一時退出)について書かれている。→ここ

文章を貼り付けると以下の通り

「いままでは、一般道路の”道の駅”を利用するために高速道路をいったん降りると、もう一度高速道路に戻るときに、あらためて初乗り料金が必要でした。
車両ごとの経路情報を把握しているETC2.0では、もっと柔軟な料金設定「賢い料金」が可能になりました。
道の駅利用のための一時退出をしても、目的地まで高速道路を降りずに利用した場合と同じ料金で高速道路を継続利用できます。(20ヶ所限定)」

全国20箇所で、道の駅利用すれば高速を降りても継続料金でよろしい、ということなんだけど問題は赤字部分。

「車両ごとの経路情報を把握してるETC2.0」、これは本当。でも「可能になりました」は嘘。

どういうことか?
ETC2.0が把握してる経路情報はGPSによる移動軌跡。でもプライバシー保護のためエンジンオフで前後数キロの情報がクリアされるから道の駅では使えない。
では、どうやって道の駅に立ち寄ったかを把握しているかといえば、道の駅に設置されてるETC読み取りポスト。ETC情報を読み取ってるわけだからETC2.0である必要はない。
単にETC2.0だけが対象となるように規制しているだけ。

ということで、道の駅一時退出は通常ETCでも技術的には出来る。国交省がETC2.0普及のために意図的に2.0に限定しているんです。

なんでそんなことまでして2.0を普及させたいのか?ということは前に散々かいてきたので繰り返しませんが、道の駅立ち寄りが交通安全や地域経済振興を目的としているなら2.0への限定は即刻やめ、全ETCに開放するべきだ、と繰り返し言っておきます。

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょっとだけ関係者)
2020-07-03 05:46:39
7月2日の社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会、マスコミでは高速の料金収受をETC限定にする話ばかりが報道されていますが、資料を見ているとETC2.0を活用した特車通行制度やETC技術の多様な分野への拡大が盛り込まれてますね。
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/road01_sg_000503.html
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001351206.pdf

高速全面ETC化は、ETC2.0を装着させたいのに、ETCもバラ撒かなきゃいけないし、ETC決済は今まで失敗の連続なのに今更感があるし、なにやってんだかという印象。
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