ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ITSがいまだにドライブスルー決済なんていってる

2010年12月30日 | ITS
時事.COMに、来春から始まる次世代ITS=ITSスポットサービスで近い将来ドライブスルーのキャシュレス決済が可能になる、というような記事が掲載されている。

もちろん、国交省が設置するITSスポットがこのサービスを実現するわけではなく、それに対応したカーナビ(ITSスポット対応ナビゲーション)がそれを可能にするわけだが、どうしてITSをやっている人たちはこの「ニッチの中のニッチ」のような利便用途を過大に評価するのか。まったく理解できない。

ドライブスルーで料金決済が車載器でキャッシュレスでできたとして、それに対価を払う価値があるか?
そもそも年に何回使う? 
さらに、所詮商品は止まって手渡しされるのに料金だけが車載器決済って、そんなに便利なものか?

もうひとつ理解できないのがITSスポットが設置されたサービスエリア(SA)や道の駅の専用エリアでは、インターネットに接続して、地域の観光情報などの閲覧が可能、ってサービス。

これは、明らかに「何が求められているか」ではなく「何が技術的に可能か」という発想で無理無理始めるサービスだ。
観光情報なんていまどき携帯でみれはいい。
というか、SAや道の駅は休憩やお土産購入のために立ち寄るんだから、観光情報は施設内で提供すればいい。

そもそもDSRCの民間商業サービス利用はいくらやってもさっぱり商売にならないんだから、いい加減あきらめたほうがいいと思うけどね。


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2 コメント

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先ずは交通情報 (ITS tarou)
2010-12-30 21:52:58
ご指摘のこと、同感です。

正確かつリアルタイム交通情報があれば十分ではないかと思います。

今日も、首都高で遭遇しましたが、渋滞情報が荒いため、下道に降りるか判断に迷います。

こんな日常の悩みを解決して欲しいと感じます。
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マスコミも悪い (ある技術者)
2010-12-31 06:29:48
こう言う報道があると、上から下まで、ITSの未来を信じてしまう。
薄々感じていることが、かき消されてしまう。
たちの悪い、「正のスパイラル」になる。

かつての戦時中の日本に近いのかもしれません。
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