ITSを疑う

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安全走行支援システムの実証実験 続き

2006年09月22日 | ITS
昨日、安全走行支援の実証実験について否定的な意見を書いたが、もう少し。

そもそも、何故実証実験をする必要があるのか。
見通しの悪いトラフィックの情報を事前に提供するということ自体、実証実験で確認なんかするまでもなく安全に寄与することはわかりきっている。

その理由は、ポジティブなパブリックコメントを集めて政策を実行しやすくするために他ならない。
そして、わざわざそうしたエビデンスが必要な理由は、それが途方も無く金がかかる政策だからだ。

実験に対しては、パブリックコメントを収集することになる。
参宮橋実証実験でも意見募集をしていた。

しかし、その結果はポジティブなものになるようにはじめから決まっている。
安全性が向上する装置なのだから、ネガティブなコメントなんて出るわけが無い。

しかし、これらのコメントを集めるときに
・電光板による路側表示など、レガシーな手段に対して大きなアドバンテージがあるか?
・この機能を手に入れるために、いくらなら払ってもいいか?
・この機能を実現するために許容される公共投資額はどの程度が妥当か?

という、現実的な意見を集約する質問はなされないのが普通だ。
上記リンクから「意見募集」のページに飛んで、内容を確認して欲しい。
どう考えても、肯定的な集計結果しかでないような設問であることに気づかれるだろう。

つまり、どうしてもこの政策を実施したい、ということだ。
政策に思い入れがあるのか、もしくはこれに関連する機器を製造するメーカーとお友達なのか、その理由は知る由もないが。


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