ITSを疑う

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代替を「だいがえ」と読む業種

2011年01月08日 | 雑記
重複を「じゅうふく」、相殺を「そうさつ」とかいう人にはあまり好感を持てないが、かくいう私は「代替」を基本的に「だいがえ」だと思っていた。
Tweetで指摘頂いて調べてびっくり。これは誤用、もしくは慣用読みらしい。

自動車業界では(新規購入や増車に対して)車を買換えることを代替と書いて「だいがえ」とよむ。
だから、それが代替という語の読み方全体に影響している。

代替案は「だいがえあん」というが、正しい「だいたいあん」も使われる。しかし買換えの意味で使う代替を「だいたい」とは決して言わない。
私がこの業界に入った時にはそう呼ばれていたから、かなり昔からこの慣用読みは行われていたと思われ、決して「最近の風潮」ではない。

それ以外でもいろいろ検索をしたところ、カメラ屋さんも下取りで買い取って新しい商品を売ることを「だいがえ」というようだし、自衛隊では設備や車両の入れ替えについて「だいたい」は大隊と混同するから「だいがえ」というようだ。
競馬の世界でも、代替開催は正式に「だいがえかいさい」と呼ばれている。

「わたくしりつ」にように、「大体」と混同するからわざと「だいがえ」と発音したのだ、という説もあるが、ならば代替なんて漢字を使わずに普通に「買換え」といえばいいのに、と思う。
おそらく、自動車販売業の黎明期にできた用語・言葉使いなんだろう。

しかし業界外の人には「だいがえ」という言い方は「そうさつ」のように耳触りが悪いようで、これは困ったもんだね。


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