ITSを疑う

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ITSスポット対応ナビが5年で1000万台?

2010年12月02日 | ITS
昨日、国交省ITSホームページのITSスポットに関する記載について書いたが、その中で、ITSスポット対応ナビの普及について
「5年間の累計で、約1,000万台の普及が予測されています。(NPO法人ITS Japan 試算)」
と記されている。

いま、我が国のカーナビ販売総需要は400万台/年。
この数年は微増傾向にあるが、今後5年間で販売されるナビゲーションは2000万台前後だと見ていいだろう。
1000万台ということは、2台に一台ということになる。

ITSスポット対応ナビが2010年に何台売れたかという統計はないので不明だが、多くとも数万台だろう。
2011年にITSスポットが整備されても、直ちにITSスポット対応ナビが消費者に認知されるわけではない。おそらく2011年はほとんど売れない。

また、ITSスポット対応ナビはITSスポット対応のETC車載器が必要で、今使ってるETCでは機能しない。ETCは新しい機種でも効用に差がないので、車を買い替えた時には外して乗せ換える人が多い。
はたして今後ITSスポット対応機能の付いたナビが増えたとしても、ナビと一緒にETCまで買い替える人がどれだけいるのか。

さらに、最近のデータではメモリータイプの廉価機種が販売の半数を占めている。こうした機種はコスト優先で機能が絞られており、ITSスポット対応なんていう機能が盛り込まれるとは到底思えない。

ということで、5年で1000万台なんてほとんど寝言レベル。


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