ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETC2.0と光ビーコンの情報は「迷惑」か「有用」か

2018年11月13日 | ITS
レスポンス掲載の自動車評論家岩貞るみこ氏記事。
ETC2.0と光ビーコンの情報は「迷惑」か「有用」か

私はETC2.0の渋滞情報サービスや途中下車サービスが始まる前に中国に来てしまったので、ETC2.0についてさんざん悪口を書き散らしているくせに自身では体験をしていない。
しかし、日本から離れて暮らしていてもだいたい想像通りの結末だということがよくわかった。

高速道路に入ると行く予定のないはるか先の渋滞情報が流れてくるという。岩貞氏の言う通り大半のドライバーには意味のない情報だ。
確かにそこまで行く人には有用だろうが、日本の高速道路はそれほど経路の選択肢がないわけで、わかったところで対して役に立たないのではないか。
中央道に入ってから長野で渋滞といわれてもいまさらどうしようもない。

道の駅途中下車に関しては岩貞氏もご指摘の通り、なぜ通常ETCを除外するのか全く理解できない。メカニズム的には問題なく対応可能であるが、単に普及促進策としてETC2.0に限定しているだけ。
まあ、道路会社は民間企業なんだから普及促進のインセンティブを何にどうつけようが構わないが、この施策に関しては国交相が「長時間ドライブによる疲労運転を防止する効果がある」と明言されており、交通安全の施策を普及促進のためにETC2.0に限定している、という実に不誠実な実態が浮かび上がる。

氏は最後に「これについて絶対、効果評価の検証していないよね?やればいいって思っているよね?それ全部、税金だよね?って思うんだよね。」と述べられているが、多分役所はやらないだろう。
ETC2.0つけて便利だという声はネット上のどこにもない。効果測定してもポジティブな答えは得られないことは国交省は百も承知だと思う。
(官製アンケートの18番、「とても便利」「まあ便利」「不便」の三択で、『過半数が便利と言ってました』的なのはやるかもしれないけどね)

あと、蛇足だけど「ETC2.0と光ビーコン」という、国交省(高速)と警察(一般道)という監督官庁違いで同じようなものが違う規格で用意されているというのもなんだかな~。ITS推進の謳い文句に、一つの車載器ですべての情報、というのがあったと思うんだけど。


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2 コメント

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Unknown (後野まつり)
2018-11-13 23:26:43
確かに数時間後に通る所の渋滞を指摘されても意味は無いですが、規制が数時間のに及ぶ工事や事故の情報は有用です。
しかし、その機能が地方に行けば行くほど(情報が入っていなくて)歯抜けで機能していないのですが、そういった指摘は全くない残念記事ですね。光ビーコンの割込なんてちょっと郊外へ出れば受信すら珍しいし、そもそも幹線道路にまばらにしか付いていませんので、煩わしさ以前に運用方針を疑います。

都会暮らしを自慢しつつ、わざわざオプションで取付けた機械に評論してるだけなので、自分で金出した機械じゃ無いんでしょうね。

マスターベーションアンケートは、VICSの会員限定でやってます。その他ご自由にお書き下さい的な選択項目がかなり前から見当たりません。選ばないとポイントが溜まらずQUOカードが貰えませんので、苦渋の選択をしますが。
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番組の途中ですが (日本人)
2018-11-19 22:31:32
おお
Nさん
またまた
内部告発!
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