みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

次は陸上自衛隊90式戦車

2011年08月03日 00時01分11秒 | 車輌その他
 ピットロードの陸自戦車、次は90式に手を出してみました。結論から言うと、74式よりもさらにマシ。意外にもすんなり組めました。トップ写真は車輪関係を取り付けたところ。ダブル転輪の貼り合わせも特に削らなくても問題無し(61式の時はそれさえまともにできなかった)。心配した車軸のアームですが、それぞれ軸穴と固定用の穴二箇所で車体にくっつくようになっていて、そのままできちんろ揃ってくれます。そこに接着した転輪もちゃんと揃っている。上部支持輪の小さなパーツもちゃんと取り付け可能。やや調整した部分と言えば、この上部支持輪の内中央の一個がダボにはまらないのでやや削ったこと。
 それと一番前の誘導輪がやや取り付けにくい。そのままだと転輪と位置がずれて、キャタピラのセンターガイドが通らなくなるので、転輪とツラ位置になるように調整します。丸ヤスリで誘導輪の軸穴を広げてやると、軸の奥まで誘導輪が沈んで、転輪と位置が揃います。これは、実車が車輪の油気圧作動で上下して車高を変更できるシステムになっており、そのため車軸アームの形状がやや複雑になっていることが原因なのかも。

 それからこの写真は、車体上部を被せてみたところです。やや背が低く見えますが、これはまだキャタピラを履いていないためでしょう。キャタピラ(やや厚め)を履かせるとちょうどよくなるようです。車体前端の合わせもほぼ問題無し。
 一つ気になるのが、起動輪とサイドスカートとの間にほぼ隙間がないことです。起動輪の上の方が、サイドスカートの内側に接触してしまうんです。キャタピラの幅は起動輪の幅と等しいので、キャタピラがつっかえることはないんですけど。
 ご覧の通りこのキットでは、車体側面とサイドスカートまでが車体上面と一体成形になっています。元々車体全幅が狭い、あるいはサイドスカートが内側に寄りすぎ、ということになると、別部品の場合と違って、調整しにくい。起動輪はこれ以上削って内側に入れる余裕はない。かといってサイドスカートを一度切り離すのも大変面倒。その周辺の彫刻が削れてしまうし。ただ、サイドスカートを手でしごいてすこし外向きに広がらせることは可能だと思われます。それに加えて、クラフトヤスリで内側を慎重に削って薄くすれば、たぶん何とかなるのではないかな。
 まあその程度のすりあわせを要しましたが、この90式、ここまではそれほど難しくはなかったようです。ピットロードの陸自戦車三種の組み立ての精度については、
61<74<90
というところです。この差は一体どこから? 原型製作者が違うのか? いやもしかして、コピーの元になったキットの差なんだろうか。いや、元の1/35の61式戦車がこんなに作りにくいわけはないし。
 さて、何とか三輌とも完成させてやりたいのですが、まだ難題が残っています。キャタピラの上、車体袖部の隔壁を作ること。それから砲塔を組み立てること。この三輌、いずれも砲塔にまたひと癖ありそうなんですよ。