みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

光硬化パテによる複製 その2

2011年02月03日 00時00分06秒 | 工具・材料
 光硬化パテによるキャタピラ複製の話の続きなんですがね。これなら十分使えるなあと思ってあれこれ触っていたんですよ。触った感じは、ポリパテのような硬くてもろい感じではなく、むしろレジン樹脂に近いような、硬いけれどもどこか柔らかく、柔らかいようでどこか芯がある感じがしたんですね。そこで、どうせテストでやってみただけのものだからどうなっても惜しくない、というんで、熱湯に漬けてみたんですよ。そしたら…









こいつ、曲がるぞ!



へええ、知らなかった。光パテって、熱湯である程度柔らかくなるんですね。こりゃ大発見! ってことはキャタピラの複製に持ってこい、ってことですね。カーブの部分やたるんだ部分もこれで再現できるわけですよ。
 今まで光硬化パテは、ヒケを埋めたり、隙間を埋めたりという使い方が多かったんです。あるいは、粗いヤスリを掛けた面に一度うっすらと塗ると、ヤスリの大きな傷が埋まって、サンドペーパーが掛けやすいよ、とか。だから今まで、曲げられるなんてことに気づかなかったんですよ。だって大抵は、本体パーツに埋まったりくっついたりした状態で作業をします。光硬化パテだけの無垢で、ある程度の大きさや長さのあるもの、って普通あまり作ったりしないんですもん。
 この「型想い」による複製、以前ポリパテで試したことはあったんです。しかしポリパテは全く曲がらない。曲げようとするとポキリと折れる。だから部分的にキャタピラの補正をするとか、予備キャタピラを作るとかには何とか使えそうでも、やはり裏側を薄く削ってある程度長いキャタピラにする、というのは難しそうでした。
 ところがこの光硬化パテ、持った感じがレジン樹脂みたいに、少ししなる感じがしたんです。で、試しに熱湯に漬けてみたら、見事に曲がってくれました。
 ただし、みなさんレジン樹脂を熱で変形させたことありますか? あれって意外と素直に曲がってくれますよね。文章で表現しにくいんですが、つぶれたりちぎれたりせずに、同じ形態・同じ体積を保ちつつ曲がってくれる、とでも言いますか。光硬化パテもそれに近い感じです。ただ、レジン樹脂ほどには柔らかくない、という感じがしますので、強いRのカーブに曲げるのはちょっときついかも。しかしながら今回のテスト品は、流し込んだだけで裏から削って薄くはしていませんから、もっと薄いものだったらしなやかに曲がってくれるのかもしれません。これは今後また工夫してみます。
 さあて、この方法が実用レベルにまで達したら、ぜひやってみたいのが、エッシー=イタレリのカーロアルマートやセモベンテのキャタピラ。あれは、あまりに厚くてあまりに硬かった。おまけにサスペンションがあまりに繊細で、キャタピラの弾性に耐えられそうにない。キャタピラのパターン面を活かして複製し、薄く削って使えば、これ、いけるんじゃない?