みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

MP ModelsのKS-1誘導ミサイル

2010年04月05日 16時23分03秒 | 航空機(露・軍用機)
 前回の記事を書いていて思い出しました。そういえば、MP ModelsのKS-1は買っていたぞ。Hobby Terraで買ったので、いつもの通り箱は未組み立ての畳んだ状態で送ってきます。そのままの方が保管に便利なので、箱は組み立てていません。
 写真はそのMP Modelsの箱を畳んだ状態。表側と側面が見えています。どこにもメーカーの住所が書いていないのですが、ロシアか旧ソ連のどこかでしょう。ご覧通り表紙には実機写真が使われています。タイトルの「КС-1」は「KS-1」に相当するキリル文字。キットの出来としては決して悪くないのですが、まあ作るならAモデルかなという気が。
 さて、箱の側面をご覧下さい。X-20MとX-22が描かれています。X-20はかなり大型の誘導ミサイルで、Aモデルからも出ています。これ。X-22は確かAモデルからは出ていません。しかし、この後MP Modelsの新製品は音沙汰ありませんね。Hobby Terraのカタログからも消えていますし。

AモデルのKS-1 / KRM-1誘導ミサイル

2010年04月03日 22時28分15秒 | 航空機(露・軍用機)
 Aモデルの新製品と一緒に買ったのが、この誘導ミサイル「KS-1 / KRM-1」です。何かの本で読んだのですが、翼の形状などはMiG-15と基本的に同じデータに基づいているとか。確かに翼の形状も配置も似ています。MiG-15の従兄弟分ってことで、形状も単純だから、簡単に作れるだろうと思ったんです。
 西側コードネームの「ケンネル」をよく見かけましたが、ソ連での愛称は「コメット(コメータ)」だったんですね。表題にある「KS-1」と「KRM-1」はどう違うのだろうと思ったら、前者は空軍配備の誘導式巡航ミサイル型、後者は訓練用標的型なんだそうです。まあ、すぐにいろんなミサイルが開発されるので、余剰のものは標的にしたんでしょう。垂直尾翼上端にアンテナがついています。これで遠隔操縦されるのですが、まあ空中戦の訓練相手は絶対無理でしょうから、射撃の的として使ったのでしょう。
 写真に見える、でっかいデカールの24の数字ですが、これはもちろんこのミサイルに貼るのではなく、母機のツポレフTu-16バジャーの機番です。キットには、母機に搭載するための大型パイロンと、地上で載せておくドーリ―と、両方のパーツが入っています。パーツもなかなかシャープですよ。
 あ、そういえば同じKS-1ミサイルは、MP Modelsというところからも同じ1/72スケールで出ていましたね。あれに比べたらこちらのAモデルの方がずっと出来がよさそうです。

ロケット実験機の資料

2010年04月01日 19時01分13秒 | 書籍
 銃のスリングの話の前にちょっと触れたAモデルの新製品、航空機“5-1”&“5-2”ですが、このロケット実験機に関する資料の話です。やはり一番いいのは、この分野の権威Yefim Gordonの『Soviet Rocket Fighters』(Red Star)Midland Pub Ltd刊です。写真の豊富さ、鮮明さ、解説の詳細さ、どれもピカイチです。それ以外に、もう一つ珍しい資料がありまして、それが写真の『SKYROCKETS mit dem roten Stern』です。サブタイトルはwith the red starということかな。ドイツ語の書籍でFLiEGER REVUE刊(1993)。ベルリンの出版社ですね。全15ページの薄いものですが、ソ連のロケット実験機の珍しい写真や、各型の図面が載っています。私はドイツ語は分からないので、宝の持ち腐れですが。でも結構細部の写真もあって、模型の参考になります。
 母機のペトリアコフPe-8に吊り下げられた“5-2”などの実験機なんてのは当然のこととして、Tu-2を母機とした無人実験機という珍しいものも載っています。それから航空機“346”という実験機の乗員脱出方式というのがすごい。細い機体の先端に爆撃機の爆撃手窓みたいなとんがり窓がついていて、パイロットは伏臥式で搭乗します。そして脱出の際にはそのとんがり窓がそっくりそのまま前方に射出され、パイロットはその中に入ったまま前方に押し出されるように脱出します。そして窓はそのままカプセルのようにパイロットを保護する役目を果たし、そのカプセル全体が補助パラシュートで十分に減速したら、パイロットのパラシュートが開いて、カプセルから抜け出したパイロットは地上に降下します。いや、超高速でぶっ飛んでいるロケット機から安全に脱出するのが難しいのは分かりますが、これらの機構が確実に働いてくれるのか、ちょっと心配になりますね。ついでにこの“346”という実験機の母機となったのは、B-29もどきのツポレフTu-4だそうです。

 さて、この冊子ですが、書籍としてちょっと面白い特徴があります。全15ページの薄いものですからもちろんホチキス止め。ところがそのホチキスが普通の針ではなく、本の背側がU字シャックルみたいに飛び出しているんです。ホチキス針で二箇所止めてあるので、U字の金具が二箇所ついていることになります。本屋さんでそこをぶら下げて展示できる、ということなんしょう。本をぶら下げて売るというのは日本では馴染みがないのですが、ヨーロッパでは結構あるんでしょうか。それにしてもこの針を打ったホチキスの道具は、どういう構造になっているんでしょう。