みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

CHEMATICのミグ15 その3

2007年11月18日 23時49分02秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、ちょっと乱暴に整理しますと、このミグ15の金型、次の様な経緯をたどっているようです。
  ホーク
   ↓(金型改修)
  テスター
   ↓(再版)
  CHEMATIC
ホークのキットは、展示用スタンドが入っていません。これは小さい箱に収めるために省略した可能性があります。ということはその前にスタンドのついたバージョンがあったのかも知れません。また金型の改修はテスターに移ってからなのか、ホークで改修された後でテスターに移ったのかも、今のところ確認できません。まあ大まかな流れと言うことで。
 ではこのホークとテスターとでは、金型にどのような改修が為されているのか、写真をご覧下さい。パイロットのパーツを拡大してみました。左がホーク、真ん中がテスター、右端がCHEMATICです。テスターとCHEMATICは明らかに同じ物ですね。ヒケの場所まで同じ…。ホークのはまるで泥人形みたいでひどいので、テスターに移ったときに金型を改修したんだと思います。原型は他のジェット機のパイロットを持ってきたのでしょう。
 テスターのパイロットはかなりよくなってますが、一つ問題があります。実際のミグ15のパイロット装備は、むしろホークの方に近いということなのです。当時のミグ15のパイロットはヘルメットではなく飛行帽を着用していて、まだGスーツも与えられていなかったそうです。記録写真を見ても、プロペラ機のパイロットとそう変わらない格好をしています。そうするとテスターやCHEMATICのパイロットではミグ15にはちょっと近代的すぎる(むしろF-86セイバーに近い)。ホークの人形は一応飛行帽に見えますし、またお尻の下にパラシュートらしきものも見えますので、一応理屈は通っています。まあこの出来ではあまり使う気にはなりませんが。