みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

CHEMATICのミグ15 その4

2007年11月19日 21時13分28秒 | 航空機(露・軍用機)
 機体の比較をしてみました。上がCHEMATIC、中がホーク、下がタミヤです。前回述べたようにCHEMATICが再版したのは、ホークの金型を改修したテスターと同じ物です。だからCHEMATICとホークは基本的に同じ物ながら、細部は改修されています。
 サイズはどうでしょう。CHEMATICとホークは、下のタミヤに比べて全長が若干小さい。タミヤのキットは胴体の先端にさらにエアインテークのリングがつきますので、全長はもうちょっと長くなります。もちろん50年代の古いキットを、最も近代的なタミヤのキットと比べるのは酷ですが、ホークのキットが全体的に小さすぎることがこれで分かると思います。
 ただ一点、これは今後の検証でも触れるつもりですが、垂直尾翼の後退角度と平面形については、ホークとCHEMATICの方が実物に近いんです。タミヤの尾翼は後退角度が大きすぎる、つまり後ろに寝過ぎているんです。この点だけは、古いキットの方が正確で、このくらい立っている方が正しいんです。
 ところで、タミヤのミグ15を作った方はご存じでしょう、このキットは機体後部を外してエンジンが見られるようになっています。ただそれだと合わせ目がどうしても目立ってしまいますので、私は最初からエンジンは無視して機体前後を接着してしまいました。その場合、機体前半の左右をくっつけ、後半の左右をくっつけ、それから前後を繋ぐという手順よりも、写真のように、まず機体の右半分、左半分を先に繋いでおいた方がきれいにできます。
 余談ですが、日本海軍の彗星艦爆でも似たような話を聞きました。ファインモールド(1/48)もフジミ(1/72)も、液冷型と空冷型がコンバーチブルになっているため機首が別部品で、これが胴体とうまく合わないというのです。しかしこれも、右半分は右半分、左半分は左半分で、それぞれ別に機首と胴体を接着しておいて、あとで左右全体を接着するという手順なら結構ちゃんと繋がりますよ。つまり多少隙間ができても、それを左右合わせの中央部で埋めればよいわけです。機首と胴体を先に別々に組んでおくと、どうしても段差が出来てしまいます。