みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ハセガワのクルセーダーMk.3 その2

2008年02月20日 19時31分46秒 | AFV(英)
 実はこうなります。これ、車体上面を裏返したところでして、砲塔の回転軸が車体上面の穴を通って裏に出て来ている、その軸をカットしたランナーで「井桁」に囲んで固定しているんです。ランナーを二本ずつ、互い違いに、四方からきっちり接するように積み上げてあります。もちろん砲塔の軸には接着剤がつかないように気をつけます。こうすることで、軸がぶれないようにしているわけです。
 1/35の人にはそういう悩みはほとんどないのでしょうが、ミニスケールですと砲塔リング方式ではなく、砲塔から飛び出している細い軸を車体の穴に通して、裏からストッパーを接着して留める、という方式がよくありまして、これが結構がたがたするという悩みがあるんです。特に砲塔が比較的小さい車種の、比較的古いキットに多い。裏からストッパーで留める方式だと、塗装がすんでから砲塔を取り付けるのに不便です。車体側の穴が丸ではなく鍵穴型になっていて、砲塔の軸に突起が作ってあって、差し込んで回すと砲塔が抜けなくなる、というのもあります(ハセガワのクルセーダーはこの方式)。これなら塗装後に砲塔を取り付けることは可能ですが、砲塔ががたつく点では同じ。もしも砲塔の重心位置が偏っていて、砲塔が前か後ろかに傾いてしまうと、横から見たときに車体上面と砲塔底部に隙間が空いているのが見えてしまいます。
 そこで、鍵穴型軸穴にはめるための砲塔軸の突起を削り取ってしまい、車体の深さが許す限り、砲塔軸を継ぎ足して長くします。クルセーダーの場合、ランナーの太さが砲塔軸とほぼ同じでしたので、切り取って利用しました。そして写真のように、砲塔軸を各方向からピタリと囲むように、ランナーを井桁に積み上げてゆくわけです。こうすることで、軸が全くぶれなくなります。結果、砲塔のがたつきがなくなるわけです。
 もちろん完成後も砲塔を引き抜くことはできますが、しかしこれだけ軸を長くしておけば、少々のことでは砲塔がうっかりポロリと落ちる、などということはあり得ません。


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