みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

イギリス兵の塗装 その5

2008年03月16日 22時53分15秒 | フィギュア(軍事)
 で、もう一つ気になっていること。Mr.カラーに昔からある、たぶんレベルカラーの時代からあった「カーキ」色のことです。Mr.カラー「55」、そして水性ホビーカラー「H81」のカーキですね。これ、用途がはっきり「日本、イギリス陸軍軍服ほか」って書いてあるんですよ。どのキットも全く指定してないけど、これは使えないの? もちろんタミヤの塗料、エナメルにもアクリルにも「カーキ」はあるけど、これはどうなのでしょう。
 Mr.カラーの「カーキ」は以前グンゼの時代に買っていました。でもあまり使った覚えがない。タミヤのは探してみたら買っていませんでした。つまりいろんなキットでこれらカーキそのものの塗装指定にあまり出会わなかった、ってことかな。ついでですから、タミヤのアクリルと、クレオスのMr.カラーを買ってきました。写真左がタミヤアクリル、中がクレオスのラッカー、右がまだグンゼだった頃のラッカー塗料です。
 よく見ると、真ん中の新しいクレオスのフタの色合いと、右の以前のグンゼのフタの色合いが、ちょっと違うのがお分かりでしょうか。もちろんフタの色と中の塗料の色はぴったり同じではありませんが、フタを開けて攪拌して、ちょいちょいと試し塗りしてみましたら、フタと同様両者の色合いにわずかに違いがあるように感じました。古いグンゼの方がやや赤みがあって、新しいクレオスの方がわずかに暗い。
 もちろん塗料というものは生産ロットによっても色合いが異なるくらい微妙なものだそうです。デザイン系の仕事をしていた友人に聞くと、気に入ったロットはまとめ買いしておくほどだったとか。だから、グンゼ時代とクレオスの違いは単に偶然なのかもしれません。ただクレオスは、同じ名称の塗料でも、考証によって色合いを調整しますよね。ドイツ戦車用のダークイエローやジャーマングレーなんて、我々が子供の頃と今とでは全く違う色合いですもんね。ドイツ空軍用の塗料もしかり。そうするとこのカーキの色合いも意識して調整されたものなのかもしれません。
 このカーキははっきり日本とイギリスの軍服に使えると書いてあります。ただ以前のグンゼのものはやや赤みがかっている。現在のクレオスのものはやや暗い。これは単なる想像で、何の根拠もありませんが、この色合いの変化は、最近増えてきた日本軍モノに併せたシフトなのではないかと思います。だから以前のグンゼのはイギリス軍にも使える感じだったのに、現在のクレオスのはどちらかと言うと日本軍向けなのではないでしょうか。
 写真の塗料ビンの背景に立てたのはドラゴンの六人組(6212)の箱絵ですが、ビンのフタの色合いで見ても、右のグンゼの方がやや赤みがあってイギリス軍の軍服に近い感じがしませんか。もちろんそのものズバリではありませんので、白や茶色を加えて調整しなければなりませんが。

 ついでですが、写真背景のドラゴン箱絵(ヴォルスタッド画)、ご覧の通りベルトやパウチ類をやや緑がかった色で描いていることがお分かりでしょう。一部弾帯はダークイエローですが。


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