みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ARMOのファイアフライICハイブリッド その4

2008年07月02日 00時02分00秒 | AFV(英)
 今度は車体上部パーツをひっくり返して、裏側を見てみました。うわ、きたね…(笑)。これはまた派手にべちゃべちゃくっつけています。特に前半の鋳造部分と後半の溶接部分の継ぎ目にご注目下さい。車体側面は裏から板を当てて補強しています。継ぎ目はそこから斜め後方に伸びています。そしてよく見ると、砲塔リングの3時の位置と9時の位置に継ぎ目が来ていることが分かります。
 前回の表からの写真と、今回の裏からの写真をよく見比べると、ARMOの原型製作者がここでカットした理由が分かるような気がするんです。恐らく前半の鋳造部分はエッシーのM4A1を、後半の溶接部分は同じくエッシーのM4A3を、それぞれ使って無理矢理くっつけているのでしょう。そうすると、それぞれをカットしてつなげる場合、砲塔リング保護の跳弾版をなめらかにつながなくてはなりません。ARMOのパーツの継ぎ目というのは、ちょうど砲塔周囲の跳弾板が前半の円状から後半の直線状に移行する場所なんですね。多分円の途中でつなげるよりは、この直線に変わる辺りでつなげた方が、つなげやすかったのではないでしょうか。と言うより、M4A1ではここから後の跳弾板は外側に向けて緩やかに開いて行きますから、むしろここでつなぐしかなかったんだと言うべきかも知れません。
 もちろんみにすけ屋殿がコメントしてくださったように、継ぎ目がこのように斜めになっている図面もあるそうですから、その図面に従ったと考えるのが自然でしょう。しかし今述べたようにもう一つ、エッシーの鋳造車体と溶接車体を切ってつなぐに当たって、この位置でつなぐ方が砲塔リング回りをうまく処理しやすかった、という要因もあるのではないかと思うんですね。
 そして車体後半の溶接部分にエッシーのM4A3を使ったのはよいが、エンジンデッキパネルの形状はファイアフライICとは異なります。そこでエッシーのM4A1の余ったパーツなどを使いながら切った貼ったでエンジンデッキを作り上げた、その痕跡が車体裏側のこのべちゃべちゃの貼り付け跡なのではないのかな、と思います。
 うーん、ここまでやるなら自分でパーツを起こす方が簡単で正確な原型が出来るような気もするのですが、ARMOっていうのは既存のプラモを使って原型を作るのが好きみたいなんですね。そこがMRモデルズとARMOとの違いと言えるかもしれません。MRモデルズについてはこちらをご参照下さい。


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