みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミグ15 機関砲の発射シーン

2009年08月16日 08時34分33秒 | 航空機(露・軍用機)
 これは、ヒストリーチャンネルの番組からキャプチャーした画像です。三枚並べてみました。おそらく嘉手納で行われたと思われる、亡命機の機関砲試射場面です。さすがに37ミリ機関砲ですから、派手な火炎と発射ガスが出て、周りにはかなり衝撃が来ているようです。それから砲身のブローバックもよく見えました。後坐量は結構大きい。ただし発射速度は遅い。資料によると37ミリ機関砲は400発/分だそうです。ということは毎秒6~7発ですが、映像を見る限りもっと遅く見えます。
 何度も繰り返し言われたことですが、ミグ15が37ミリ一門・23ミリ二門という武装を選択したのは、想定した目標が侵入してくる大型爆撃機だったからで、これが当たればB-29もB-36も無事では済まなかったことでしょう。ところが対戦闘機の空中戦では発射速度の低さは絶対的に不利だったはずです。ただし、問題は発射速度だけではなかったのではないか。37ミリと23ミリという二種類の弾丸を使うわけですから、弾道特性が異なるため弾道が収束しないことも、空中戦では不利だったと思われます。その点F-86セイバーは12.7ミリ機銃ばかり六門ですから、弾道は素直だったはず。しばしば言われるように、セイバーはレーダー照準器を装備していた点でミグより有利でした。しかし、仮にミグ15が同等のレーダー照準器を有していたとしても、弾道がばらついては照準器の性能を生かせなかったのではないかと思いますね。