おいしい給食まつりと食育フェスタに参加しました。足立区の学校給食が全国的に評判なったのは25年前にさかのぼります。当時、学校給食は直営で区職員が実施していました。
当時は「行革」のあらしが吹き荒れており、区は経費削減を目的にセンター方式による民間委託を実施しようとしました。しかし、当時、小平市でセンター方式による学校給食の民間委託を実施したところ、不衛生で異物が給食に混入するなど問題になり、民間委託反対の大運動が起きて24万人の反対署名が区議会に寄せられました。
私は当時、文教委員をしていたので、区の計画の問題点を指摘し、24万署名を背景に論戦しました。結果として民間委託は強行されましたが、給食の質を担保するため、民間委託に当たり、区は4つ原則を約束しました。
第一は自校調理方式を守ること。第二は栄養士を全校配置し、すべての学校で献立をつくる。第三に食材は地元の八百屋、肉屋、魚屋さんなど地元業者からの購入する。第四に学校給食の民間委託をモニタリングをするため4者協(学校、民間事業者、PTA、区教委)による定期協議をするというものでした。
それから、25年が経過しましたが4者協が3者協にかわりましたが、この時の約束は現在も守られています。この間、吉田革新区政が生まれ、給食の民間委託を検証しました。ちょうど委託から10年が経過しましたが、すべての学校に配置された栄養士さんが大奮闘していました。
栄養士さんたちは、教育としての学校給食(食育)を重視するとともに、学校給食の質を向上させるため、セレクト給食、バイキング給食など実施、学校給食が飛躍しました。
私の地元、入谷中学校では数年前に学校給食のベストオブザイヤに輝いたこともあり、当時の笹さよ子校長がわが校の人気の秘密は学校給食にあり、そのために選択する子どもが多いと語っていたほどです。