震災ボランティアに一緒に参加した舎人在住で足立母親大会の事務局長である市井厚子さんから感想が寄せられましたので、紹介します。
9月5日~6日に宮城県石巻市へ行き、救援ボランティア支援活動をしてきました。初めに74人の児童と10人の教職員が死亡・行方不明となった大川小学校へ行きました。河口から4km北上川沿いの低地に立つ学校なのに、避難先も決まってなく、奥山への避難通路の整備もされていなかったために起きた悲劇だと思いました。
説明(石巻市議団長)を受けながら被災地の格子を見て回りました。道路などの片付けは済んでも、夏草に覆われた住宅地には、壊れた建物が残り、信号は作動せず、六ヵ月たっても復旧が進んでいるとは思えない惨状が広がっていました。仮設住宅は周囲に何の建物も見えない辺鄙(へんぴ)なところにも沢山建っていましたが、あんなところで
生活出来るのかなあと思いました。
翌日は支援物資を届けることと墓の泥出しをしました。多くの人に平等に配れるようお米は2㎏住に小分けし、お餅やそIめん、野菜なども少しづつ袋に入れて分けました。
車がつくとどこからともなく人が集まり、並んで待っています。「毎日使うものなので本当に助かります」 「近くの店がまだやってないので買う所がないんです」などと言って感謝されました。とにかく消耗品が足りないことがわかりました。
お墓は凄まじい被害で息をのむ思いでした。重機が入れられないので全て手作業で通路をつくる仕事です。遺体やお骨も出てくるので慎重に進めまナ。あちこちに花が供えられ悲しみを誘われました。
強く感じたことは、個人の力ではどうにもならない大災害なのに、行政の手が差し伸ぺられていない、公的支援がされていないということです。継続的・長期的な支援が必要であり、被災者が一人残らず安心して生活できるようにするのが政治の責任だと思います。
救援物資をうける地元の方々の行列。
北足立地域から参加したボランティアのみなさん。