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ドラマ「外交官ー黒田康作」の面白さ

2011-03-01 23:32:24 | 文化・芸術・映画

外交官黒田康作(織田裕二)と相棒のような刑事、大垣利香子(柴咲コウ)が繰り広げるドラマはけっこう面白い。物語は11年前の某大使館人質事件からはじまる。

 (フジテレビホームページより)

その後、架空の国の女王を守りながら大企業と政治家が利益ほしさに癒着し、その国の環境破壊を進めようとしているところを女王と黒田が阻止する。

いよいよ、殺人事件が起きるがその陰には、アメリカ製薬会社のブライトンと薬害でなくなった家族の復讐劇のような展開、さらには外交官の在り方、「国益の定義」などいろいろな問題を考えることとなる面白いドラマです。

 フジテレビホームページより

ところで大使館人質事件と言うとペルー大使館事件を思い出し、調べてみると内容や想定している国は違いますが、奇妙に人質事件そのものは、よく似ている。

2月になり、しんぶん赤旗の「私と赤旗」の記事に登場した神奈川大学教授 小倉英敬さんがペルー大使館の一等書記官で127日、人質生活送っていたことを知りました。その部分を紹介します。

「私は在ペルー大使館で1等書記官だった当時、大使公邸占拠事件に遭遇し、(96年12月17日~97年4月22日の)127日間人質生活を送りました。この事件で武力解決に疑問を持ち、それが後に外務省をやめる理由の一つとなりました。紛争は平和的手段で解決されなければならない。以後、私が信念としているところです。

「赤旗」を読み始めたのは2000年からです。一番先に読むのは国際面ですね。現在の国際社会の動向を最も反映する形で報道しているのは、商業新聞を含めて「赤旗」が一番適切だし、問題意識も高いと思いますね。情報も重宝しており、私の地域別切り抜きファイルの3分の1は「赤旗」からです。

 私の見方と一致している点が多い。国際社会の動向というのは、二つ大きい流れがある。一つは、脱「新自由主義」で、もう一つは多極化です。

 脱「新自由主義」の方は、進んだり、後戻りとか、揺れ戻しはありますが、基本的には世界はその方向です。~中略

 

自民党支配が崩れ、民主党が今のような状態にあるなか、日本共産党が建設的野党というだけではなく、政権選択肢を掲げる真の第二極を形成する中心となってほしい、そういう役割を期待しております。(聞き手 西村央)

おぐら・ひでたか 1951年、大阪生まれ。元外交官。現在、神奈川大学教授。著書に『封印された対話、ペルー日本大使公邸占拠事件再考』(平凡社)、『侵略のアメリカ合衆国史』(新泉社)他