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花畑図書館館長解雇事件提訴へ

2009-08-10 22:27:54 | Weblog
足立区が指定管理者として指定した株式会社「グランディオサービス」(代表取締役社長 林秀樹氏)が自ら採用し、花畑図書館の館長を命じていた方を一方的に解雇した事件が起きました。
このことはすでに4月のブログで報告しましたが、数回に及ぶ東京公務公共一般労働組合(以下、「公共一般労組」と言う。)との断行が決裂し、11日、東京地方裁判所に不当解雇撤回の提訴をすることになりました。



学校への読み聞かせ会など取り組まれた学校図書館(写真)

解雇事件発生後の経過は以下の通り。
株式会社クランベルサービスは花畑図書館長に対して雇用契約は3月31日の期間満了により終了し、以後更新しない旨を通告。
その後、「公共一般労組」と本人は更新拒絶の撤廃を求める団体交渉を申し入れ、団交が行われました。
団交では社長林秀樹氏に対し、労働契約の打ち切りの理由について質問が行われ、これに対し、社長は図書館長が「残業をなくせ」という会社からの命令に違反した、図書館長が職場である図書館において、部下の従業員に対し残業を強要したなどとの理由で、会社側は雇用期間の満了を前面に出し、白紙撤回に応じませんでした。



地方公共団体が公共施設を民間企業に管理運営業務を代行させた場合、会社の利潤追求の目的でコストカットを過度に図ることが行われ、労働条件の切り下げや公的サービスの低下を招く危険が内在していたのです。
この事件は足立区立図書館の館長として雇用され、区民や利用者にとってよりよい図書館を作っていくためにその職務を全うしようと努力し、やむを得ず残業が発生することとなった。しかも、館長の努力は、会社が指定管理者の指定を受けるために足立区に提示した提案書に沿うものでした。ところが、それゆえに、館長の努力は会社のめざすコストカットの要求と相反し、会社にとって、その意に添わない館長となったのです。
 館長の職務遂行の誠実さが残業を発生させたことを理由として会社との労働契約の打ち切りを許すなら、公立図書館の公共性を危うくし区民への福利サービスをおざなりにさせかねないものです。

 会社は区との協定で5年間、指定管理者として図書館の管理運営をまかせられているのです。本人にも「5年間は勤めてもらう」と発言し、その後「本社勤務で図書館全体の指導を担当してもらうとまで発言しているのです。
 裁判の結果はどうなるにせよ、私は館長を応援し、区立図書館が区民にとってまともな方向へ転換することを望んでいます。