ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

モスクワシティのウズベク通り

2012-10-18 03:31:47 | ヨーロッパ

 ”Heart Magnet” Sogdiana

 ウズベキスタン出身、ロシアポップス界で活躍中のソグディアナ嬢の2008年作アルバムであります。
 ロシアで行われたタレントコンテスト参加をきっかけに見出され、2006年に15歳でデビューアルバムを出した、なんて資料があるんで、これは2ndあたりなのかな?いずれにしても画像なんか見ると、年齢よりずっと大人っぽいですな。

 ソグディアナというのは、そもそも苗字なのか名前なのかあだ名なのか?と思ってウィキペディアなど探ってみると、下のような文章に突き当たりました。

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ソグディアナ(Sogdiana)は、中央アジアのアムダリヤ川とシルダリヤ川の中間に位置し、サマルカンドを中心的な都市とするザラフシャン川流域地方の古名。
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 う~ん、何やら意味ありげだ。この名前でロシアポップス界に殴り込むのには、どのような思い入れがあるんだろう?

 アルバムを聴いてみても、あちこちにウズベクらしい中央アジアの匂いが散りばめられています。今のロシアポップスにありがちな単調な打ち込みリズムに乗って、いかにも中央アジア・イスラム圏らしい響きの弦楽器やら打楽器やらが走り抜ける。うたわれるメロディも、エキゾティックな音階の民族調のものになっている。
 このへんで、ワールドミュージック好きの血は、いやがうえにも騒ぎ始める訳ですな。ただ・・・あんまり学術的に音楽を聴いていない身の悲しさ、これがリアルなウズベクの民族音楽を反映したものか、それともロシアのアレンジャーがひねり出した作り物の異国情緒なのか、そのへんがよくわからないというもどかしさがある。いや、いかにもそんな感じのサウンドでもあるんですわ。

 しかし実際、この”民族色”は彼女がロシアで歌手としてやって行く上で一つの”売り”になっているのは、アルバムの作りから考えてもありうるのであって、そのあたりのいかにも芸能界らしい虚実皮膜のありよう、ドキドキさせられるのでありますなあ。





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