my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

光の本

2011-03-31 20:17:46 | 日々のこと

光の本、本日更新されました。

しばらく、光の本は充電に入るとということなので、
その前の、最後の「絵本の栞」です。


3月に入って、そろそろ次の原稿の用意をしようかなと思っていた時に、
地震が起こりました。

稲垣さんから、光の本をお休みしようと思うというメールが来たのは
もしかしたら、地震より前だったかもしれません。

でも、とにかく3月11日がやってきて‥
それから、何日かしてから、31日更新の原稿を、もし用意できるならという
メールをいただきました。

その時点では、1行も書いてはいませんでしが、頭の中では、この本にしようと
いうものが決まっていましたので、「了解」の返事をしました。


選んだ絵本は、「みずうみ」という題名です。

誰でも自分のひとみの中にみずうみを持っている、ということに気がついたことを
書きましたが、ひとみだけでなく、心の中にだって、みずうみ、持っているのです。

深く、広い、心のみずうみに、何を浮かべ、何を鎮めるのかー
何を映し、何にさざめくのかー

私たちの、心持ち次第です。



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そういうことだったんだ

2011-03-30 11:49:36 | 想うこと

大好きな、スピッツの、草野マサムネさんが倒れてしまったと知ったのは
一昨日のこと。

あの報道を、ずっとひとりで見続けていたら、心も体もパンク
してしまうと、気づきながらも、止められず、「引き受けて」
しまったのだろう、とファンのひとりとして思っています。


****


3月25日の糸井氏の言葉にあったのだと思いますが‥
自分の、「好き」を忘れないでいよう、という言葉、とても響き、
とても助けられました。

絵本が好き、から生まれたブログでの繋がりを大事にし、
みんながどう思っているかどうしているかを、日に何度も読みにいって、
そして、好きで始めたTシャツ屋の、チャリティを思いついて、
忙しく忙しく、過ごしていたら、1週間があっという間に過ぎていき‥
その間に、大好きな場所、小舟町と浜町の二つのヒナタノオトへも
行くことができ‥。


そうして今日、「大人の小論文教室」を読んでいたら、
よしもとばななさんが3月12日に書いたという日記が、本文の中で
引用掲載されていました。(以下、そこからの一部抜粋です)


  きれいなもの、好きな番組、面白いもの、音楽

  好きな人たちの声、そんなものに触れないと、
  おかしくなってしまう。
  逃避じゃなくて、不謹慎でもない。
  植物に水をやるように、心や神経も栄養がほしいんだ。
  自分の、たったひとつの大切な心や神経を弱らせる方が、
  不謹慎だと今は感じる。



やっぱり、そういうことだったんです。




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ありがとうございます

2011-03-28 17:11:58 | 好きなもの・Tシャツ

Tシャツが届きました、と何通ものおたよりをいただいています。
先週の金曜日に発送した分が、週末に届いたのですね。

どのメールにも、買ってくださった方のお気持ちが溢れていて
ジタバタした甲斐があったかも、と嬉しい気持ちでいっぱいです。

ほんとうに、ありがとうございます。


残り枚数、なんと5枚です。(信じられません)

※詳細は、店長ブログにあります。

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17枚

2011-03-24 12:51:18 | 好きなもの・Tシャツ

17枚の在庫状況 ガレージスタジオblogのトップに載っています。

お好きなかたち、合うサイズがありましたら‥


連日、たくさんのご注文をいただいています。
どうもありがとうございます。

お代は、募金するためにお預かりしているだけ、とわかっていても(笑)
自分たちの作ったTシャツが選ばれて、メールのやり取りをして、
自分の知らないどこかの街や町で、Tシャツが着られてゆくのだと思うと、
それだけで、心が弾んできます。

うれしいです。


布とお茶を巡る旅 
ヒナタノオト工芸帖  で、ご紹介いただいたことで、さらに多くの方の目に
留まることになりました。

この場を借りて、お礼申し上げます。

「いつも、気にかけてくださって、ありがとうございます。」


 

 

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半分になりました

2011-03-23 11:47:59 | 好きなもの・Tシャツ

皆さまのご協力のおかげで、この3日間で、75枚の在庫が半分くらいに
なりました。

ほんとうに、どうもありがとうございます。

ショッピングカートのページを、前から使ってはいたのですが、
在庫管理という昨日を、今までは使っていませんでした。

はじめに、この柄は何枚と決めて刷ってしまい、それをカートに入れて
売切れたらおしまい、という方法を、多くのネットショップがとっていると思いますが、
我がBOOTS&STICKSは、超弱小家内制手工業のため、お客様からの
ご希望があったら刷るという、受注生産のような方法をとっています。
(在庫を多くもたなくてよいという利点もあるし、このTシャツを着てくれるのは
だれとわかっていて刷るのはとても充実感もあります)

今回はじめて各商品に在庫数を入れて、ご利用いただいているのですが
ご不便やわかりにくいところだらけだと思います。

ほんとにすいません。

‥にもかかわらず、もう半分くらいのTシャツの行き先が決まっていることに
心より感謝致します。

とりあえず、ここに説明書きと、店長のブログに11時現在の在庫数を記した記事が
ありますので、これからご注文を検討される方は、一度ご覧いただければと思います。


***


Tシャツの在庫を数え直すために、先週の土曜日、床一面にTシャツを広げました。

あ、この柄、あ、この色‥と愛おしい気持ちが浮かんできて、全部数え終わった時には
体まで軽くなっていました。

ほとんどが白いTシャツだったせいもありますが、新しい白が、すごく眩しくて
新しいってことが、すごく貴重で、すごく有難いものに思えました。

たかがTシャツなんです。

でも、素肌に直接着るものから、じんわりだったり、ほんわかだったり、
さっぱりだったりの、何かが伝わってくることもあるかなーなんて思ってます。




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好きな1枚あったら‥

2011-03-20 16:50:14 | 好きなもの・Tシャツ

昨日ブログに書いた75枚の販売価格や方法などの詳細を決めました。

価格は大人サイズ1枚 1500円  キッズサイズ1枚 1000円 です。

通常のおよそ半分くらいにしたのは、ひとりでも多くの方にご協力
いただけたら、という気持ちからです。

その他くわしいことは、サイトショッピングカートのトップページにあります。


BOOTS&STICKSは、ネットショップといっても、風に舞う桜の花びらくらいの
感じです(規模も売り上げも何もかも‥)。

こういうこと始めてみても、ハチが運ぶ花粉くらいのことしかできないかも
しれませんが、でも、やらないで悶々としているよりは、やってみて
ジタバタしたほうが、ずっと私にあっているので、お好きな1枚が見つかったら
ぜひ、ご協力お願い致します。

※今回はお手数ですが、必ずカートをご利用ください。
※送料の一部負担をお願いします。1枚のときは300円、2枚以上は500円です。
 それぞれレターパック350とゆうパックでの配送を考えています。不足分は
 こちらで負担します。



*****

 

在庫にあるTシャツは、デザイン、サイズなどに偏りがあります。
傾向としては、最近のデザインのダブルライトハウスや、クラウンカルーセルは
少なく、逆に、花火缶、ロゴTなど、最初の年に作ったものの在庫は多いです。

サイズに関していうと、JSサイズが一番少ないです。
キッズサイズは、デザインによっては4、5枚残っているものもあります。

カートを見ていくのが大変という方は、どうぞこのコメント欄やメールで
お問い合わせください。欲しい柄やサイズが残っているかをお調べします。
(購入の際はカートを使っていただくので、タイムラグが生じる場合を
ご理解いただければと思います)

 

 

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75枚

2011-03-19 19:04:57 | 好きなもの・Tシャツ

明るく穏やかな空が広がっていました。

私に、私たちにできること何かないだろうか、と考えていました。

はねうたさん、ひなこさんのログからヒントをもらって、
そうだ、Tシャツがあるじゃない、と思いいたり、数えてみたら
75枚の在庫がありました。

オリジナルデザインで、1枚1枚手刷りのTシャツは、
BOOTS&STICKSの作品と言ってもいいかなと思っています。

デザインとサイズに限りがありますが、今手元にある分を
いつもとは別の価格設定にして(買いやすい金額ということです)、
買っていただいた金額をすべて、震災募金にしたいと思います。

明日にでも、また詳しいことを、こちらのブログに載せますので
気持ちの隅に置いて見ていただけたら嬉しいです。


あの柄だったら着てもいいなあと思ってたんだ、
1枚持っているけれど、色違いがあったら、今年の夏に着るんだけどな。


そんな1枚があるかもしれません。

どうぞよろしくお願い致します。



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英国王のスピーチ

2011-03-10 14:08:50 | 好きなもの・映画やDVD

日曜日に観に行きました。 英国王のスピーチ
MOVIXから借りた↓の写真は、冒頭のスピーチシーンです。

やんごとなき読者』を読んだばかりだったので、しばしば映画に登場する
幼い日のエリザベス女王が気になりました。
この映画の主人公の国王ジョージ6世は、現女王エリザベス2世のお父さんです。


実在した王様の、本当の話の、映画です。

兄のスキャンダルによって王位がめぐってきた吃音症の弟。
(もうこれだけで、作りごとみたいです)

ラジオ放送が普及し、大英帝国の王のスピーチは、イギリス本土はもちろん
オーストラリア、ニュージーランド、インドまでも流れます。
(ラジオがない時代の王様だったら吃音も隠し通すことができたかも)

そして、ヨーロッパ全体に、第2次世界大戦へ向けて不穏は空気が流れ始めます。

シナリオとしてみてもとてもおもしろいと思いますが、すべてが本当におこった
ことなのだと思うと、事実の前には、どんな脚本も叶わないなあと感じます。

そして、映画のポイントは、吃音を治すために雇ったセラピスト(オーストラリア人)
との治療場面と、それが心の交流へと変わっていくところです。

どんなことにも心を尽くし、全力で立ち向かっていく姿は、平民であっても
やんごとなき方々であっても、見る側の心を強く、深く揺さぶります。


****


一緒に観に行った店長の感想は、あんな時代からプラモデルがあったんだあ
でした・笑。

私は、セラピスト家族が、家でのくつろぎタイムでも、きちんとネクタイをしている
(子どもたちまで)のがすごいなあと思いました。さずが英国紳士?



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何度でも

2011-03-09 14:40:28 | 好きな本

こももさんのブログで知って、そのあと、ぱせりさんのレビューを読んで、
もうそれだけで、涙ぐんでいたのに、図書館に探しに行きました。
泣いてしまうことがわかっていて読みたいなんて、もしかして〇ゾ?って
思いながら‥笑。



図書館の本棚で手に取るまで、童話屋さんの詩集だということを
忘れていました。
なので、この大きさ(文庫本サイズのハードカバー)、というか、
小ささがとても新鮮に思えました。

中を開いてみると、ひとつの短歌が1ページに、行にわけて載っています。
これは、一首一首を一篇の詩として、ときほぐすように味わいたいという
編者の田中和雄さんのアイデア
 だそうです。

とても良いです、このアイデア。

もちろん万智さんの歌が元々よいのですが、綴られている一首を読むのと
ある歌は3行に、また別の歌は4行、あるいは5行になっているのを読むのとでは
感じ方が明らかに違ってきます。

ひとつひとつの言葉がよりくっきりと、心に届くようなんです。

    私からうまれ
   私に似ているが
   私ではない
   私のむすこ


妊娠したとわかったときから、出産を経て、我が子の成長を共に味わいながら
万智さんの頭の中には、心から溢れたきた言葉がいつもいつもあったのでしょうね。
子育てを経験をした人ならだれもが抱いた想いを、こんな短い言葉に凝縮させて
しまうのですものね‥。

     夜泣きするおまえを抱けば
    私しかいないんだよと
    月に言われる



泣かないぞと思いながら読んでもそれは無駄な抵抗で、じゃあ、何も考えずに
さらっと読んでみよう、さらっと、と思っても、いつしか気持ちは入りこんでいて。


         子を抱き
    初めてバスに乗り込めば
    初めてバスに
    我が乗るごとし




でも。

熱くぼっーとした瞼を押さえながら、ふと気がつきました。

誰もが抱いたことがある気持ちだけど、それをちょっと離れたとことから見ている
作者の視線があるということに。

だから尚更、気持ちが動いてしまうのでしょうね。ただの感想や思い出ではなくて
ひとつひとつが完成された作品であるから。


何度読んでも そのたびに
新しい涙がわいてくる 

不思議です。



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マルベリーストリートで生きる

2011-03-08 11:05:57 | 好きな本

読み終わった本をブクログに載せているけれど、レビューはちっとも
書いたことがないので、このブログに書くことができなさそうな時は
そっちも活用しようと思い、昨日、この本について記しておきました。

 

もうそれで「済んだ」はずですが、書いておきたいことが、まだあと2つ
あったことにゆうべ気がつき、やっぱりここへも残しておくことにしました。


この本、表紙の写真と題名を見ると、なんかかっこいい感じがしますが、
中味は、作者のおじいさん世代のイタリアからの移民の実話が元になっていて
一日一日を送ることの大変さがひしひしと伝わってくる内容です。

主人公の少年ドムは、わずか9歳で、何も知らずに貨物船に乗せられて
ひとりとして知っている人のいないマンハッタンで、どうにか生き延びて
いくのですから‥。

彼を助けたのは、「生き延びて」という母からの言葉と、それまで彼を慈しんできた
家族の愛情です。
やっと手に入れたオレンジを、道端で同じような境遇の少年に分け与えられるのも
自分の都合のいいような嘘をつかないのも、誇りを失わずにいようと思えるのも
幼い時からの、小さな教えと、自分が愛されていると信じきることができる心を
持っているからだと、強く感じました。

愛されてきた人は人を愛することができるし、愛そうと努めることができるけれど
その逆は、かなり難しいのかなと思います。

ナポリの家族のことを忘れないようにしようと、ドムは、毎晩眠りに落ちる前に
ナポリでの生活のことを思い出します。
おばあちゃんの手はどんなふうに野菜を刻んでいたか、お母さんはどんな声で
自分を呼んでくれたかー。

思い出は、繰り返し繰り返し、おもいだすことによって、「思い出」として、
自分の心に中にひとつの場所を得るのです。

‥この「思い出」のことを書いておきたかったのです。


そして、もうひとつ書いて覚えておきたかったのはー
良い靴は、人の助けになる、ということ。

ナポリを出るときに、ドムのお母さんは、初めてドムに靴を履かせます。
船がエリス島の移民局に着いた時も、マルベリーストリートの八百屋さんに
25セントを貸してと頼んだときも、もしドムが裸足の子どもだったら
別の運命が待っていたのです。


それにしてもドム、とても賢い少年だったなあ。




 ******




良い靴は、おしゃれの基本でもありますよね?
自分の足にあった靴、できればジーンズにもスカートにも合わせることができて
直しながら、長く長く履いて行かれる靴‥そういう靴に出会いたいです。

ここで会えるかも?)

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2011年4月~2012年3月

2011-03-02 15:59:58 | 読み聞かせ記録

 6月10日  4年   『おじさんのかさ』
               『パンのかけらとちいさなあくま』


 6月17日  5年   『バスにのって』


 7月 8日  2年   『じょうろさん』
               『それほんとう?』


10月21日  5年   『きっとみずのそば』
               『くうき』


10月28日  3年   『ゆめちゃんのハロウィーン』
               『しんとしずかな、ほん』


11月25日  6年   『ラチとらいおん』
               『はらぺこさん』


12月16日  3年   『クリスマスのまえのばん』

 
 1月20日  1年   『まゆとりゅう』
               『もこもこもこ』
               『うそうさぎ』

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読書は愉し

2011-03-01 17:03:03 | 好きな本

だいぶ前に、ことり文庫さんのブログに「末盛さんにおすすめしてもらった本」
として載っていて‥気になってメモしていたのですが、1年越しで、
やっと読むことができました。

やんごとなき読者

   アラン・ベネット 作   市川恵里 訳


急に思い出して、図書館に予約したのは、アカデミー賞のせいなんです。

「英国王のスピーチ」という映画が作品賞をはじめ、いろいろ話題に
なっていましたよね。新聞の批評欄にも出ていて、その中に、
イギリス人は、王室のことを映画などの作品に仕立て上げるのが
とてもうまいと書いてあるものがあったのです。
そういえば、なんか女王さまが出てくる本で気になったのがあったはず
と、突然、この本のことを思い出しました。

そんなに長くないということもありますが、読み始めたらおもしろくて
1日半で読み終わりました。最近の早読み記録です・笑。


女王さまとは、本文中に明記してあるわけではないのですが
エリザベス二世のことだと、わかります。


出だしがとてもよいです。

ある日、飼い犬がいつになくはしゃいで、宮殿の、いつもは行かないような
場所へ走って行ったので、それを追いかけた女王さま。
移動図書館の車を見つけ、騒音のお詫びを言うために、車のステップを上がりました。

そして、でもここに来たからには一冊借りないとだめね と本をすすめて
貰うことにしたのです。(昔から読書にはあまり興味がなかったにもかかわらず
礼儀上、おすすめものはあるかしら?と尋ねるところはさすがだなと思いました)


女王は読書を「趣味の範疇」と考えていましたが、そもそも趣味を持つこと自体
女王の仕事の性質上、ふさわさしくないと思っていました。なぜなら、

趣味とは特定のものを好むことにつながるが、えこひいきは避けなければ
ならない。えこひいきは人々を排除することになる。女王は好みというものを
もたなかった。
   


そんな女王さまが、60歳もとうに過ぎてから、読書の愉しさに目覚めます。
その様子は、本好き、読書好きの人ならだれでも、うんうんそうそう、と
身に覚えがあり、とても身近に女王さまを感じることでしょう。

そして、この本の楽しさは、女王が見つけたその愉しみが、首相をはじめとする
官僚や臣民にはとても迷惑であり、彼らが手を尽くして、女王さまと読書を
引き離そうとするくだりです。

けれど、読書の愉しさを知ってしまった人はもう後戻りはできません。

読書によって、自己の内面まで変わってきたことに気がついた女王さまが
辿り着いた「ある決断」で、物語はおわりです。



読書も、スポーツのように、段階を追って、「読書上手」になっていくのだと
いうことを、あらためて知らされました。
1冊の本から、次々に新しい扉が開いていったり、最初はつまらなく感じた本も
「体力」がついてから挑戦してみると、びっくりするほどおもしろかったり。
さらには、経験を積むと、自分の感想や解釈を加えることができるようになり、
新たな道を自分で切り開いていきたくなったり。

きっと、読書に限らず、絵も、たとえば楽器の習得とかも、同じ道筋なの
だろうなあと思います。

この先、読んだり書いたりすること以上に、自分がのめり込めることに
出会うかどうかはわからないけど、愉しみは、いろんなところに潜んでいる
のだということは、感じています。


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2010年4月~2011年3月

2011-03-01 16:16:28 | 読み聞かせ記録

 6月25日  2年   『ひみつのひきだしあけた?』
               『じめんのうえとじめんのした』

 
 9月17日  5年   『アボカドベイビー』


10月22日  3年   『こかげにごろり』
               『あきいろのホネホネさん』


10月29日  4年   『いつもちこくのおとこのこ』


11月19日  5年   『あいつはトラだ!』


11月26日  6年   『あいつはトラだ!』


12月17日  1年   『しんせつなともだち』
               『クリスマスのてんし』
               『ぐりとぐらの1ねんかん』

 
 2月25日  4年   『のぞく』

 
 3月18日  2年   『ぐりとぐらのおおそうじ』
               『にているね!?』

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