9月は映画館で1本、テレビとオンデマンドで
WOWOWの映画を4本観ました。
映画館で予告上映を何度も観て、興味はあったものの
(探偵ものが好きなので)ドラマ版を観ていなかった
ので、公開当時は観に行きませんでしたが、テレビ
録画で観ることができて満足。
菅田くんのこのビジュアルはなんか新鮮で‥
もじゃもじゃ頭の、大きくなったコナンを見ている
ようで、楽しめました。
@ユナイテッドシネマ浦和
この日は@さいたま新都心のビールまつりのシート券を
妹が買っておいてくれたので、午後からそこへ行く前に
2人で観ました。
キャストのほとんどが、過去に三谷作品(大河ドラマ)の
出演者だったので、なんだか懐かしい感じ(笑)。
その中でも、瀬戸康史の起用が一番効いているのでは?と
私は思いました。あと、西島秀俊と松坂桃李は三谷組の
「レギュラーメンバー」の中に新鮮味を添えていたのでは?
配役の好き嫌いで、映画の評価も変わってくるかなーとも
思えました。(私的には宮澤エマはtoo much だったな)
広いリビングルームやセスナ機のシーンなど、まるで
お芝居のワンシーンのようで、私は楽しめたけど。
こちらも映画館で予告を何度か観ていたものの
観に行くまでには至らず。
けれど、8月の旅行の帰路が飛行機から新幹線に
変更になったことで、時間を持て余すかも、と
米子駅近くの本屋さんで、あらかじめ文庫本を
入手しようと思い立ち、旅先で読むのなら、と
沢木耕太郎さんのエッセイを買って‥その中に
『春に散る』に言及した文章があって‥急に
興味がわきました。
映画と原作とでは違いも多々あるようなので、
いつか沢木さんの小説も読んでみようと思いつつ。
映画は、思っていた以上に面白く、ちょっと苦手
だなーと思っていた横浜流星がなかなか良くて、
ヒールな窪田正孝もよかった。
それにしても、タイトル(題名)の【春に散る】
究極のダンディズムですよねー。
邦画ばかり観ているので、たまには洋画を観たく
なって。
オリジナルタイトルは She came to me
スランプに陥った作曲家に無謀と思えるアタックを
仕掛けてきた「彼女」がきっかけとなって、新作の
オペラを書くことができたので、それが、主人公に
とって She came to me なのだとそこで気が付く。
そんなことってあるのかなーが、いくつも起こるが
まあ、ブルックリンなんだし、そんなこともある
かもね、と思わなくもなく、ちょうど良い長さの
ちょうど良いコメディだった。
『チャーリーとチョコレート工場』に登場した
工場長ウォンカの、「始まり」の物語。
ティム・バートン版の映画よりもだいぶ明るい
ミュージカル映画。シャラメ演じるウォンカが
ジョニー・デップのようなウォンカには、いくら
年を経てもならないよねーと一人つっこみつつ(笑)。
終始楽しくて、エンディングで、ヌードルと
呼ばれていた女の子が幸せになるところもよかった。
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9月も楽しいことたくさんありましたが、なんといっても
平日開催の【ロックのほそ道】@仙台GIGS に強行参加(笑)
したこと。
大宮から仙台は新幹線で2時間弱なので、余裕だと
思っていたら‥なんとその日に限って、東北新幹線が
朝から昼過ぎまで不通になり、急遽、上野から
特急ひたちに乗って5時間かけて仙台へ。
友から届いた誕生日プレゼント。嬉しい。
@東京オペラシティ 矢野顕子×上原ひろみ
この日の音源はCDにも収録されるということも
あってか、今まで聞いたことがないくらいの
拍手と、熱気に包まれていました。
(大安吉日だったので、この会場で娘へ私たち
からの御祝いを手渡し。ご祝儀袋は私が書のお教室
で書いた「壽」。素気ないけど、それが私たちらしい
かなーと思いました)
先週の金曜日は2年生のクラスでの読み聞かせ
当番でした。
担任の先生ご不在でしたが、きちんと机を下げて
床に座って、「聴く」体制で待っていてくれました。
今回は、最初に「詩」から。
まどみちおさんの【かき】を読んで‥お揃いのエプロンの
ポケットにしのばせておいた折り紙のカラスを取り出して、
「ぼくにも読ませて~」って。。とか言って、カラスが
詩を読むという、小芝居仕立て(笑)。
写真を撮っておけばよかったのですが、仲間が折ってくれた
このカラスがとてもよくできていて‥口がパクパクするのです。
なので、とっても読んでる感じがでます。たまには
こういうのも楽しいです♪
さて、絵本は『さるとかに』
昔話なので、いろんなヴァージョンがあるし、
絵も様々です。
こちらは、かにの子どもたちが、親の敵討ちに行く前に
きびを育て、キビ団子を作り、それをハチや栗や臼などが
「ひとつ くれたら なかまになろう」
という、いわば桃太郎スタイル。
聴いていた2年生も「なんだか桃太郎みたい」と
こそこそ話していました(笑)。
牛のふんや、栗や、臼から「手が出る」のはちょっと
違和感がある、という意見もありましたが、物言わぬ
動物がそもそも喋るのだから、手が出てきてもいいのでは?
という気も(個人的には)します。
本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
当初、明日の準備で(明日は娘の結婚式なのです)
忙しいかもしれないからと、本日は参加せず、と
していたのですが、3年生4年生はクラス数がいちばん
多いため、読み手が足りないとのことで、やはり
参加することに決めました。
(結果的に本日の参加は、皆におめでとうを言われて
とても嬉しいものになりました。行ってよかったな)
1冊目は、『天の火をぬすんだうさぎ』
何回か小学校で読んだことがあると思っていましたが、
読んだのは一度きりで、(なんと)2012年!
もう12年も前でした‥びっくり。
娘が居る教室で読み聞かせをしたのは、4年も前、と
その時のログに書いていましたが、なんのなんの
その子が明日結婚式ですよ~(笑)。
時の流れって、なんなんでしょうねー。
本日の4年生のクラスは、わりと「自由」な雰囲気で。
あえて本が見えない場所に陣取る小や、みんなとは
離れて一番うしろで立ってる子など居ましたが、それは
それでよく、物語の中には皆入って来ているような
空気を感じました。
先週の『うさぎのみみはなぜながい』に続き、
うさぎって、賢い動物の筆頭なんですね~
2冊目はこちらの絵本。
手にしたのも、実際に読んだのも初めてでした。
だいぶむかしの絵本で、かがくのともから最初に単行本化
されたのは1971年‥ある大手サイトのレビュー欄にも
下記のような説明がありました。
月刊誌かがくのとも35号のハード化。
以前のかがくのとも傑作集に入っていた気がするけど、
ようやく復刻版が出ました。
「鳩よ!」196号によると、谷川氏の絵本作品では11作品目で
’かがくのとも’では「まるのおうさま」(23号)に続いて
2作目にあたる‥そうです。
「こっぷ」ってひらがなで書いてあるーー!
って声も教室では聞こえましたが、まさにそんな時代の
絵本。でも、内容は令和の子どもたちにも響き、
よいものは変わらないのだと思った次第です。
もう9月が終わってしまったというのに、
今日も半袖Tシャツ着ています。。。
8月は図書館の返却期限のために、読みかけを中断
したり、旅の途中で文庫本を買って、新幹線の中で
読んだりと‥何冊も掛け持ちしてましたが、結局
ちゃんと読み終わった本は3冊でした。
どこかでレビューか、読んだ方の感想を読んで
図書館で借りて読みました。
第二次大戦後のアメリカ、シカゴが舞台。
南部からの「大移動」があって、黒人文化が花開いた
あとのシカゴの町。
「いなかもの」と、同級生から虐められるが、仕事で
疲弊している父には言えず、母を失った寂しさを
うちに秘めたままで暮らしている主人公を癒して
くれるようになったのが、町の図書館‥。
それだけでも、良い話なのに、自分の名前が
亡くなった母が好きだった詩人の名からとったもので、
母がかつて父に宛て書いた手紙にも、その詩の一節が
引用されていたことを知っているのは、自分と母
だけなのだということに気づいた主人公が、一層
心を強いものにしていった、という素晴らしい
ストーリー。
(もしプリンスの映画を観ていなかったら、南部から
北部の町へと、大移動があった背景を知らなかった
ので、すんなりと話しに入っていかれなかったかも、
と、思うと、いろんなところで、自分の中の「偶然」
は繋がっていて面白い)
辻村作品が読みたくなって、図書館の棚から
探してきました。
詐欺を題材にした短編が3つ。
「2020年のロマンス詐欺」
「五年目の受験詐欺」
「あの人のサロン詐欺」
詐欺なので、だます人とだまされる人が
それぞれ描かれているわけで‥読み進めるうちに
どの作品も、胸が痛む。
だます側に加担させられてしまった人、そんな
つもりはなかったのに結局はだましたことに
なった人、だまされていたようで、実はその人も
誰かを欺いていた人、などなど‥。
誰でも(きっとすぐに)どちらの側にもなって
しまう可能性がある(と思う)。私はきっとそう。
最後のさいごに、そんな自分を瀬戸際から救って
くれるのはなんだろう、と思う。
自信はまったくないけれど、救うのは、たぶん
それまでの自分しかいないのではと、最後の話の
ラストシーンを読んで、そう思った。
でも、その後の世界でも、人生は続くんだ。終わった
方が楽だけど、悔しいけど、続くんだー。
迷いはなかった。どうして体がうごくのかわからない。
谷嵜の胸の真ん中に手を置いて、紡は両手の掌をクロス
しては重ね、渾身の力を込めて体重をかける。
久しぶりの「まかてさん」作品。以前に図書館で
借りたが、読むまでに至らず、二度目の挑戦。
昔話のような語り口で「草どん」と子ぎつねの
やりとりから始まるので、最初はこの「中」に
入って行かれるのかー?と思っていたけれど、
草どんが請われるままに語る昔話が、自分の知って
いるものと同じようでいて、すこし違い、
まかてさんの文章のうまさとあいまって、気づけば
面白く読み進めていた。
特に「浦島太郎」の話を、亀目線で語っていく話は
とても面白く、竜宮城が江戸時代の御城のようで
愉快。
中盤の「小太郎」が登場してくるあたりから、
全体のトーンが変わり(解説によると‥作者は
はじめのうちは民話を小説にするとは破壊行為
ではないか、という気持ちもあったが、私は
小説家なので、小説しか書けないとアクセルを
踏み込んだ‥)、とても惹きこまれた。
雲上(神さまのいらっしゃる世界)と雲下
(わたしたち下々の民の世界)とはそうって
繋がれていったのか、と夢中で読んでいる自分に
気が付いたときには、物語は終わっていました。
先週の金曜日は、6年生のクラスでの
読み聞かせ当番でした。読んだのはこの絵本。
2019年と2020年に、6年生の教室で読んでました。
お話も面白し、絵もダイナミックで見ごたえがある
絵本です。でも、小さい子に読んで聞かせるには
ちょっと長いし、皮をはいでもってこい、とか
怖い想像をさせるようなやりとりもあるので、家では
なかなか読まないかなーと。。(実際私も自分の家
では読んだことがなかった)
なので、高学年の教室で読み聞かせをするための
選書にはとても適しているのでは、と今回も思いました。
(知っている人?と訊いたところ誰も知らなかったし)
読み始めたときに、ご自分の机でなにやら仕事を
していたらしい担任の先生も、気づけば、子供たちの
後ろでじっと絵本を見つめていました。
しめしめ(笑)。そうだよね~先生だって、お話の
続き気になるよね~と思いながら、読み進めました。
余談ですが、この絵本の作者、北川民次さんの展覧会が
世田谷美術館で行われているようです。
11月17日までなので、行かれたらいいなあと思っています。