my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

言い「換え」て、妙

2018-02-27 16:31:02 | 好きなもの・音楽や本

たしかこの本は、美容院でみていた雑誌の、うしろの方の
本や映画を紹介するページに載っていたんだと思います。



男尊女卑 ではなくて、男尊女

この一文字の言い換えがとてもうまく、「男尊女子」という
新しい言葉となって定着するのでは?と思ってしまいました。




作者の酒井順子氏。私は初めて知った方でしたが、著作の数々は
聞いたことがあるタイトルがいくつもあり‥有名な方だったのですね~。

1966年生まれと書いてあったので、そうか私とほぼ同じで、
男女雇用機会均等法第一世代にあたるんだーと気が付き、だから時代の
空気感とか、社会現象とか、(なんか懐かしくて)どんどん読み進めて
いきました。

作者は女子高出身で大学からは共学だけど、私はずっと共学っ子。
‥から始まって、違いをあげていけば色々出てくるし、もちろん共感できる
ところも、そうかな?と首をかしげるところもありましたが、言いたいことは
伝わってくる内容でした。

男尊女卑 の思考には、真向から反対していくけど、男尊女子部分は、
自分の中にも確かに存在すると作者自身も認めていて‥それは私もまったく
同じだなと思いました。

男性をちょっと立てる、男性がちょっとうまく立ち回れるように段取る。
わかっているけど、ちょっと気が付かなかったふりをする‥などなど。

大学でジェンダーについての講義とかとってる娘には「なにそれ~」と
言われそうですが、私もシゴトの場においては、少なからずの「男尊女子」です。
それでシゴトが円滑に進むのなら、その方が楽だし、とつい思ってしまいます。



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みみなり@ウレシカ

2018-02-26 18:06:00 | 好きなもの・おでかけ

昨日は久しぶりに、西荻散歩に出かけました。

ルーペさんとウレシカさんともりのことさんは、散歩の際には
ほぼ毎回訪れるのですが、ルーペさんの定休日が日曜日に変更
されていて‥少々がっかり。

ウレシカさんでは、ミロコマチコさんの展示の真っ最中。
世田谷文学館の方を先に観てからの方が、年代的というか、
作品の順番的にはよかったのかもしれませんが、でも、最新作の
展示、とってもよかったです。

冒頭の写真は、2階の本棚の前の空間を透明ビニールで仕切って、
そこにペイントしてありました。
たしか「流氷」というタイトルがついていたと思います。

立体の作品(木っ端に動物が描かれたり‥)のコーナーもあって、
ほとんどが赤丸シールついてましたが、もし自分が家に飾るとしたら、
どれを選びたいかを友達と真剣に考えたりして(笑)。

ものすごーくむかし、日比野さんの段ボールの作品を初めて見た
ときのような、新鮮が気持ちを覚えました。

世田谷文学館の方も、絶対に観に行こうと思っています。

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ルリユールおじさん よかったねネッドくん

2018-02-16 18:03:41 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は6年生のクラスでの、読み聞かせ当番でした。

ひとりで、15分間。
たいていは、どれとどれを組み合わせようかとか、メインをこれにしてとか、
それほど迷わずに(主に直感で笑)決まるのですが、今回は、最初に選んだのが
イマイチだなーと思いはじめてから二転三転、かなり長く厳しい?選書でした。

覚書のために、候補にあがった絵本をあげてみると‥。

     


       


    


ねこのさら と かみさま の組み合わせにしようと8割がた決めたあとに、
でもなんだかしっくりこないと感じ、そうしてようやく、タイトルにいれた
2冊に決めました。

最初に読んだのはこの絵本。



原画展を観に行って、伊勢さんからサインをしていただいた大切な本ですが、
小学校で読んだことは一度もありませんでした。

主人公のソフィーの図鑑がある日ばらばらになってしまい、それを直してくれる
人を探しに街へ出ていくのですが、ルリユールの工房に辿り着いて二人が出会うまでは、
見開きページの右側は、「ルリユールおじさん」が朝家を出てから工房へ着くまでが
描かれているので、そこのところがちょっとわかりにくのでは、と思っていたのです。
でも、そのあたりのことも含めて、6年生の教室だったらよいかなーと思うことが
できたので、トライしてみました。

集中してよく聴いてくれたおかげで、家で練習していた時よりも、私自身も
気持ちをこめて、落ち着いて読むことができました。



もう1冊は、図書館から借りておいたこちらを読みました。


候補にあがっていた絵本と3冊くらいで、組み合わせて読んでもいいし、
長い絵本1冊とこちらにしてもいいし、と思って。

低学年で読まれることが多いので、知ってる!とこたえる子が多いかと
思っていましたが、今日の6年生は意外にも「初めて」が多数派でした。

いちばんうけてたのは、ネッドくんがサメやトラに追われながらも
逃げ切る場面。

よかった!
ネッドくん およぎが うまくって。 と

よかった!
ネッドくん かけっこ はやくって。




1冊目と2冊目のメリハリもあり、たくさん悩んだかいがあったなあと
思いました。

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印象派

2018-02-15 16:55:24 | 好きなもの・音楽や本

図書館で借りて読み終わった後に、やっぱり買えばよかったかなー、
もう一度読みたくなるかも、と、久しぶりに思ったのがこちらの本。



原田マハさんの本は、以前に『楽園のカンヴァス』を読み、
たゆたえども沈まず』の順番待ちをしている間に、
暗闇のゲルニカ』を読みました。それでもまだ順番がこないので、
この短編集を借りてみたわけですが‥。

『楽園の~』も『~のゲルニカ』もどちらも面白く読みましたが、この
3冊の中だったら、『ジヴェルニーの食卓』が一番好きです、わたし。



マチス、ドガ、セザンヌ、モネ。

誰もが名前を知っているであろう印象派~ポスト印象派の大巨匠と、
画家の身近に居た女性が登場する物語が、4編入っています。
当時まだ無名だった「印象派」(マチスだけ時代がちょっと後に
なりますが)と呼ばれた画家たちの若かりしの日々の様子が、助手だったり、
友人だったり、お世話係をしていた女性の、回想のかたちで語られたり。
ゴッホの絵でとても有名な、あの「タンギー爺さん」の娘さんが、
絵具代をためにためている、セザンヌに宛てた手紙、なんていうのも
あったりして。

あの代表作は、こんなふうに描かれたのかとか、この作品を最初に
持っていたのはこの人だったのか、とか、興味は尽きません。
(やっぱり手元におこうかな笑)


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まゆとりゅう

2018-02-09 17:48:46 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、3年生のクラスで、ペアさんとの読み聞かせ当番でした。

最初に私がこの絵本を読みました。


2月→節分→鬼 という流れで、2月になると鬼が出てくる
まゆとおに』が読みたくなるのですが、たまには「りゅう」も
いいかなーと、久しぶりにこの絵本を開いてみました。

雨を降らせる黒い雲を連れた龍がやってきて、やまんばかあさんと
まゆを乗せ、ざんざか雨を降らせると、山の雪は解けはじめ、
黒い地面が顔を出す‥という春の訪れを告げるおはなしです。

季節的には、3月のほうがぴったりかなと思いましたが、ちょっと
先取りということで笑。(前に一度、読んだときのログはこちら


ペアさんが読んだのはこちらの絵本。



目立たないし、引っ込み思案なブライアンは、クラスのみんなから
「見えていない」存在。
ひとりで絵を描いて、休み時間もお昼の時間も過ごしています。
でも転校生が来たことがきっかけで、絵が得意なことも知ってもらえ、
モノクロだったブライアンの体も、お話の最後にはカラーで
描かれるようになりました。


互いに読みたい絵本を持ち寄ったかたちで、特に相談らしい相談も
しませんでしたが、日本の絵本と翻訳絵本、バランスのよい15分に
なったかなーと思いました。
3年生、集中して聴いてくれました。

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久しぶりにもやっとしたので書いてみました

2018-02-05 17:36:47 | ふと思ったこと

今朝のニュースで『あたしおかあさんだから』の歌詞のこと
初めて知りました。(#のことも含め)

私は母歴21年半で、ひとり娘も成人したので、もう「現役のママ」という
気持ちではなく、OGのひとり、みたいな気持ちで居るのですが。
この歌詞のことや、それに対する批判および賛同のあれこれなどをちょっと
だけ読んで、いやいやいや子育ての本質はそういうものではないでしょ、と
朝から気持ちがもやもやしています。



子どもを持ったら、お母さんになりますが、「お母さん」になっても、
わたし自身(あなた自身)は、当たり前ですが、わたしのままそこに居ます。
家族の構成上、立場上、一時的にお母さんになるだけであって、私が消えて
なくなるわけでも、別の人になるわけでもないと思うのです。

いつか、だいぶむかし、宇野千代さんのエッセイの中で、子供と一緒に
いられるのは長い人生の中でたったの20年か25年、という文を読んで、
目が覚めたような気持ちになったことがありました。
そのころ、私は今でいうところの妊活中でしたが、なかなかうまくいかず、
子供を持てないことを悲劇的に考え過ぎていました。
でも、それを機会に、持てたらラッキー、でも持てなくても、私は私で
生きていこうと思えるようになりました。(だって70年~80年のうちの
20年くらいのことですもの)
すこし話がそれましたが、要するに、子育てというか、子供とともに暮らす
時間は制限があるということなのです。
だから、母になってもそれが私のオールではないということ。(まして
ゴールでもないと思うのです)


そして、ある時、こういうエピソードを聞きました
お母さんが写真の展覧会に出かけて帰ってきたとき、その展覧会がいかに
素晴らしかったかを話してくれて、買ってきた図録を家族みんなで見ることが
できるように居間にずっと置いてあった、というはなし‥。


この本の中ほどにある 家族の風景—The Family of Man に書かれています



ポイントは、お母さんが楽しい時間を過ごしてきた。それを楽しかったと言って、
家族に話てくれた、の2つだと思うのです。

子供は誰でも、お母さんが(もちろんお父さんも)楽しそうにしている姿を
見るのが大好きです。
自分の子ども時代を思い返してみても、娘が幼かったころを思い返してみても、
それは確かだと、言いきってもいいかなーと思います。
(逆に、自分のために母が何かを我慢している、何かを犠牲にしている、何かを
あきらめた等々のネガティブな面をみることはとても哀しいと思うのです。
さらに、あなたのためにそうしたの的な、だから感謝してね的な面が見えて
しまったら、、、哀しいを通り越してもはや呪縛の域‥)

で、結局何が言いたいのかと言えば、お母さんというポジションにあるのなら、
それは期間限定なので、楽しく過ごしてほしいなあということです。
そして、こどものためとか、しつけとか、お勉強ができるように、とか、の
前に、なんでも一緒に楽しむ、やってみる、教えてもらうくらいの気持ちでいると
いいんじゃないかなーと、OGは思うわけなのです。


 

コメント (2)
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