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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

アーサー・ビナード講演会@板橋区立グリーンホール

2012-10-30 16:43:33 | 好きなもの・講座やワークショップ

10月28日日曜日、アーサー・ビナードさんの講演会に行ってきました。

この本だいすきの会板橋支部、結成25周年記念の講演会で、
「トノサマガエルになる方法~ことばのむこうに広がる世界」という
タイトルがついていました。

アーサー・ビナードさんのお名前や手がけられた絵本を何冊かは知って
いましたが、このタイトルの意味はまったく察することができず、
おはなしが始まってからも、いったいいつ、繋がってくるのかなーという
ギモンが気持ちのどこかにありました。
けれどそれと同時に、ビナードさんの語り口にしだいに魅了されはじめた自分も
いて‥幼い時の「いまなんじ?」のエピソードや、来日してすぐに住んでいた
池袋の商店街の話などなど‥とてもおもしろいのです。




ことばめがね

この言葉が今回のキーワードだったと私は思うのですが、商店街の看板の話から
「ことばめがね」を、自分がかけてきた「えいごめがね」ではなくて
日本語を学ぶことで得た「にほんごめがね」にかけかえてみると、
同じものをまた別の角度から観ることができたり、深く観たいがために
掘り起こす努力をはじめてみたり、と、今までと違う自分が現れてくることが
とてもおもしろいし、大切なことではないか、ということでした。

たとえば、花屋さんで売られている、オリヅルランという植物。
英語ではスパイダープラントというそうなんです。
蜘蛛の糸のように蔓を伸ばした先に、できてくる新しい葉っぱの形も
蜘蛛にしか見えない、と、アーサーさんは言っていました。

けれど、ひとたび、にほんごめがねを得て、スパイダープラントを観ると
折り鶴ランというなんとも華麗な名前がついているじゃあないですか。
それを知ってからは、今まで蜘蛛にしかみえなかった葉が折りヅルに見えて
きたそうです。

このあたりのことをまとめてできたのがこちらの絵本です。





この「めがね」は、英語から日本語、日本語から英語といった「ことば」
だけでなく、音楽でも、絵でも、新しい本でも、新しいレンズとなり得ると
おっしゃっていたことがとても印象的でした。要は違う視点を、自分の中に持ち
興味や関心を広げていくということなのですね。


++

オタマジャクシ 日本にきてから覚えたたくさんの日本語の中で、
タンポポとともに、とても好きなことばがオタマジャクシなんだそうです。

ここからやっと、「トノサマガエルになる方法」

オタマジャクシは、卵から孵化してすぐもオタマジャクシだし、
後ろあしが生えてきてもオタマジャクシ、前あしがはえてきてもオタマジャクシ、
4本あしがはえそろい、やがて尻尾が短くなっても、カエルになる瞬間まで
オタマジャクシ、というひとつの呼び名しか与えられていないのはおかしい、と
感じ続け‥たとえば、最初の変化があったものはオタマジャクエル、次の変化が
おこったものは、オタマジャカエル(?)※すいません、ちょっとうろ覚えです。
といったふうに、ことばを入れ替えていって、最後にトノサマガエルになるという
ことばあそびなのでした。

そうか、そういうお話だったんだ、と納得している間もなく、アーサー・ビナードさんは
次の言葉を、ホワイトボードに大きく書きました。


+++

ピカドン

このピカドンのメガネを得たことで、今まで自分がいかに何も観てこなかったかと
いう事実を知ることになり、そして、この絵本へと繋がっていき‥



さらには、この絵本。



ピカドンの視点を得てから、原子力についての話にうつると、それまでと
アーサー・ビナードさんのお顔があきらかに変わってきたことがわかりました。
とても力をこめて、今、私たちが知らなければいけないことを、具体的な
数字を持って、次々と教えてくれ、そして、最後に、この「さがしています」を
はじめからおしまいまで、読んでくださいました。

本の存在と内容はうっすら知っていましたが、作者ご本人の声は、深く
心にしみいりました。

こんなにあっさりとまとめてしまうのが申し訳ない、とても濃い3時間近くを
過ごしました。もっともっと、知らなければいけないと痛感しました。



余談ですが、終了後に買った本にサインをしていただけることになり、
私は、『ここが家だ』を選んだのです。まずは、ここから知っていこうと思いまして。
そうして、家に帰ったら、rが新しい曲の楽譜を熱心にみているところで‥
それは、「ラッキードラゴン 第五福竜丸の記憶」という吹奏楽のための曲だったのです。

こんな曲です→

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「風の余韻」開催ですって

2012-10-24 09:26:28 | 日々のこと

11月3日、4日 ギャラリーらふとにて、
風の余韻 と題された催しが行われるようです。

詳細は、こちらに→



*****



2つ下のログ「実生の友との同窓会」で、いつからお庭での開催に
なったかの記憶があやふやでしたが、工房からの風ディレクターの
稲垣さんがコメントにて教えてくれました。
あらためて、ここにも記しておきます。

   第一回目からお庭開催なんだけど、
  2005年に今の花壇「手仕事の庭」が出来たのでした。
  1回目と2回目は、galleryらふとが未だ建っていなくって、
  下草の空間は砂利で、コンクリートの西洋風花壇だったのね。


とってもすっきりしました。

ありがとうございます。

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カバー歴

2012-10-23 16:41:04 | 日々のこと

昼頃に、来年の手帳が届き、いそいそとセットしたり
写真撮ったりしていたら、今までのカバーを全部並べてみよう、
並べてみたい、という気持ちになってきました。

はい、これがその写真です。全部ほぼ日手帳、オリジナル。



上の段の左端が、今日届いたばかりの2013年版で、その隣(真ん中)が
今使っている今年の手帳です。

上段、右端は昨年(2011年)の。ブルーのペンとカバーのブラウンがとても合って
いて、好きな組み合わせでした。ウイリアム・モリス展のチラシに載ってた絵を
いれたくて、ブラウンのカバーを選んだのでした。

下の段は、左端が、2010年、アフリカ柄。裏側と内側は、ペンホルダーと同じ
ブラウン。
その隣の大きなチェック柄は2009年。こちらは内側は濃紺でした。
豪徳寺にあったはちみつ屋さんのカードを入れてました。

右側の2つは、使っていた年からいえば、エンジ色が最初に買った2007年の
カバーで、次の2008年は、そのカバーに、一番端のチェックの布を、
カバーオンカバーにしていました。
(でも使い終わった年のままにしてあるので、今は、手縫いのカバーに2007年の
手帳が入っています)


・・・・・・・・・


初めて、全部を並べてみましたが、なんか楽しいです・笑
カバーからも、なんかその時の心持ちが浮かんでくるような、そうでもないような。

毎年まいとし、おなじ体裁の手帳を使っているのに、それでも、新しいのが届くと
やはり、「わくわく」します。新しい年がやってくるって、いくつになっても
やっぱり嬉しいことなんだな。



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実生の友との同窓会・さらに訂正あり

2012-10-17 15:21:45 | 好きなもの・工房からの風

工房からの風 10回目の記念の展。
10月13日、14日に行われました。

私が初めて行ったのは、たしか2005年の第3回目展、初めてお庭での
開催となった年だと思います。

※ゆうべ寝る前に、初めてのお庭開催は第3回展ではないような気が
 急にしてきましたので、訂正させていただきます。第2回展もお庭だったの
 ではないかしら?

※ディレクターの稲垣さんからコメントいただきました。こちらが正解です。

   第一回目からお庭開催なんだけど、
  2005年に今の花壇「手仕事の庭」が出来たのでした。
  1回目と2回目は、galleryらふとが未だ建っていなくって、
  下草の空間は砂利で、コンクリートの西洋風花壇だったのね。


あの年の5月に初めてらふとの小屋ギャラリーに行き、早苗さんと久しぶりに会い、
6月の終りには彼女に触発されてブログをはじめ、そして、10月に「工房からの風」に
行ったのだと記憶しています。
あの時、娘は9歳、小学3年生。10月に「工房からの風」に出かけることは
家族の年中行事のひとつになりました。

そして、数年前から、じわじわ感じはじめてはいたのですが、
この催しで何よりも楽しいのは、友達や知っている方に会えることなのです。
今年も帰り路の車中でつらつら想っていたのは、ほんとうに、同窓会だったなあ、
楽しかったなあということばかり、でした。

もしも、7年前、ブログをはじめていなかったら、こんなに楽しい友との繋がりは
生まれていなかったのだろうか、とも考えてみましたが、そうだとしたら、
私の7年間はなんとも味気なく、私自身も今とは違った私でいたのでは
ないかしら?と思うくらい、土曜日のお庭で会えた友だちには、ゆるやかで
のびやかで、でも力強い、気持ちの繋がりを(勝手に)感じています。


さて、今年、風のお庭から、うちに辿り着いたのは、中本純也さんの白い器‥
手前がお皿で、奥はお茶碗(娘用)。



 (※店長のブログでも
純也さんへの想いが熱く語られています。)


お皿の中は、大桃沙織さん作のピアスです。

まつかぜさんが「買っちゃった♪」とブローチを見せてくれたので、大桃さんのブースへ
足早に戻ったところ、気になっていた、種をモチーフしたピアスが残っていて、ひと安心。



このピアス、形のよさはもちろんのこと、とても軽くて、付けていることが
ストレスフリーなんです。
耳からの下がり具合も、とても私に合っていて、ほんとに嬉しい。


早苗さんから教えてもらった「実生」という言葉のように、ブログからこぼれおちた
私のことばや私の気持ちが、色々な方のところで、水をもらい、陽を受けて
すくすくと伸びていったのかもしれない‥なんて、この種のピアスを見ていたら
そんな気持ちがしてきました。



最後に、忘れてならない、今年のスタッフTシャツ。
 大野八生さん作の
10(テン)Tシャツ。目が覚めるような青色が、お庭の色々な場所で
きびきび動いていました。
今年も、Tシャツのプリントに関われたことと、始まるまえにこんな文章
していただいたこと、BOOTS&STICKS として、深く感謝しています。





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きもち

2012-10-16 17:19:14 | ふと思ったこと

20年前、30年前のことは、思い出せるのに、
昨日のゆうごはんに何食べたのか、思い出せない。

こういうことって、ほんとにあるのかな、と、疑ってたことが
すでに懐かしい‥?


私も、そこまでではないけれど、グレーのソックスの行方が
わからないままだったり、同じことを、同じ人に、初めて話すみたいに
嬉々として伝えそうになったり。

あぶないあぶない、って感じです。


それでも、
昨日の夕ご飯は忘れたっていいから、私は、20年前の風の匂いや
大学へ通う電車でめくった本のページの感触や、どきどきしながら
電話の呼び出し口で待ったことや、25年前の、結婚式の前の夜に
家族で食べたお寿司のことを覚えていたいなあと思います。 


わたし、両親の銀婚式のお祝いに、ペアの腕時計をプレゼント
したのです。(えらかったな、当時のわたし‥笑)
そのときの、両親と、今の私の状況が同じって、まったく信じられません。
気持ち的には、当時の両親より、あの時の自分に、今の自分も
まだ近いところに居るような気がしているけど、
そう思っているのは自分だけなのかなーとも思ったり。

とにかく、明日で、結婚式から25年です。

あの時、披露パーティに来てくださった方、どうもありがとうございます。
お義父さんをはじめ、わが父も、大好きだった叔母さんたちも、天に昇って
しまったけれど、わたしたちはとても健やかに暮らしています。 

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にぐるまひいて・まいごのどんぐり

2012-10-12 16:28:26 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は2学期になって初めての、小学校での読み聞かせ当番の日でした。

入ったのは4年生。今まで何度経験しても、休み明けの初回は特に緊張します。

最初に読んだのはこの絵本。


とても好きな絵本で、家では娘が保育園の頃から時々読んでいましたが
小学校のクラスで読むのは今回が初めてです。

ストーリーが大きく動くわけではないので、聞いている子どもたちは
どう思うかな、飽きてしまわないかな、と心配もありました。
でも、ちょうど10月だし、今日は4年生だし、挑戦してみたい気持ちもあって
選んでみて‥結果、「正解」だったかなと思っています。

今は何世紀か知っていますか? ( 「21世紀」 当然みんな知っています。)と
読む前に投げかけ、この本のお話は、19世紀初めごろのアメリカ東海岸で
暮らしていた人たちのことが書かれています。 と、話しました。
読んだあとも、かえでざとうのきばこづめ の かえでざとうは、メープルシロップの
ことです、とちょっと言ったら、へえぇと思った子も居たようでした。

ゆうごはんの後に、家族みんなで、おとうさんがポーツマスの市場で買ってきた
はっかキャンディをひとつづつ食べる‥そこの箇所が(個人的に)大好きです。



もう1冊は、秋なんだから、秋らしい絵本を読もう!と思い、前々から題名はよく目に
していたものの、ちゃんと読んだことがなかったこの絵本を図書館から借りてみました。



どんぐりが主役ですが、特に秋の絵本!いうわけではなく、
思いのほか、深いところに触れる内容で、最初に読んだときは
目がしらと鼻の奥がちょっとむずっとしてきて、泣きそうになりました。

表紙の、麦わら帽子の男の子コウくんと、コウくんのお気に入りだった
「ケーキ」という名前のどんぐり(ケーキという名前が、とても新鮮です)の
成長物語、と言ってもいいのかな、と思います。

教室の4年生は、それはそれは真剣に、話の成り行きを追っていました。

読み聞かせのお約束だから、誰の感想も、もちろん聞きませんが、
どんなことが、4年生の胸の中を通り過ぎて行ったのか、(行かなかったのか)
ほんのすこし知りたくなりました。
それくらい、みんな真剣だったのです。

それにしてもー
こういうことって、きっとありますよね。

小さい時にとても好きだったものや大切にしていたもの。
ある日その面影や、匂いや、手触りなんかが、ふとよみがえってきて、
あれ、これってもしかして?ってこと‥
コウくんに、姿かたちがまるで変わった「ケーキ」がわかったように。



*次回は1年生のクラス。先日入手したばかりのパンツの絵本を読むつもりです。




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はじめましての絵本たち@こひつじ文庫

2012-10-02 15:44:49 | 好きなもの・講座やワークショップ

先週の土曜日、9月29日、久しぶりに、こひつじ文庫さんへ行きました。
昨年11月以来の「はじめましての絵本たち」参加でした。

今回もナビゲーターは三蔵さん。
アットホームな雰囲気で、国内絵本、海外翻訳絵本、おまけの本あわせて
24冊紹介していただきました。

レジメにあるそれらの絵本は、こひつじ文庫さんのブログにすべて載って
いますので、私の気になった絵本を、ここに記録しておきたいと思います。

食べものの絵がとてもリアルで
おいしそう。

 この画像にはありませんが、
前代未聞! 本がパンツをはいてるんです、しかも赤!!
すごーくかわいい話です。大好き。買いました・笑。

 すごく丁寧につくられている
絵本だなと思いました。お手紙形式で進んでいくのもいい感じ。
参加した友達が買ったことを思い出していたら、なんだかとても欲しくなってきました・笑。

マーガレット・ワイズ・ブラウンと
レナード・ワイズガードの黄金コンビ。 誰にだってこわいことっていっぱい
あるよねーと、小さい子に語りかけながら、一緒に読みたい。

犬が、なぜおしりを嗅ぎ合うのかが
この絵本を読むとわかります。なるほどね~とオチは気に行ったのですが、
「きっかけ」になったそもそもの事件で、ちょっと????と思ってしまった‥

色がとてもきれいで、
毛糸でどんどんいろんなものを編んでいくところも好きな感じ、でした。

アメリカ開拓時代のはなし。
時代的にはかなり好き、です。

一家に一匹
居てほしいワニ。大胆な色遣いがイタリア的!?

哲学(的な)えほん。
頭フル回転で、思考の森へでかけようって感じ。



以上、かな。

しろくまのパンツは、1,2年生の教室で読んでみるつもりで買いましたが、
かわいいので、今は、本棚の前に飾ってあります。

高1女子にもすごくうけました。(とくに I ♥  のところ)


講座終了後は、リフォーム仕立ての素敵なリビングでお茶をいただきました。
マーガレットさん、三蔵さん、今回もありがとうございました。

こひつじ文庫さんでの次回開催は、12月13日(木)・15日(土)だそうです。





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