6月ももう終わろうとしているのに、なかなか記録しておきたいことが
書けません。
順番とおりに、まずは、6月19日(水)の三蔵さんのはじめましての絵本たち、から。
今回で、4回目になったらしい「はじめましての絵本たちin Kawaguchi」
三蔵さんを家の近所で見ることに何の違和感も持たなくなっています。
年度が変わって、新しいメンバーも増えて、はじめまして~に参加するのも
初めての方が何人もいました。
では〈日本の絵本〉から。(前回が11月下旬だったので、それ以降の
新刊、ということで選んできてくれました)
写真絵本です。森林伐採がオラウータンの
生態系を脅かしていることはわりと知られていますが、ゾウもパームヤシ畑の
伐採によって大変な目にあっていることは(私は)ちっとも知りませんでした。
ブログで話題になっていたので、今回の紹介に
入っていたらいいなーと個人的に楽しみにしていた絵本です。
様々な「富士山」の絵、よかったのですが、迷ったすえに購入は見合わせて
しまいました。
(なぜ??)
ゆびをしゃぶってばかりいたら
「たこ」ができてしまって、そのたこが意志を持ち、しゃべりはじめる、
なんと関西弁で!!
この2冊は、こひつじ文庫さんでの「はじめまして~」で紹介されたので
知っていましたが、今回ちゃんと文章も読むことができました。
「マルマくん~」は色つき銅版画がとても美しいです。
絵も文章もわかりやすくて
とてもいいなあと思いました。
この4冊も、前回のラインナップに(たぶん)あったので、
他のメンバーの反応などをひそかに見ていたら‥クネクネさんが
いちばん人気でしたね。
つばめについてのあれこれがとても丁寧に書かれていました。
前回、私が買った絵本です。この色使い、ほんとうにきれいです。
小さかったときの、「ちょっとかなしい思い出」って
誰にでもありますよね。
長谷川さんの「チーズ」に関する思い出が、昭和情緒たっぷりな感じで描かれて
いて、私も似たような自分の経験、思い出しました。
この表紙の絵から、「おいしいぼうし」が
何のことをさすのか、さっぱりわかりませんが、一度読んでしまえば、
なるほど~と思い、この絵がたしかに「それ」に見えてきます・笑。
タイトルみただけでは、どんな内容の
絵本だったのか、思い出せなかったけど、表紙絵をみたらいっぱつで
思い出せました。涼しげな絵がいいなあと思ったのでした。
「たくさんのふしぎ」からの
ハードカバー化絵本です。
カステラって、子どもの時、もらって嬉しいお土産の第1位でした。
今でも大好き。
いも掘りに行って、おいしいじゃがいもが
たくさんとれたので、それでコロッケを作る絵本です。
(個人的には‥じゃがいもをゆでてつぶしてコロッケを作ることが日常的
なことではないので、へえーと思いながら見てました)
旅の絵本の、日本編です。
こんなに大きくなっちゃうの!!って
いうくらい巨大化してしまうおひめさまの話です。大きくなった理由も
おもしろくて、結構好きな絵本でした。
お江戸むしものがたり、というサブタイトルが
ついています。昆虫ワールドinお江戸。
オンブバッタは小さくて、背負われているほうがオスなんですねー
知らないことだらけ。
はじめてのシリーズで、いろいろ出ている
らしいです。せかいちずとか、うちゅうとか、ほしぞらとか。
以上で〈日本の絵本〉はおわりです。〈海外翻訳絵本〉はその2で
ご紹介します。
こひつじ文庫さんのブログでとてもおもしろかった、と紹介されていたので
図書館に予約しておきました。
受け取って、驚いたのは、訳者が武富博子さんだったこと。
タイトルだけで予約していたので、作者や訳者のお名前まで見て
いなかったのです。
武富さんは、ことり文庫さんが梅ヶ丘にあった時、何度かお店で
お会いしたことがあって‥たしか歌に合わせて絵本交換したときに
(そういう楽しい会があったのです)
私が選んだ絵本が当たって、よろこんでくださった思い出あるのです。
読みだす前から、なんだなんだそうだったんだーとテンションあがりました。
(武富さん、私のこと覚えていてくれるかなー)
『沈黙の殺人者』は、2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)受賞の
作品で、題名からもミステリーの王道的な雰囲気がしますが、この美しい、
表紙のガラス瓶と題名は、どう絡んでくるのかなーと思いながらページを繰って
いきました。
主人公はホープ。兄に野球チームの監督殺害の容疑がかけられ、裁判で審議中。
弁護士も、母さえも、彼を無実だと陪審員にわからせるのは難しいと思う中、
妹のホープだけは、まさにホープ(希望)を捨てません。
なんとかして、兄の無実を証明するため、友だちの助けを借りながら奮闘していく
姿と、しだいに明かされていく「家庭の事情」や、兄ジェレミーが自ら話すことを
「やめてしまった」過去のあれこれが、胸に痛みを残します。
が、それと同時に、10代の友情や恋愛につきものの悩みや喜びが瑞々しく描かれた
青春小説としても楽しむことができました。
それにしても表紙の絵、高2の娘も思わず「きれいだねー」と、手にとって、
読んでみたいけど、時間がないと悔しそうに言ってました。
本って、装丁から、もう物語が始まっているのですね。
ホープと一緒に真犯人探しに夢中になっているうちに、私は、美しい表紙のこと
ほとんど忘れかけていて‥最後の最後になって、ああそういうことだったんだ、と
唸りました。
なんてことないどこにでもある、しんとしたガラス瓶。
その中と、その外。ドラマは両方にあったということです。
先日、感動とともに読み終えた『よろこびの歌』の続編があると知り、
早速図書館で借りました。
よろこびの歌の時から数年たっていて、女子高生だった彼女たちは二十歳。
御木元玲と原千夏を中心にした「その後」が連作形式で語られています。
前作の「高校生」だった彼女たちには泣かされたのに、今回は、読み終わった後の
私の気持ちは、わりと冷めていました。
物語のできは決して悪くなく、最終章のミュージカルの場面やその前のオーディションの
ところなどはどんどんページも進んだのですが、それでも全体の印象としては
『よろこびの歌』の方が好きだなという感じ‥。
たぶんそれは、大学生の頃、ちょっと先の未来に不安を感じていた当時の自分の
気持ちが重なって、それを乗り越えろーと、彼女たちに言いたいような、なんか
もどかしい気持ちがぐるぐるしていたからなのではないかと、自己分析しています。
今風に(?)簡単に言ってしまえば「めんどくさい」気持ち、「めんどくさい」時期ですね。
高校生の頃には、言えたことも、20歳過ぎると言えなくなり、見えていたような気がする
すこし先の自分の姿も、うっすらとした煙に包まれ‥思い返してみると、大学生の頃の
自分は不自由で、ぴりぴりしていたのかも(たぶん外見からはそうな見えなかったと
思うけど)しれません。
自分の気持ちを離れてこの作品をみると、やっぱり歌詞にインスパイアされて
いるところがいいですねー。
(ハイロウズ、ブルーハーツ‥甲本ヒロトはさすがキヨシロウがステージで
「リスペクト」と言っただけのことはある人です)
そして、玲さんが歌い始めると、周りの空気が変わる‥と書いてあった御木元玲さんの
歌を聴いてみたいなあと思いました。
本でも映画でも、ノンフィクションよりは、作られたお話の方が
断然好きなのですが、先日の「ハーブ&ドロシー」に続き、この映画も、
ドキュメンタリーにもかかわらず、とても好きな映画になりました。
ビル・カニンガム&ニューヨーク
ニューヨークのファッションを撮るカメラマンの映画?
いま自分が居るところとは違うからあまり興味が持てないし‥と
思うかもしれませんが、そのカメラマンは80歳を過ぎていて、
雨ガッパが破れたら、テープで補修して着るような人だったら?
最初のイメージを覆され、心の中にはじんわりと
あたたかいものがうまれ、私も私の場所でがんばろうと、最後には
自然の思えてくるのです。
最初に、ABOUT BILL を読んで、次にBILL'S WORDS を読んで、
それで予告編を観たら、きっと映画館でみてみたくなると思いますよ。
ちなみに私が好きなビルのことばは‥
自由より 価値があるものなんか ないよ と、
着る女性がいない 服には興味がない です。
(6月1日土曜日、浦和パルコ内ユナイテッドシネマにて)
5月24日(金曜日)は、読み聞かせボランティア、2回目の当番の日でした。
行ったのは4年生のクラス。↓の2冊を読みました。
『ランパンパン』
表紙はみたことありましたが、教室で読むのも、自分でちゃんと読むのも
今回が初めてでした。
王様におくさんを連れていかれたクロドリはいかりくるって、王様の宮殿
めざして出かけます。その時の「武装」がすごいです‥。
とがったとげの刀をこしにさし、
カエルの皮をたてにして、
クルミのからでかぶとを作り、
のこり半分に皮をはって、
たたかいのたいこにした。
そして、ランパンパン、ランパンパン、ランパンパンパンパン。
とたいこをたたきながら行進していくうちに、王様を殺されたねこに
出会い、一緒に行きたいと言うねこに「ぼくの耳のなかにお入りよ」と
言うのです。
その後、ありの群れや、木の枝、なんと川!までも、耳の中に入れて
しまうあたり、さすがインド民話、スケールが大きいなあと思います・笑。
全部で10分近くあるお話なので、教室での読み聞かせには長いかなーと
思いましたが、ランパンパン、のリズムが楽しいのと、耳の中に入っていた
ものたちの「活躍」がおもしろいと思ったので、初めて読んでみました。
聴いている時は、みな真剣ですが、目が光っていたので、お話を気にいって
くれたのかなーと思っていたら、後日談でこんなことを知りました。
そのクラスに読み聞かせ仲間のお子さんが居て‥その日帰宅するなり
「ランパンパン、すっごくおもしろかった。お母さんもあの本、次に読めばいいのに」
って、言ったそうなんです。
休み時間に、みんなでランパンパン、ランパンパン、って口ずさんでいたとも
担任の先生が記録ノートに書いてくださいました。
そんなふうに楽しんでもらえると、やっぱり嬉しいですねー。
もう1冊の「くうき」は、5月になるとなんとなく読みたくなります。