my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

おおさむこさむ・ことりのピチコ

2010-01-28 15:55:30 | ひらきよみ(読み聞かせ)
先週の金曜日は、1年生のクラスに、行きました。
最初に読んだのはこの絵本。

おおさむこさむ
   こいで やすこ 作

にも1度、3年生のクラスで、読んだことがありました。

ゆきだるまみたいに、かわいらしく登場する、おおさむとこさむが
かき氷を食べているうちに、しだいに大きくなり、それを
きつねのきっこが、変だと気付きはじめるあたりから、おもしろくなります。

ず、ず、ずーん と、ゆきぼうずに変身していくところを
読むのが大好きです。



もう1冊は、この絵本。
初めて、小学校で読みました。
私が持っているのは、おはなしプーカの08年1月号ですが、
去年ハードカバー版も出たようです。

 『ことりのピチコ
   どい かや 作


前述の『みかんちゃん』と一緒に、トムズボックスで見つけて購入し、
家で読んだのは2回か3回くらいでしょうか。
(もう、せがまれて毎晩読む、ということないですからね‥)

1年生のクラスでどうかな、と思って、久しぶりに広げて読んでみたら、
なんだかなかなか良いのです。


  ピチコは この はる うまれた
  ことりの おんなのこです。

ことりのおとうさんと、ことりのおかあさんに大切に育てられ、
まいにち たくさん たべて、すっかり おおきく なって、
飛び方を教わり、水が冷たいということを教わり、おいしい虫の
居場所を教わり、おうちへ帰る時間のことも教わりました。

  いまでは ピチコは
  ひとりで どこへでも とんで いけるのです。


まるで、小学1年生そのものですよね。
(実際に、1年生を前にして読んでいるときも、あなたたちも、そうやって
大切に育てられ、やっと小学校へ入り、もうすぐ2年生になるんだね、と
言いたくてたまらなくなりました)


ひとりで冬のおやまの上を飛んでいたピチコは、ふゆいちごの実をみつけたことから、
女の子と友だちになり、おうちへ遊びに来ない?と誘われるのですが、
「もう おそいから かえらなくちゃ いけないの。」と答えます。

家路を急ぐ ピチコの むねは ドキドキして いました。
その日はじめてひとりで体験したできごとを おとうさんと おかあさんに
はやく はなしたくて たまらなかったのです。


懸命に飛んで帰るピチコの姿がいじらしく、家で、ピチコの帰りを
待っている両親の姿に自分が重なり(笑)、短くて、シンプルな話ですが
思わず胸がきゅんとなりました。

どいかやさんの、水彩画もとてもきれいです。




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かいじゅうたちのいるところ

2010-01-25 17:19:36 | 好きなもの・映画やDVD
昨日の日曜日、rと一緒に観に行きました。

かいじゅうたちのいるところ  (公式サイトはこちらです)



もちろん原作は、有名なこの絵本です。

家にはこの絵本がないので、rが、ストーリーを知らない可能性大だと
いうことに気が付き、すこし前に、書店で立ち読みしてもらいました。
小学校の先生が、読んでくれたことはあったけど、自分で読んだことは、
やっぱりなかったそうです。


映画は、原作の絵本を「膨らませた」ものではないので、絵本を読んでいなくても
よかったのかも、とちょっと思いましたが、いやいや、センダックの描いた
かいじゅうたちのいるところ』を知っているからこそ、その風景の上に、スクリーンの
風景を乗せられるのだと、思いなおしました。

私は、スパイク・ジョーンズ監督の他の作品を観たことがないので、
こんなこと言って(書いて)いいのかわかりませんが、いくつかの場面や
いくつかの会話で、あ、こういうところが彼にお願いしたいと、原作者に思わせた
ところなのでは、という箇所がありました。

特に印象的だったのは、このセリフ。
ー世界は全部きみのものだけど、木の穴だけは別だよー
(細部は違っているかもしれませんが、ニュアンスはこんな感じだったと思います)


大海原、鬱蒼とした森、砂漠、断崖‥

マックスの心象風景は、どこまでも大きく、どこまでも荒々しいので、
そこで「暮らす」かいじゅうたちの行く末を、案じずにはいられない気持ちでした。
みんな仲良く、みんな重なりあって眠るんだよって。
マックスには、帰る家があり、そこにはおかあさんが居るけれど、きみたちには
きみたち自身しかいないから。




小説版の「かいじゅうたちのいるところ」があると知って、図書館に予約しました。




 こちらはサントラです。
音楽、とってもよかったな。


rは、観終わったすぐに「おもしろかったねー」と言い、寝る前にも、
「また観に行きたい」と言っていました。
13歳・女子は、どんなところがよかったのかな。
あ、かいじゅうおどりがまた観たいって、そういえば言ってました。
私は、ジャンプして、ぶつかりあって、みんなでわーわー言いながら、
重なり合うところが、もう1回観たいです。




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まゆとおに・あな

2010-01-18 16:33:05 | ひらきよみ(読み聞かせ)
先週の金曜日(1月15日)は、今年はじめての、小学校の読み聞かせの当番でした。
行ったのは5年生のクラス。
3学期は、学校行事や時間割の関係で、どの学年も1度づつしか、入ることができません。
なので、5年生も、今学期最初で、最後です。

クラス担任の先生は、昨年度rがお世話になった先生です。
だから何?という感じもありますが‥やはり知っている先生のお顔を見るのは
嬉しいし、先生も、喜んでくださいます。

選んだ本は、『まゆとおに』と『のうさぎさんのおはなしえほん あな

 


『まゆとおに』は、なぜか冬になると読みたくなる私の「定番絵本」です。
お話がとってもうまくできていると思います。
(最初に読んだときのログはここにあります)

『あな』の方は、12月に読んだ6年生のクラスとの違いを、ちょっと見てみたいような
気持ちもあったのですが‥正直、よくわかりませんでした。
6年生も5年生も、水を打ったようにしずかーに聴き入っていた、という感じだったのです。

‥「からっぽのきもち」が、わかるようになるのって、いつぐらいなんでしょうね?
中1女子だって怪しい感じだから、小学生は、ふーんって思ってるぐらいなのかな。

ちなみに、読み聞かせ仲間には、「あな」はとても好評で、シリーズの他も、
探して読んでみたいと言っていました。




全部で6冊ですね。



※「あな」の過去ログは‥



今週は1年生のクラスに行く予定です。
小学生‥ちっちゃくってかわいいです♪


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時々‥

2010-01-14 14:07:25 | 日々のこと
すごく食べたくなるものに、あんドーナツがあります。

こちらは、小学校の裏にあるパン屋さんのもの。

 130円だったかな?

中の餡は、ひかえめに小豆粒が残った「つぶあん」です。


私がこのお店で、お昼用に買うときのパンは、揚げ物系が
はさんであるものひとつ、サラダ系がはさんであるものひとつ、
甘いパンがひとつと、決まっています。(決めています?かな)

そして、甘いパンのダントツ1位は、あんパンで、あんパンという
大きなカテゴリーの中で、一番おいしいのは、ここのお店の
あんパンなのではー、と思っているくらいです。

けれど時々、その大好きなあんパンを、私の視界から押しのける勢いで(笑)、
あんドーナツがやってきます。
揚げたパンにまぶされた砂糖と、油の匂いがたまりません。

今日が、まさに「その時」でした。 んー満足♪



ちなみに今日の揚げ物系は、ハムカツサンド。
 こんな感じです‥薄いハムが2枚、
立っているところがとってもGOOD。




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アバター

2010-01-10 16:38:19 | 好きなもの・映画やDVD
昨日、夫とふたりで、映画を観に行きました。
アバター』です。

新聞で二度ほどレビューを読んで、これは、監督が巨匠だとか、3Dの画像が凄いとか、
そういうことを抜きにしても、「自分の好きな感じ」の映画にちがいないと思いました。
そして予感はあたっていました。 ひとことで言ったら、「すごく、よかった」です。

観終わってから、ずっと「パンドラ」のことを考え、今朝、起きたときも、すぐに
ネイティリのことを思いました。(パンドラは、地球からずっと遠くにある星で、
ネイティリはその星に住むナヴィ族の王女です)


観るのではない。そこに居るのだ。

↑は、映画のキャッチコピーですが、まさに、こういう感じがしているんです。
彼らは、「そこ」に居るんだと‥
(そして私の中では、「そこ」は地球から何万光年も離れたどこかの惑星でなく
たとえば、ナルニア国のような、たとえば指輪物語の世界であってもいいのでは
という気さえしています)


映画って、スケールが大きい方が感動が大きいのか、と言われれば、
実はそうでもないですよね?
日常の、ありふれた出来事にも涙がこぼれることがあるし、手を、握り返したり
見つめあったりするシーンに、多くの人が、自分の何かを重ねたりとか。
逆に、すごいCGの画像を見せられても、そこに「真実」がなければ、心は震えませんし‥。

この映画には、両方がちゃんとありました。
ちょっと、思い描くことができないような世界がきちんと造られ、そこには、
誰の心の中にもある、すごくシンプルで大切なことが、ありました。

だから、もうひとつの体。もうひとつの運命。 というコピーにも、
映画のラストシーンを思い出し、胸の真ん中が熱くなってくるのを感じます。


下半身不随になり、車いす生活を送るジェイク(サム・ワーシントン)は、
衛星パンドラにやって来る。

あらすじは、こんなふうに始まっていますが、このジェイクの設定が、
すごくうまいのです。
(どんなふうにうまいのか、書きたいところですが、これから観る方のために
やめておきます)
一番肝心の、ここのところがうまくいっているので、違和感やズレみたいなものを
私は少しも感じませんでしたし、ストーリーの途中で、何度も感心してしまいました、
なるほどねーと。

そして、今日のダーリン@ほぼ日で、糸井氏も書いていましたが、
 
 「ナヴィ族の体の大きさが、よかった」ということです。

そうなんです。そして、耳とシッポもよかったです。


アバター 公式サイトはこちらです。



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かん!かん!!

2010-01-07 16:38:26 | 思い出の絵本
秋から冬のくだものの中で、一番好きなのはりんごですが、時々、みかんも
買ってきます。

そのむかし、私がまだ子どもだったころ、みかんは必ず「箱買い」で、季節になると
北側の寒い方の廊下に隅に、箱のまま置かれていました。
親戚に八百屋さんがいたので、おばあちゃんが電話して、持ってきて
もらっていたのです。



今年の春には中2になるrは、離乳食の頃から、くだものが大好きで‥
(それは、瓶詰め離乳食のプルーンから始まっています)
1歳前後には、みかんを食べていたような気がします。
まだうまく言葉をあやつれないのに、目ざとく見つけたみかんを指して
すごく大きい声で「かん! かん!」と言っていましたもの。

だから、トムズボックスで、この絵本を見つけたときは、にやりとしてしまいました。
みかんちゃん
   かわかみたかこ 作

表紙の女の子みこも、みかんが大好きで、

「みこちゃん、そんなに みかんばっかり
たべてると、みかんに なっちゃうわよ。」 と

おかあさんに言われても、もう いっこだけ。
ううん、あと もう いっこだけ。

と食べ続けていたら‥ほんとにみかんになってしまったのです。



かわかみたかこさんの絵本、初めてだったのですが、
すごくかわいいんですねーところどころに使ってあるコラージュも
とっても好きな感じです。

ところで、「かん、かん」と騒ぐrは、毎日3個ぐらい、みかんを食べていたことがあって‥
ちょうどそのころに健診があったのです。
みかんの季節で、かんかん言ってる頃だから、1歳半健診の時でしょうか‥
紙おむつだけになって、5人ぐらいづつ、診察室で先生とお話するときに、
どうみても、rだけ、肌が黄色?なんです。
思いきって、先生に、「これはみかんのせいでしょうか?」と聴いてみたところ
「そうですね、そうだと思いますよ」の返事、でした‥。

手のひらが黄色くなってしまうのは、聞いたことがあったけど、体中が黄色く
なる子がいるって(うちの子ですけど)初めて知りました。


「思い出の絵本」カテゴリーは、娘が小さかった頃の
思い出の絵本をいれとくところなんですが、
絵本によって、思いだしたエピソードが入っていても、いいですよね・笑。


余談ですが、みかんのことを「かん」と言っていた頃、ぞうのことを「いーしゃん」
おとうさんのことも「いーしゃん」と言っていましたっけ。
ぞーさん、おとーさん、おんなじに聞こえたのですね。

本をもう一回読んでほしいときに「かい、かいっ」と迫られた時は、すごく
感動しました。
「もう1回読むの?」と聞いたら、うんと頷いたのです。
まだ喋れないときだったけど、絵本を介して、話をすることができることを知った瞬間でした。


rは、今でもみかんをはじめ、くだものが大好きで、食事のはじめにはミニトマトを、
食後には、その日のくだものを、とても楽しみにしています。



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2010年はじまりました

2010-01-04 19:28:58 | 想うこと
2010年
あけましておめでとうございます。

とても良いお天気の三が日を過ごすことができました。
今回は帰省旅行はなしだったので、「のんびり」をいろんなところで
感じた4日間でした。

特に何かを買ったり、探したりする目的なしに、デパートの各階を順に見たり、
洗濯ものを、まだ明るいうちに丁寧に畳んだり(笑)、お正月に、
お墓参りというのも初めて、しました。

満月も見たし、飛行機が雲の中から、ながーく尾を引いてあらわれて、
南から西へ動いていくのを首を反らせて眺めもしました。
誰が乗っていて、どこまで行ったのでしょうね‥



さて。
年の初めに、何の思いがおこったでしょう。

抱負でもなく、少し前から留めていることなんですが、
「やりはじめなければやる気はおきない」を、ここへ記しておくことにします。

どんなことでも、やる気が起こらないからすることができないのではなくって、
やり始めないから(体を動かさないから)、やる気が起こらないそうなんです。
脳の中のスイッチは、体を動かしてはじめて、オンになるということらしいです。
とにかく、ぐだぐだ考えているよりもまず立ち上がったり、手を動かしたり
した方がいいということですよね。
(たしかに、ちょっと面倒、と思っていることでも、やってみると結構おもしろく
なってきて、どんどん調子づいてきて、ということありますから。)



そして、もうひとつ。
去年の大晦日に、ふと(ものすごく怖いことに)気づいてしまったのですが‥
「この次」にトラ年がやってくるときは、12年のサイクルの(なんと)5度目!
ではないですか。オソロシヤ~

12年前の私、今の私、そして12年後の私。
当然のことながら、繋がっています。
12年前に思いを馳せてみたら、(あー)いろんなこと思ってました。
ひとつの大きな決意を、誕生日にした年であったことも思い出しました。
あれから12年たって、「ここ」へ来ていること、繋がっているけれど、想像も
できないことでした。
12年後は、「どこ」へ行っているのか、着いているのか、流れているのか‥
繋がっている自分を信じていくしかないですよ、ね。

それにしても、12年サイクルって‥10年ひと昔とも違うし、なんていうか‥
なじみ薄い分、ちょっと重いような‥ブツブツ





こんな年明けですが、2010年も、どうぞよろしくお付き合い
お願い致します。
(↑の絵は、『エマおばあちゃん』の中の好きなページです。
特別意味はないんですが・笑)






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